コッツウォルズ  Cotswalds

どこからどこまでが厳密にコッツウォルズなのかはよくわかりませんが、だいたいオックスフォード、バースそしてストラトフォード・アポン・エイヴォンを結ぶ三角形の内側だそうです。ここドーチェスター(Dorchester) はオックスフォードの西、アベイ(修道院)を中心に広がる美しい街です。チューダー調の建物が目につきます。右寄り奥の建物がアベイです。



ドーチェスター




アベイの裏に広がる墓地です。その向こうに、茅葺き屋根の建物。なかなか管理が大変だそうで、よく網がかぶせられていました。


ドーチェスター・アベイの裏庭



一歩、村の外に出ると、そこはこのように広い広い草原です。のどかな丘陵が続き、パブリック・フットパスに沿ってどんどん歩いていきたくなってきます。正面の上に林のある丘は、自然の丘に昔人がかなり手を入れて、要塞あるいは見張り台として使われていたそうです。



ドーチェスターの郊外





このあたりにも運河がたくさん通っています。起伏がそこそこあるので、乗り越えるにはこのようなロックが必要となります。3隻の舟はいま、ちょうど水位を下げて、前に広がる下流側に降りていこうとしているところです。



運河のロックにて




丘の頂上の裏側で、ようやく草原の主たちに出会いました。あまりに広大なので、群がいるところも限られています。この年の夏は雨が少なかったせいで、草が茶色くなっています。羊たち、それでも一生懸命食べています。
(以上、2003.9.14)

羊の群




10月にはいると、コッツウォルズの木々も紅葉を始めました。下の石組みもコッツウォルズらしい風景です。Chipping Norton 付近にて。この日はこの周囲の周回コース、約13kmのハイキング。


紅葉と石組み




広い牧場で牛たちがのどかに草を食べています。べつだん何も変わったことのない風景なのですが・・・なのに、のびのびとした美しさを感じてしまいます。


牛の群




そして、馬たち。このあたりは名馬の産地でもあるそうです。







牧場の脇にはブラック・ベリーがちょうど食べ頃を迎えています。赤いのはまだ若く、黒くなったのが甘くておいしいです。ものすごい数、唖然としてしまいました。本気で集めるつもりになれば、一人でバケツ一杯も夢じゃない??それに、ここのブラック・ベリーはとにかくおいしかったです!



ブラック・ベリー





日本でも秋には彼岸花が、葉を出す前に花が咲きますが、こちらでは、この花が、いきなり花だけの状態で咲き誇っていました。花の形からして、シクラメンに近い種類だと思うのですが・・・・・。


葉のない花





この村では、屋根まで石でできた家が何軒かありました。壁の色も、いわゆる「蜂蜜色」なのでしょう。Lower Oddington にて。


蜂蜜色の家





このパブの建物も、まさにコッツウォルズらしい蜂蜜色の建物・石の屋根でした。ちょっと寒いのを我慢して裏庭のアウト・ドアーで食事しました。Lower Oddington の The Fox Inn にて。


パブにて





このパブで食べた名物・ローストビーフです。右のシュークリームのようなのがヨークシャー・プディング。お肉の柔らかさ、ちょうどいい脂具合、ほどよいソース、すごくいけました。


ロースト・ビーフ





そしてもう一つの茅葺き屋根の家。網をかぶっているのもわかります。


かやぶき屋根の家






このあたりの領主さんの家だった「マナー・ハウス」の一つ、チャスルトン・ハウス(Chastleton House)です。現在は、ナショナル・トラストが買い取っていますが、少し前までは領主さんの末えいが暮らしていたそうです。Chastleton にて。
(以上、2003.10.5)


チャスルトン・ハウス





バーフォード(Burford)あたりの古い街並みです。このあたりは、蜂蜜色の石でできた家がずらりと並びます。


古い街並み





この橋は中世に作られたそうですが、いまだに現役の車道です。ただし、狭いので、信号で片側交互通行となっていました。同じくバーフォードにて。


中世の橋





ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェークスピアの生家です。当然、400年以上昔の建物。木造なのに、耐久性があるのに驚きます。なかは、博物館として公開されています。


シェークスピアの生家





そしてこちらは、シェークスピアの妻、アン・ハザウェイの生家です。茅葺き屋根の代表的な建物。この中も公開されています。屋根裏部屋の床はかなり傾いていました。
(以上、2003.12.13)


アン・ハザウェイの生家


                                                          (撮影:2003.9.14 & 10.5 & 12.13)