伊吹山地中部
伊吹山地中部は、本HPでは伊吹山地の八草峠、および杉野川〜坂内川に沿って走る国道303号線より南側で、国見峠の両側の谷より北側の領域としています。西は、余呉川の谷に沿って走る国道365号線より東の領域とし、それより西の山々は、野坂山地のほうで紹介しています。北、南はもちろん、伊吹山地北部と伊吹山地南部です。さて、この山域の滋賀県側の代表的な山は、金糞岳です。標高は1317mと滋賀県第二位の高峰です。その南で、県境稜線は大きく曲がり、岐阜県に突き出す角のような部分となり、さらにその南で第三の高峰・ブンゲン1260mがあります。
伊吹山地中部概念図
伊吹山地中部のパノラマ
山本山〜横山岳〜金糞岳〜ブンゲン〜伊吹山の大パノラマ (2002.2)
ブンゲン〜伊吹山のパノラマ (2001.12)
金糞岳 Mt.
Kanakusodake, 1317m
伊吹山地にある滋賀第二位の高峰。でも、伊吹山と比べるとどうしても地味な双耳峰です。それでも存在感はじゅうぶんで、彦根や長浜からも、その容姿を楽しむことができます。
南北からは双耳峰に見えますが、東が1317mの本峰で、西峰を白倉岳(1271m)と呼ぶことがあります。その白倉岳に二等三角点「深谷1」があります。
「金糞岳周回ルート」(山行写真・YAMAP)へ
向山(鳥越山) Mt. Mukai, 1074m
新穂山(アリカミノ岳) Mt.Shinpo, 1067m
金糞岳の南では、県境稜線が角のように北に盛り上がります。姉川上流部が奥に食い込んでいるとも見えます。
このあたりの県境稜線には、鳥越峠の東の盛り上がりである向山(別名:鳥越山)、ちょうど角の突端辺りの新穂山(別名:アリカミノ岳)、
南へ下って長尾1040m(別名:新穂谷山)と続きます。この南が、品又峠となり、ブンゲンへと続きます。どれも目立たない山です。
新穂山には三等三角点「大ヶ屋」があります。なお、新穂は「しんぽ」という読み方と「しんぼ」という読み方の両方が見られます。
貝月山 Mt. Kaizuki, 1234m
主稜線を東に外れ、美濃・岐阜の山。北麓に揖斐高原貝月リゾートがあります。山頂には二等三角点「品又」があります。
「残雪期の貝月山」(山行写真・YAMAP)へ
ブンゲン Mt. Bungen, 1260m
別名、射能山。伊吹、金糞に次ぐ滋賀県第三位の高峰なのに、知名度は低いです。岐阜との県境に奥深く位置するため、
山麓近くからその全容を眺めることは難しいようです。三等三角点「大岩谷」、標高1259.7mが山頂にあります。
「国見峠から虎子山〜笹刈山〜ブンゲン、ピストン」(山行写真・YAMAP)へ
虎子山 Mt. Torasu, 1183m
ブンゲンの南、国見峠との間の峰です。南北に延びる大きな峰です。山頂には三等三角点「古田」、標高1183.2mがあります。
ブンゲン2,4,6,21,24、伊吹山13にも写っています。
「国見峠から虎子山〜笹刈山〜ブンゲン、ピストン」(山行写真・YAMAP)へ
己高山 Mt. Kodakami, 923m
旧木之本、高月町からよく見える金糞岳の前衛峰です。江戸時代まで、
山頂近くに大寺院、鶏足寺があり、現在でも数々の遺構が残っています。
横山岳8,金糞岳47にも写っています。
天吉寺山 Mt. Tenkichiji, 918m
この山にも室町時代創建の寺院・大吉寺が、山頂近くにあったそうです。
七尾山から金糞岳に続く長い尾根上の峰です。
金糞岳24,46にも写っています。
小谷山 Mt. Odani, 495m
戦国武将・浅井長政の小谷城があった山です。
鎗ヶ先山 Mt. Yarigasaki, 966m
虎子山、国見岳の東側に、粕川谷をはさんで対峙する峰です。山頂には三等三角点「鎗ヶ先」があります。