ウィンザー&イートン   Windser & Eton

ロンドンWaterloo駅から、向かって左側のちょっと古びた近郊電車に乗ってウィンザー&イートンに向かいます。1時間程度で着きます。ロンドンPaddington 駅からも行けますが、直通はなく、途中 Slough で乗り換えとなります。なのに、時間はそちらの方が早いそうです。

ウィンザー&イートン Riverside 行き列車



ウィンザー城に向かう坂道で、近衛兵の交代式に向かう音楽隊の行進に出会いました。みんな楽器を演奏しながら歩いていました。この調子だと、城内で毎日午前11時に始まる交代式も見られそうです。


交代式に向かう近衛兵の行進



ウィンザー城の一番下の入り口に位置する「ヘンリー8世の門」です。堂々とした門です。近衛兵の行進はここをくぐって城内へ入りましたが、見学客にはここは出口で、帰りにくぐることになります。

ヘンリー8世の門




900年もの間、イングランドの王城として、その地位を保っているそうです。いまでも、エリザベス2世女王は週日はバッキンガム宮殿で、週末にはここウィンザー城で過ごすことが多いそうです。観光客はこの門をくぐって城内に入ります。右方にはアッパーウォードのいくつかの塔が見えます。入場料は、£11.50。

見学者用の門と塔



城の、ほぼ中央に鎮座するラウンドタワー(Round Tower)です。この城のシンボルとも言われています。この日は週末にも関わらず星条旗がはためいていましたので、女王様はお留守のようです。在城中は王室旗に代わるそうです。見学者にとっては、あちこち見られるので、それの方がラッキーです。


ラウンドタワー



城の一番下にあたるヘンリー8世の門から入った広場、Lower Wardで、近衛兵の交代式が行われていました。順路を代えてまずこちらを見に来てみました。


近衛兵の交代式



長い行列は、王たちの住まいの建物でもあるステート・アパートメント(State Apartment)への入場の行列です。中では、壮大な宴会場や寝室、ルーベンスやデューラーらの絵画、甲冑や調度類、世界各国の王室や貴族から贈られた品々などが見られます。また、内部の小さなギャラリーではダ・ヴィンチの素描が何枚か展示してありました。長い方の列に付くと、クイーン・メアリーの人形館(Queen Mary's Dalls' House)も楽しめます。

ステート・アパートメント1



ステート・アパートメントの東端です。North Terrace の先端まで行っても、建物が大きすぎて、全体は収まりきりませんでした。左手には広大な庭園があり、バラがきれいに咲いていました。この建物は1997年に火災があり大きな被害があったそうですが、いまは修復も完了し、いまはその痕跡さえわかりませんでした。

ステート・アパートメント2



セント・ジョージズ・チャペル(St Geroge's Chapel)は、15世紀に建てられたチャペルで、ヘンリー8世をはじめとする王族が眠っているそうです。高さは余りありませんが、長さ的には非常に大きなチャペルです。

セント・ジョージズ・チャペル




ウィンザーとイートンを結ぶテムズ川の橋から下流方向を眺めています。左手が本流ですが、堰があります。舟は右手の運河に入ります。運河にはロック(Lock)があり、水位を調節して舟を行き来させます。


ウィンザーのテムズ川




テムズ川を隔てて、ウィンザーの対岸がイートン地区です。そこにあるのがパブリックスクールの代表、イートン校です。パブリックスクールといっても公立ではなく、私立。オックスフォードやケンブリッジ、インペリアルなどの有名大学に進む生徒が多く学んでいるそうです。ただし、授業料はそうとう高そうです。歴史も古く、1440年にヘンリー6世が設立したというから驚きです。授業や学校行事のあるうちは入れませんが、この日は午後2時にオープンしました。内部は撮影禁止ですが、チャペルも素晴らしく、きれいでした。

イートン校にて




男子だけの寄宿制の学校で、この上あたりは生徒達の寮になっているようです。でも、その辺は当然立入禁止。王室関係者や上流階級の子息が数多く学ぶ学校なので、有名人は多々輩出されているそうです。回廊には有名人の落書きが残っています。


イートン校の回廊


                                                                (撮影:2003.9.20)