雲ヶ畑から白木谷山と半国高山  Mt. Shirakidani and Hangokutaka from Kumogahata

 五月の最後の週末、この春三回目のもくもく号で雲ヶ畑に入り、真弓へ越える持越峠へと進み、まずはその先にある白木谷山565mに登りました。その後持越峠に戻り、真弓に降りて、今度は岩谷峠を経て半国高山670mに登りました。帰途は岩谷峠から周山街道沿いの小野郷に下り、そこからJRバスで京都に戻りました。京都北山とはいえ、このルートはほとんど遭う人も無く、もくもく号を降りてから小野郷近くの神社まで、誰にも出会いませんでした。こんなに誰にも会わないのは京都北山に来て初めてのこと。鈴鹿ではよくあることなのですが・・・。久しぶりに鈴鹿を歩いてみたくなりました。雲ヶ畑は東に向かえば貴船、鞍馬へ、西に向かえば今回の周山街道、あるいは高雄へと歩けるなかなかのいい位置にあります。南西へ、氷室方面にも歩けますね。そんなわけで、もくもく号は山歩きには大変便利なバスなのです。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。


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山行写真
撮影日:2015/5/30 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



白梅橋バス停を降りて @
もくもく号を白梅橋で降りて進行方向を見たところです。右が岩屋橋への道。しばらくこれを進みます。ここの標高は274mほど。



持越橋を渡る @-A間
やがて左手に鴨川を渡る橋が出てきます。真弓へと越える府道107号線の持越峠の入口です。



持越峠への道 @-A間
持越峠とは、かつて御所の上流のため屍を埋められなかった雲ヶ畑から真弓へ屍などを持って越したことが由来だとか。



キーウィの花 @-A間
峠近くの金網に、白くて大きな花がたくさん咲いていました。帰って調べてみると、なんとキーウィ
(キウイ)の花でした。誰かが捨てた種から芽を出したのか、不思議ですが、立派に育っています。



スイカズラ @-A間
こちらはスイカズラ。昔から日本に自生する花です。



持越峠・林道入口 A
ちょうど峠のところで林道が分岐します。右の広い道が真弓に下る府道で、左が今から歩く林道です。



地道の林道 A-B間
最初は簡易舗装がしてありますが、すぐに地道になります。



半国高山 B
西に立派な峰が目に入ります。あとで登る予定の半国高山700mです。右は岩谷峠を挟んだ677mのピークです。さすがは京都北山、上の方まで杉植林があります。



白木谷山の山頂への入口 C付近
その後も林道を進みます。これは左に白木谷山の山頂のある切り通しを過ぎて振り返ったところです。右に少し登ると・・・。



白木谷山・山頂 C
三角点のある山頂です。三等三角点、点名は「白木谷」。標高は565.4mです。



キビタキ C-D間
林道をもう少し進んでみることにしました。途中、きれいな野鳥に出会いました。キビタキのようです。



林道の様子 D
この林道は、さらに進めば氷室まで歩いていけるそうです。まあ、でも今日はここDぐらいで引き返します。まだ先もありますし・・・・。



竜ヶ岳と地蔵山 D-C間
引き返す途中、左の木々の間から少しだけ眺望が得られました。竜ヶ岳921m(左)と地蔵岳947mです。



愛宕山 C-B間
愛宕山924mも、頭だけですが見えました。



桟敷ヶ岳 C-B間
北には桟敷ヶ岳896m(右端)です。左は城丹国境の峰。



真弓 C-B間
下にはあとで歩く真弓の道と町並みが。



ウツギ B-A間
卯の花・ウツギも咲き始めました。



ノイバラ A-E間
持越峠から真弓への下りに入りました。こちらは同じ白い花でも卯の花と違い、ノイバラです。



真弓川沿いの道に合流 E
峠道を下り終えると、真弓川沿いの道との三叉路Eに出ます。右に進むと、真弓の集落です。



半国高山・登山口 F
電柱に「登山口」の板が掛かっています。標高は348mです。ここを左に下り、真弓川を渡ります。



八幡宮 G
橋を渡ってから左に行ってお寺を過ぎて右に下ってもいいし、右に行って民家の間を通ってもこの八幡宮前に出られ
ます。ただ、ぼくはお寺の先の墓地をまっすぐ左奥に行ってしまい、その後引き返しました。鳥居の右が登山道です。



谷沿いを登る G-H間
八幡宮を過ぎたあたりで一度踏みあとは消えますが、谷沿いを登ると古い踏みあとが出てきます。



荒れた谷 G-H間
杉の植林帯ですが、倒れた株が道を塞ぎ、踏みあともほとんど無く、ちょっと不安な道です。とにかく流れに沿って登っていきます。



右に折れるポイント H
谷が左右に分かれるあたりです。右の谷に沿って登ります。



山腹の道 H-I間
沢筋から右に離れて、山腹を急登するジグザグ道になりました。右手の尾根を使って標高を稼いでいきます。



近づく岩谷峠 H-I間
前方に鞍部が見えてきました。岩谷峠です。でも、直登せずにさらにジグザグをきって登っていきます。



岩谷峠 I
八幡神社から約45分登って、岩谷峠に到着です。前方に下ると小野郷のバス停方面ですが、その前に半国高山の山頂を往復します。



稜線を登る(1) I-J間
最初は左(真弓側)が杉植林、右(小野郷側)が二次林の稜線を急登します。



稜線を登る(2) I-J間
やがて傾斜が緩むと、杉植林はなくなりました。美しい二次林の中を進みます。踏みあとはわかりませんが、尾根を高所に向かえば大丈夫です。



半国高山・山頂 J
峠から20分で三角点のある山頂に到着です。三等三角点「小野」。標高は669.8mです。



岩谷峠からの下り始め I-K間
山頂からまず岩谷峠に戻ります。登りと違って尾根がいく手かに分かれ、方角に気をつけないと峠に戻れません。峠からはまず谷を下ります。



右に巻く K
やがて谷から大きく右に外れ、山腹のこのような道を下ります。ごのあと、折り返して谷に戻ります。



荒れた沢道 L
Lあたりです。杉の植林帯に入りますが、倒木が多く、踏みあとも消えます。まあ、歩けるところを下っていけばよさそうです。



林道に出る M
突然、林道に出ました。あとはひたすらこの林道を下ります。



その後の林道 M-N間
歩きやすい林道です。



岩戸落葉神社 N
まだバスの時間には余裕があるので、しばらくこの神社で待たせていただくことにしました。よく整備された美しい神社でした。。



小野郷・バス停 O
ここから京都駅行きのバスに乗りました。この停留所は周山方面行きですが、反対側には何もありません。
(ダイヤは両側方面のものが載っています。)でも、当たり前ですが、バスはちゃんと停まってくれました。


山行記録:日時−2015年5月30日、天候−晴れ。9:17 白梅橋@もくもく号を下車、出発、9:45 持越峠A着。ここで氷室に向かう林道に入り、10:17 白木谷山・山頂三角点C着。さらに林道を進み、10:30 Dのあたりで休憩後、10:40 同所発、11:08 持越峠A、11:21 真弓の三叉路E、11:31 真弓の「半国高山・登山口」F、11:40 ちょっと、迷って八幡宮G、11:58 沢分岐H、12:23 岩谷峠I、12:43 半国高山・山頂J着。昼食後、12:53 山頂発、13:07 岩谷峠I、13:25 Mで林道合流、13:48 岩戸落葉神社N到着。ここで休憩させていただき、小野郷Oバス停 14:23発の、JRバス・京都駅行きに乗る。


ルートマップ


この地図は国土地理院発行の地理院地図をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。