ナショナル・レール(2)〜さまざまな車両と車内の様子

今回英国に来て最初に乗った列車です。この日(2003.8.31)はこの列車で、Sailsbury(ソールズベリ)に行き、ストーンヘンジとソールズベリ大聖堂を見てきました。比較的新しい気動車で、10両以上の編成だったと思います。イングランドの南西方向に向かう列車で、終着駅はPlymouth(プリマス)、オペレーターはSOUTH WEST TRAINS です。駅は Waterloo 駅です。

SOUTH WEST TRAINS のPlymouth 行き列車



この列車の車内の様子です。スタンダード(二等席)です。椅子は固定式で、後ろ向きの椅子はそのまま動きません。また、前の部屋の仕切は、車両のつなぎ目ではなく、ただ部屋を仕切っているだけです。日本ではあまり無いですね。手前にもガラスの仕切が見えています。このタイプはJR九州で少し近いのがあるかな?


Plymouth 行き列車の車内



Victria 駅からイングランド南東部へ向かう列車です。終着駅はRamsgateでオペレーターはCONNEX です。上の表示板の列車です。第三軌道方式の電車です。ちょうど集電器が台車の手前に見えています。この日(2003.9.6)はこれでFeversham まで行き、乗り換えてCanterbury(カンタベリー)に向かいました。


CONNEX のRamsgate 行き列車




基本的には、SOUTH WEST TRAINS のPlymouth 行きと同じです。少しゆったりとしているような気がします。また、窓が上だけですが開くようになっていて、空気の入れ換えができます。 英国の人は日本人ほど進行方向を余り気にしないようです。前向きがあいていても、後ろ向きのまま、平気で座っています。外から見てると、ちょっと滑稽です。

Ramsgate 行き列車の車内




Feverstem で乗り換えてカンタベリーへ向かう列車です。なかなか新しくて気持ちのいい電車でした。これも CONNEX の車両。こちらの方が新型です。終着はドーヴァー海峡で有名な Dover。カンタベリー観光の後、時間があったのでドーヴァーにもこれに乗っていきました。快適な旅でした。イングランド南東方面はよく電化されているようです。

CONNEX のDover 行き列車




CONNEX の新しい列車はなかなか車内もきれいです。それに、社内放送(テープ)と車内電光掲示(左上に少しだけ見えています)がすごくしっかりしていて、全く不安無く乗っていられました。


Dover 行き列車の車内




これは、ロンドンPaddington 駅から北西に向かう列車(気動車)です。終着駅はHereford という町で、オペレーターはTHAMES TRAINS。その名の通り、テムズ川沿いを走ります。この日(2003.9.14)は、この列車でOxford(オックスフォード)に出かけました。1時間で約90kmの距離にあるオックスフォードに着きます。

THAMES TRAINS のHereford 行き列車




車内の様子です。前の方に3列+2列の部分があり、通路が少し狭い感じがしました。


Hereford 行き列車の車内




向かって左側が SOUTH WEST TRAINS のWindser & Eton (ウインザー&イートン=終着)のRiverside 駅に向かう電車です。1時間程度の近郊電車で、車両も結構古そうです。地下鉄のVouxhallやRichmond 駅を通って行きます。駅は、ロンドンWaterloo駅。2003.9.20。

SOUTH WEST TRAINS のWindser & Eton Riverside 行き列車




近郊電車の車内の様子です。つねに3列+2列の向かい合い席タイプです。窓も上が開くタイプ。このときは空いていますが、途中かなり満員になりました。やはり土曜日のウインザー&イートンは人気の観光地です。


Windser & Eton Riverside 行き列車の車内



初めて空中の架線から集電する電車です。これは、ロンドンKing's Cross 駅から出るKing's Lynn 行きで、一番最初に今日(2003.9.27)の目的地Cambridge(ケンブリッジ)に停まります。オペレーターはWagnでケンブリッジまでの約100kmをノンストップで50分ほどで走ります。


Wagn のKing's Lynn 行き列車




ケンブリッジからの帰りは、同じく Wagn の列車ですが、ロンドン・Liverpool Street 駅行きに乗りました。当然、途中で行きの路線と分かれます。しかもこちらはノンストップでなく、かなりよく止まる列車でした。これも、架線集電式の電車です。

Wagn のLondon Liverpool Street 行き列車



さて、今日(2003.10.18)は、お風呂の語の起源の町 Bath(バース)に向かいます。イングランド南西部の海の近くで、ロンドンからはほぼ190km。はじめて乗る高速列車(いわゆるIC、インター・シティー)で、所要時間は1時間半ほどです。写真はこの列車を牽引するディーゼル機関車。オペレーターはFirst Great Western。終着はバースの少し西、港湾都市の Bristol です。出発駅はパディントンです。

First Great Western のBristol 行き列車



Bristol 行き IC の車内です。スタンダード(二等)ですが、なかなかゆったりした車内です。でも、椅子の配置はいつも通り、進行方向とは無関係です。それと、この列車は、前後に上の写真のディーゼル機関車が付いていて、間の車両は、客車です。車内は非常に静かでした。速度はさすがに速く、最高で160km/hは出ていたと思います。

Bristol 行き列車の車内(Standard)



同じ列車の一等車の車内です。です。さすがに豪華です。しかし、コンパートメント形式ではありません。英国ではまだ完全なコンパートメント方式を見ていません。通路を挟んで、片側二列・片側一列です。机もなかなか豪華ですね。なお、このタイプの客車のドアはいまだに手動で、しかも中からはあけられず、窓を開けて外の取っ手を回す方式です。

Bristol 行き列車の車内(一等車)



Brighton Express という名のBrighton(ブライトン)行き列車です(2003.10.25)。オペレーターはSouth Central。なかなかきれいな第三軌道方式の電車です。ロンドン・ヴィクトリアとブライトンを一時間弱で結びます。ガトウィック空港までいくつか停まりましたが、その後はブライトンまでノンストップ。写真はブライトンに着いた直後です。

South Central のBrihton 行き列車



ブライトンエクスプレスの車内です。CONNEX の新型車両と、同じです。どうやら、外面の色の塗り方以外は、同じ電車のようですね。いずれにしても、スタンダードで2×2のゆったりした作りです。これに乗ると、もう、一等車はいらないような気がします。ちなみにこの電車には一等車はつながっていません。

Brihton 行き列車の車内



ブライトンからの帰りは、ロンドンブリッジ行きに乗りました。オペレーターも異なり、THAMESLINK(テムズリンク)です。こちらは、ブライトンからガトウィック空港まで各駅に停まるので、時間は一時間以上かかります。電車も少し旧式ですね。

THAMESLINK のブライトン発ロンドンブリッジ行きの列車



その車内の様子です。今までにない感じのデザインです。椅子の上に付いた取っ手が不思議な感じです。英国の車両は、間仕切りが多いです。その前のガラスの仕切も、ドアを挟んで両側に付いています。もう一つ向こうのドアにも同じように間仕切りが見えます。

ロンドンブリッジ行き列車の車内



今日(2003.11.9)は、Hastings(ヘイスティングス)に向かいます。ロンドン・チャリングクロス駅でホームに出てみると、なんとドアだらけの列車でした。CONNEX がオペレーターで、いつもの近代的な電車を予想していただけに、びっくりですが、前から一度乗ってみたかったのでラッキーです。一両に片側だけでもドアが10個ついていますね。古いけれども第三軌道方式の電車です。

CONNEX の Hastings 行き列車



車内の様子です。3列+2列のタイプです。古い列車に多いようです。背もたれの上にある。物置の棚がユニークです。正面に見えている壁は、車両の真ん中で、完全に間仕切りされています。その前にはソファーのような長椅子があり、通路は右のドアです。


Hastings 行き列車の車内1



でもなんといっても、一番の特徴は、片側10個、両側で20個あるドアですよね。こんなにあるのは、ちょうどこのようにすべての向かい合う椅子の間にそれぞれドアがついているためなのです。確かに、出入りは楽で、乗ったらすぐに座席、降りるときも座席からすぐホームです。でも、ドアにロックはなく、走行中でも開くようです。もちろん、「走行中は、ドアに寄りかかるな、開けるな!」と書いてはいますが・・・・

Hastings 行き列車の車内2



ヴァージン・トレインのバーミンガム方面行きです。ユーストン駅から半時間ごとに出ています。約200kmの距離で、所要時間は2時間弱。両端にディーゼル機関車を持つ客車列車です。ドアーは、例の内側からは開けられないタイプです。もちろん、自動ではなく、発車前に駅員さんが閉めてまわります。(2003.11.29)


Birmingham 行き列車



その車内の様子です。スタンダードの客室ですが、長距離列車の落ち着いた雰囲気があります。椅子の上にある金属の頭頂部に溝がついています。これは、予約されている時に、予約票をはさむための溝です。


Birmingham 行き列車の車内