1-3:June 2001
お寺のデータ
滋賀県蒲生郡蒲生町石塔
寺伝によると、インドのアショカ王が釈迦入減後100年に、8万4千の塔婆を造り、それに仏舎利を納めて三千世界に撒布した。その一つが写真2の三重石塔、重要文化財・阿育王塔(あしょかおうとう)であるとされている。実際にはこの三重石塔は、奈良時代前期の作とされ、三重石塔としては日本最古・最大のものである。屋根は緩く膨れており、塔身は縦長、一番下の塔身は二枚石を合わせ、上部の安定をはかっており、当時の朝鮮半島の三重石塔と非常に共通点が多いことが知られていて、この地に移住していた百済からの渡来人の関連があるものと考えられている。また、境内には無数の五輪塔や石仏がある(写真3)。拝観料は大人300円、小人100円。9:00から17:00。
〈重文〉三重塔、宝塔、五輪塔(2基)