武奈ヶ岳〜ガリバー旅行村から八淵の滝経由のルート   Mt. Bunagatake

比良山系の最高峰・武奈ヶ岳1214m。かつては比良ロープウェイ山上駅からハイキング気分で登れましたが、ロープウェイが廃止となったいま、朝のんびりしすぎると時間的にも厳しくなりました。そんな中、メインルートの一つとなった感のあるガリバー旅行村から八淵の滝経由のルートで秋の武奈に登ってみました。滝あり、尾根あり、紅葉あり(これはこの時期のみですが)の、なかなか素晴らしいルートです。山頂はかつての過ぎた賑わいはなく、落ち着いた雰囲気が戻ってきました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

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山行写真
撮影日:2006/10/21 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5


登山口のガリバー青少年旅行村 @
ガリバー旅行村の入り口で、登山の旨伝えて、駐車料金を支払って入場します。こんな売店もあります。



山道入り口と滝の案内図 A
最初は林道を歩きますが、やがてここで山道に変わります。滝の案内図もあります。



林の中の道 A-B間
しばらくは、谷から離れた林の中の散歩道です。



八淵の滝・大摺鉢 B
日本の名瀑100選にも数えられている八淵の滝。その中でも、シンボル的存在がこの大摺鉢です。



小摺鉢 B
すぐ上にある小摺鉢です。岩をくりぬいた滝壺が、きれいな円形に。



屏風ヶ淵 B-C間
両側の岩が屏風のように突き立った淵です。



貴船の滝(1) C
落差25mと、このあたりでもっとも落差の大きい滝です。



貴船の滝(2) C
これまでずっと右岸を来た登山道は、滝の下で初めて左岸に渡ります。鎖やはしごで左岸を高巻きします。



七遍返しの滝 D
貴船の滝を過ぎて、しばらく林の中をのんびり歩くと、先に七遍返しの滝が見えてきます。最後の難所です。



ダイモンジソウ D
七遍返しの滝に咲いていました



七遍返しの滝の上部 D
もうしばらくはしごや鎖のある渓流沿いの道が続きます。



尾根取り付き E
まずオガサカ道分岐を過ぎ、さらにしばらく右岸を進み、この標識でついに谷を離れ、尾根に取り付きます。



色づいてきた木 E-F間




コヤマノ岳と武奈ヶ岳 F
尾根を登ること25分、突然比良スキー場跡に飛び出します。目の前にコヤマノ岳(左)と、武奈ヶ岳(右奥)。



八雲ヒュッテ跡にて G
少し下って、かつての比良スキー場の中心地だった八雲ヒュッテ跡です。湿原の回復工事が行われていました。



ススキの斜面 G-H間
かつてのゲレンデは、みごとなススキの原に。



アシウスギの群 H
イブルキノコバです。ここで広谷への道が分岐します。アシウスギ(芦生杉)は、本州の日本海側気候の
多雪地帯に自生するスギの変種だそうです。まっすぐ伸びずに、幹の下部から大枝を出すことが多いのが特徴です。




山腹の溝道 H-I間
イブルキノコバからしばらく谷沿いに登りますが、やがて右の山腹に取り付きます。そのあたりの溝道。



鮮やかな紅葉 H-I間
標高も上がり、紅葉が徐々に鮮やかになり、このあたりで最高に。



山頂近し H-I間
徐々に、木の背丈が低くなり、やがて草原になりました。もう目の前に山頂が。



武奈ヶ岳・山頂 I
武奈ヶ岳は、日本200名山というのに入っているそうです。右の白い石が三角点の標石です。



山頂のお地蔵様



広谷の源頭部 J-K間
武奈ヶ岳の山頂から北に下り、細川越Jから広谷へ少し下ったあたりです。この先、スゲ原と呼ばれる平坦な谷に出ます。



アシウスギ K-B間
広谷Kの標識を過ぎると、道はやがて広谷から離れて、山腹を大摺鉢Bに向かいます。山腹には大きなアシウスギが目立ちます。


山行記録:日時−2006年10月21日、天候−晴れ。朝から快晴の秋の日でした。武奈ヶ岳はかつてロープウェイ山上駅から登ったきり、久々でした。今回は計4名で、ガリバー旅行村から登ってみました。9:55 ガリバー旅行村@に駐車して出発、10:20 大摺鉢B、10:40 貴船の滝C、11:15 七遍返しの滝D、11:50 尾根取り付きE、12:15 比良スキー場跡F、12:25-50 八雲ヒュッテ跡で昼食。13:05 イブルキノコバH、13:50 武奈ヶ岳・山頂着I。14:05 下山開始、14:25 細川越J、15:00 広谷K、16:15 大摺鉢B、16:50 ガリバー旅行村駐車場@。団体歩行で7時間弱、秋ならほんとうは余裕をみて9時前にはガリバーを出たいところですね。(計4名)

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(北小松)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。