バース  Bath


ロンドンのパディントン駅からブリストル行きに乗って2時間たらずで、バースの駅に着きます。コッツウォルズの丘陵を超え、最後はエイヴォン川の谷沿いを下る美しい車窓でした。


バース駅




バースはお風呂・Bathの名前の起源の町です。太古から温泉は湧いていたようです。ローマ人達がここに温泉施設を作ったのはなんと紀元前11世紀のことだそうです。しかし、その後、上に街ができ、忘れ去られていたものが、近世になってから発掘されたそうです。この大浴場(グレート・バース)は18世紀に再現されたものです。ここだけでなく、バースの街自体が世界遺産に指定されています。



ローマン・バース博物館、大浴場





もちろん、お湯は今でも湧いています。これが源泉で、小さな泡とともにお湯が出てきているそうです。水面の白い染みのようなのは、ゴミではなく、泡がはじけたあとです。


源泉




大浴場(グレート・バース)の上のテラスです。携帯電話をしてる人が多いのではなく、ガイドトークを聞いているのです。入場料に含まれていました。ローマ戦士達の像も、18世紀に再現されたものです。



大浴場上のテラス





残念ながらこの温泉には現在入浴できません。ただ、飲むことはできます。有料です。


源泉のサービス




神殿の破風の再現です。発掘作業で、少しずつここにあった神殿やいろいろな建物の様子がわかってきたそうですが、まだ謎もいっぱいあるようです。


神殿の破風





ローマ時代から残っている温水の排水設備です。湯気が立っています。



ローマ時代の排水設備




ローマン浴場あとのすぐ横に立つバース・アベイ(寺院)です。758年に創建されたゴシックの大寺院です。現在の建物は1499年に再建されたものですが、みごとな建築です。



バース・アベイ




バース・アベイの内部です。白くて明るい印象の教会です。



バース・アベイ内部






さて、街の中心から北の方に15分ほど歩いた丘の上には、このような半月(クレッセント)状の大きな建物があります。ロイヤル・クレッセントです。18世紀後半に貴族の屋敷として作られたもので、いまでもけっこうお金持ちが住んでいるようです。とにかく、大きすぎて、ワイドレンズでも1枚の写真には収まりきりません。右端の家が、博物館として公開されています。


ロイヤル・クレッセント





エイヴォン川にかかるこの美しい橋は、パルトニー・ブリッジと言う名の橋で、道の両側に店がたち、渡ってみれば橋とは気づかない橋です。


パルトニー・ブリッジ


                                                                       (撮影:2003.10.18)