イングランドのネコ  CATS in England




ロンドンで最初に出会ったネコちゃんです。最初泊まっていたパーソンズグリーンのB&B(イングランド風民宿)の近くを歩いていたら出会いました。パーソンズグリーンは、チェルシーの南部。フルハムもすぐ近くで、なかなか瀟洒な家の並ぶ、ミドルクラスの住宅街といったところです。
でも、この子は警戒心が強く、近づくと離れ、近づくと離れの繰り返し。でも、何かもらえると思ったのか離れたら立ち止まってこっちを見ます。ちょっと遠くて暗かったので、ストロボで眼が光っています。



パーソンズグリーンのネコ1






B&Bのすぐ前の道で出会ったネコです。かなりでかいおっさんネコ。前のネコちゃんより警戒心は弱く、ここまで近づけました。でも、ちょっとだけ怖がって、枯れ枝の後ろに隠れてるつもりです。








パーソンズグリーンのネコ2−1





5分ほどすると、ようやくかなり近づけました。首の下に「月の輪」がありました。しかし、貫禄十分&強そうなネコで、このあたりのボスなのかもしれません。でも、触らせてはくれませんでした。







パーソンズグリーンのネコ2−2




一方、こちらは気品あふれる大英博物館のネコの神様。これまでに見たどのネコちゃんよりもお年寄りで、お生まれがだいたい664−322BCと書かれています。ということは、2300〜2600歳ぐらいですか?感じとしてはアビシニアンですね、やっぱり。寄贈者の名をとって通称「ゲイヤー・アンダーソンのネコ」と呼ばれ、女神バステトへの捧げものとして作られました。その威厳に満ちた姿は、古代エジプトのネコの像の中でも最も美しいとされ、大英博物館の中でも大変人気が高いコレクションだそうです。大英博展がらみで、日本でレプリカが10万円で売られているそうです。




ゲイヤー・アンダーソンのネコ






ウィンザーのテムズ川沿いの道で出会ったこの子は、まるでブロンズのネコ神様を、そのままほんとのネコにしたって感じの子でした。彼女はなにか用事があるのか、ひたすら歩いています。まったく止まってくれそうにもありませんから、しかたなく尾行しました。






ウィンザーのネコ1







一番接近したときのショットです。とにかく忙しそうに歩いているので、流し撮りのようになってしまいました。でも、気品の一端が感じられますね。彼女はそのまま歩き続け、観光客や自転車、それにペットの犬たちでごった返すテムズの橋を悠然と渡って、イートン地区の方へ行ってしまいました。










ウィンザーのネコ2





さて、しばらくはネコじゃないけどネコ科のみなさんの登場です。ロンドン・ズーの面々です。まずはちょっと情けなそうな顔をしているライオン♂です。でも肩〜お腹まで続くたてがみが立派ですねぇ。




ライオン♂






ヒョウです。何回見に来ても、ずっと行ったり来たりの繰り返し。全然止まってくれません。向きを変える瞬間がシャッターチャンス。でも、動きが速すぎて被写体ブレしています。
こういう動きを繰り返す動物は、動物園の囲いの中での暮らしが、ストレシーに感じているという研究結果があります。とすれば、このヒョウ君はかなりストレスを感じているのかも知れませんね。これからの動物園は、単に動物を見せるだけでなく、動物の居住性も追求しなくてはなりません。そのために、ホッキョクグマの飼育をあきらめる動物園が増えてきたそうです。ホッキョクグマは氷の上が普通だし、行動範囲も非常に広いらしく、とても囲いの中で満足できるはずがないそうです。



ヒョウ






タイガース優勝を喜ぶ?トラです。勇ましそうに見えますが、実は大あくびの直後の顔。まだ口が閉じきってないだけです。
それにしても、首の太さ、エラの張りよう、肩の筋肉と、本気で戦ったら、やはりライオンよりかなり強そうです。ネコ科の中でも最強といっていいでしょう。
ライオンやトラは、ヒョウのようにあまり行ったり来たりせず、ゴロゴロしてますから、案外動物園暮らしにストレスは感じていないのかも知れません。





トラ






ロンドン・ズー最後は、サンドキャットの家族です。3匹がくっついて寝ています。大きさも普通のネコ程度、そのかわいさときたらもう普通のネコ以上?というぐらい。アフリカ北部、アラビア半島、中央アジアの砂漠に暮らし、ネズミを捕って食べ、夏の暑さは穴を掘って巣を作り堪え忍ぶそうです。ただ、従順な性格で人間に捕まりやすいのでどんどん減少してしまったそうです。







サンドキャット






ケンブリッジにあるフィッツウィリアム博物館のネコです。大英博物館のゲイヤー・アンダーソンのネコよりはお若く、ギリシャ〜ローマ時代のお生まれ?
でも、ゲイヤー・アンダーソンのネコと比べてしまうと気品とか容姿とかがどうしても・・・・
まあ、相手が悪すぎますかね?



フィッツウィリアムのローマン・キャット





あのチャールズ皇太子が学んだというケンブリッジの名門、トリニティ・カレッジの芝生の庭で堂々と毛繕いをするネコちゃんです。観光客がさわっても平気。赤い首輪をしてますから、カレッジのペットなのかもしれません。とにかくイギリスに来て初めてさわった記念すべきネコちゃんです。






ケンブリッジのネコ






コッツウォルズは、イングランド南西部の丘陵地帯で、大変美しい「田舎」です。古い村や重要な建物がナショナルトラスト運動で買い上げられ、守られているところです。そんな静かで美しい村で出会った、三毛ネコちゃんです。人なつっこく、頭をなぜたら喜んでくれましたが、抱っこされるのは苦手なようでした。

コッツウォルズのネコ






バース(Bath)の有名なロイヤル・クレセント(三日月の建物)の脇にいた黒猫ちゃんです。彼は、ユニオンジャックの首輪(↓)を付けてもらっていました。まさに、UK Cat です。すごく人なつっこいネコでした。ひょっとしてこのクレセントの住ネコなのでしょうか?それなら彼はすごいお金持ちかも!ちなみに、イギリスで黒猫は、幸運を運ぶと言われているそうです。




バースの黒ネコ







イングランド南部のブライトンの博物館の玄関でお出迎えしている陶器のネコです。この独特の表情は一度見たら忘れられません。首から全くイメージの違うネコのペンダントを下げてるのも不思議です。近くにあるロイヤルパヴィリオンの売店にもミニチュアがありましたから、このへんでは有名なフィギュアのようです。




ブライトンの陶器のネコ1





ブライトンの町中の雑貨屋さんの店先で見た陶器のネコたちです。犬みたいなの、こけしみたいなの、いろいろいますね。この町はどうもネコ好きが多いようです。





ブライトンの陶器のネコ2




陶器といえば、こちらも陶器のネコちゃん。ロンドンで最初に泊まっていたB&B(Bed & Breakfast)の洗面所の台の上の陶器のペアキャットです。なんとも表情がかわいらしかったので、ついつい撮って残しておきたくなりました。





B&Bの陶器のネコ






バーミンガム郊外にあるブラック・カントリー・リビング博物館で出会ったネコちゃんです。お客さんの少ない時期だからか、すごく人なつっこくすり寄ってきてくれました。この博物館は、産業革命当時の石炭の炭坑と石灰石の採石場、その石炭、石灰岩を用いた鉄鉱業の工場とその周囲の町並みを再現しています。リビングというのは、単に再現というだけでなく、いまも工場でものを作ったり、古い路面電車を動かしたりしているからです。古い店には、「店員」さんがいて、説明をしてくれます。そんななかに暮らすこのネコは、博物館のペットなのでしょう。




ブラック・カントリー博物館のネコ








コッツウォルズの小さな街、バーフォードのパブのペットネコです。お客さんが座る椅子で堂々と居眠りしていました。もちろん、お客さんは彼に気を遣って、ここは彼専用の席になっています。実は左に暖炉があって、ここは暖かい席なのです。




パブのネコ





落ち葉の舞う秋の公園で。イングランドにはこの色のネコが日本よりも多いような気がします。上の、ウィンザーのネコ、ケンブリッジのネコも同じ毛色・毛質でした。これから春先まで、日もどんどんと短く、しかも雨が多くなり、外遊びの好きなネコちゃんには辛い季節でしょう。




ハムステッド・ヒースのネコ


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