シキミ (モクレン科(APG:マツブサ科)シキミ属)
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1-2:2007.4.30、鈴鹿山脈最南部、経塚山にて、3-4:2008.4.3、彦根市八坂町の県立大にて(植栽)、5:2009.4.11、
6:2011.5.8、栗東市・金勝の里で、7:2013.5.4、京都北山、焼杉山にて
樒と書きます。暖温帯の山地の林内にやや普通に生育しています。春、少し黄色がかった白い花が咲きます。
柑橘系の花とも似ていますが、これはモクレンの仲間。APG体系ではマツブサ科に分類されました。
通常は淡い黄色の花が咲きますが、植栽されている3-4は中心に紫が発色しています。
木全体にアニサチンという物質を含んで有毒で、特に果実は食べると死に至るほどの猛毒だそうです。
シキミと言えば何といっても葬儀や法要などの仏事で使用される植物として思い出す方も多いでしょう。
仏教と密接な関係にあって、特に関西地方の葬儀で多く見られます。鑑真が唐から日本へ樒を持ち込んだ
と伝わり、空海は唐で樒を使って密教の修行したそうです。古来、サカキと混同され、神事にも使われたようですが、
明治時代に神仏分離令が出てからは一部の神社を除いてシキミは仏事、サカキは神事と分かれたようです。
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