ケンブリッジ Cambridge
ロンドンKing's Cross駅から北に向かうこの電車に乗ってケンブリッジに着きました。ほぼ100kmの距離を50分で走ってきました。この列車の終着は、更に北のKing's
Lynn(キングス・リン)という街です。 King's Lynn 行き列車 |
まず最初に訪れたのは、カレッジではなく、このフィッツウィリアム博物館です。地方都市の博物館などと思ったら大間違いで、エジプト〜ギリシャの古代コレクションや、近〜現代の絵画コレクションには驚かされました。ピカソ、モネ、ピサロ、セザンヌ、ドガ、ゴッホ、ルノアールが一枚の壁面にこれでもかって感じで並んでいました。また、ヘンデル、ベートーヴェンの自筆スコアもありました。博物館は駅からのんびり歩いて20分ほどです。 フィッツウィリアム博物館 |
運河とケム(Cam)川の集結点は、ちょっと広い池になっていて、ここが一本棹で漕ぐボートの乗り場になっています。オックスフォードでもやっていましたから、大学街に共通の遊びなのでしょうか?結構、流れも速く、操縦はそうとう難しそうでした。車道の橋の上から撮影。 運河と一本棹のボート |
同じ橋から反対側を向くと、ニュートンが設計したと言われる有名な「数学の橋」です。下を流れるのはケム川。ケム川の橋=ケンブリッジなのです。「数学の橋」はクィーンズ・カレッジの東西を結ぶ、木造の橋です。カレッジに入場しないと渡ることはできません。しかし、カレッジの説明によると、この呼称は誤りで、単に「木造の橋」と書かれ、実際にはニュートンも関係ないそうです。 ボートと「数学の橋」 |
さて、いよいよカレッジ巡りです。まずはクィーンズ・カレッジに入ってみました。1448年に実際にヘンリー6世の妃・マーガレットが創設したカレッジです。川の両側にカレッジがあり、間の「数学橋」の東はこのような歴史あるたたずまい、西はすごく近代的なカレッジで、実際に学生達がいて、これも妙に興味を引きました。写真の中央の白いのは有名な日時計です。入場料は、£1.30。 クィーンズ・カレッジ |
ここは、覗くだけで立ち入りは禁止でした。もうすぐほんとに学生達の食事会があるようです。後方の肖像画が威厳を感じさせます。中央は創設者マーガレットではなく、カレッジの中興を果たしたエドワード4世妃・エリザベスの肖像です。彼女は元はマーガレットの女官だったそうです。 クィーンズ・カレッジのThe Old Hall |
キングス・カレッジの威容です。こちらは1441年にヘンリー6世によって創設されたそうです。ただ、土曜日は3時半までしか入場できず、今回はのんびりしすぎて入れませんでした。右端に見えている塔は、このカレッジが誇るチャペルの塔です。 キングス・カレッジ |
キングス・カレッジのチャペルです。さすがにみごとなものです。このカレッジだけでなく、ケンブリッジのシンボルといわれるだけのことはありました。 キングス・カレッジ・チャペル |
キングス・カレッジに入れなかったので、次のトリニティ(Trinity)・カレッジに入ってみました。規模は最大で、有名なヘンリー8世が1546年に創設したカレッジです。バイロン、ニュートン、そしてチャールズ皇太子が学んだそうです。この門・Great
Gateは創設前の1530年代に既に完成しています。中央には創設者ヘンリー8世の像が見えています。 トリニティ・カレッジの門 |
入り口の門をくぐると、そこは驚くほど広い芝生の大空間・Great Court が広がります。中央には、花に囲まれた噴水塔・The Fountain がたっています。西の端には、レン図書館という有名な図書館があります。 トリニティー・カレッジの広大な中庭 |
トリニティ・カレッジの北隣はセント・ジョンズ・カレッジです。こちらは、門の周囲が赤煉瓦の落ち着いた雰囲気です。セント・ジョンズ・カレッジの創設は、1511年です。 セント・ジョンズ・カレッジの門1 |
セント・ジョンズ・カレッジの門の彫刻のアップです。この鹿のような山羊のような二頭の動物は、左右で少しずつデザインが違っています。 セント・ジョンズ・カレッジの門2 |
ケンブリッジの「ため息の橋」です。セント・ジョンズ・カレッジにあります。この橋は、1831年に、ヴェニスの橋をまねて造られたそうです。 ため息の橋 |
そのセント・ジョンズ・カレッジのケム川西側のメインの建物です。裏の広場から。広々とした芝生がうらやましい限りです。 セント・ジョンズ・カレッジ |