1-5:May 2001
お寺のデータ
滋賀県大津市石山寺一丁目1-1
奈良時代後期に、聖武天皇の勅願に基づき、東大寺の僧・良弁によって開かれた。西国三十三カ所観音霊場の第13番札所としても良く知られている。写真1は重要文化財の東大門。そこからの参道は春、特にキリシマツツジに飾られて美しい(写真2)。石山の名は、境内にある天然記念物の硅灰岩(写真3)に由来する。さらに、ここで紫式部が源氏物語の構想を練ったと伝えられている。境内には国宝の本堂(写真4)と多宝塔(写真5)があり、他にも巻物や書に国宝が多数ある。本堂は、永長元年(1096年)に建てられた滋賀県で最も古い建物。総檜皮葺きの寄棟造り。多宝塔は下層が方形、上層が円形の平面に宝形造の屋根を乗せた二重の塔で、建久五年(1194年)に建てられた。多宝塔の中でも、最も美しいものと言われている。
国道422号線を瀬田川沿いに南下。国道1号線瀬田川大橋より10分ほど。拝観料400円。8:00から16:30。有料P有り。
〈国宝〉本堂、多宝塔、延暦交替式、ほか多数
〈重文〉東大門、鐘楼、宝篋印塔、ほか多数