金毘羅道から蓬莱山 Mt. Horai via Konpira Route 

金毘羅道は、JR蓬莱駅あたりから比良山系に向かうルートで、途中に金毘羅神社があることからこう呼ばれています。かなり上まで車で上がることもできるので、ゴンドラ以外での蓬莱山への時間的最短ルートかもしれません。初夏の暑い日、このルートを登って蓬莱山に達し、木戸峠、クロトノハゲを経由して以前登りに使った、天狗杉のルート(キタダカ道)で下りました。周回ルートにしたかったので、車を湖西道路の近くに駐車して歩き始めました。ここからだと、長い林道アプローチがあるので、登山時間はそこそこかかりました。
なお、写真の後ろの丸数字は、最後のルートマップの番号と対応しています。

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山行写真
撮影日:2010/5/22 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


湖西道路くぐり道の先 @
JR蓬莱駅近辺から車で登ってきて、湖西道路の下をくぐるあたりの空き地に駐車しました。すぐ先、湖西道路をくぐったところからの山方向の眺めです。
左の標識には、「金ピラ峠を経て蓬莱山」と「JR蓬莱駅」と書かれています。左の水路の水は、かなりすごい量で流れていました。




タニウツギを見ながら @-A間
この時期は、花がたくさん見られます。これはタニウツギ。



大堰堤 A
大きな堰堤が見えてきました。



金毘羅神社 B
左岸に渡って少しの所にあります。



金毘羅神社の名水 C
歴史ある名水だそうです。おいしかったです。



主稜線 C−D間
名水の少し先から、比良主稜線のガレ場が見えます。小女郎峠の少し北東にあるガレ場です。なぜかトンビが群がっていました。



登山道の入口 D
一時間ほど林道を登ってきて、ようやく登山道の入口です。ワイルドな車なら、この近くまで入ってきていました。



登り始め D
最初はこのような階段道ですが、すぐつづら折れの登山道になります。



つづら折れの道(1) D-E間
なかなか広くて歩きやすい登りです。



タニギキョウ
登山道わきで、ひっそりと咲いていました。



つづら折れの道(2) D-E間
けっこう登っています。



ブナの大木 D−E間
なんとも立派なブナでした。



ブナの葉
新緑が最も美しい季節です。



金毘羅峠 E
びわ湖バレイの駐車場からのルートと合流します。峠といっても、ここから下るわけではなく、さらに登りは続きます。



峠の先の道 E−F間
笹、イワカガミ、タチツボスミレなどが出てきました。



下界 E−F間
ぴょこっと飛び出しているのは、松の浦。左端の出っ張りが近江舞子。トンビが輪を描いています。



イワカガミ E−F間
ちょうど満開といっていいタイミングでした。



溝状の道 E−F間
けっこう歩きにくいです。



打ち見山を見下ろして F
びわ湖バレイのスキー場が見えてきました。打見山は既に眼下でした。



蓬莱山山頂・一等三角点 G
まずは三角点へ。



南望〜比叡山 G
山頂からの眺望です。まずは南。左手に大きくかすんでいるのが比叡山。




武奈ヶ岳とコヤマノ岳 G
中央奥が武奈ヶ岳1214m、右手前にコヤマノ岳1181m。



白滝山 G
丸い山頂の白滝山1022m。その向こうは、白倉岳の連峰です。



水仙畑 H
この時期、ゲレンデは、ラッパズイセンで覆われていました。ちょっと盛りを過ぎたのが残念ですが・・・



スイセン H
まだちゃんと咲いている花もありました。



クリンソウ(1) I
ゲレンデをあるいて、汁谷口まで来ました。ここにはクリンソウの群生があります。



クリンソウ(2) I
ピンクの花です。



クリンソウ(3) I
オレンジ系の花もありました。



木戸峠への分岐 J
ここを木戸峠方面に向かいます。



木戸峠のお地蔵様 K
ここからさらにクロトノハゲ方面へ。



トラバース道 K-L間
木戸峠からクロトノハゲに向かうルートは、打見山山頂部のトラバース道です。崩壊が激しく、なかなか厳しい道です。



クロトノハゲ M
やがて、クロトノハゲに着きました。ここからもなかなかの眺望です。



比良岳、烏谷山、堂満岳、釈迦岳 M
左から順に、この山々です。蓬莱山からは俯瞰になってどうしても見栄えしなかったこれらの山々が、ここからは凛々しく見えます。



ピンクのイワカガミ M
クロトノハゲで見つけました。



天狗杉 N
クロトノハゲから下っていくと、やがてこの大杉が眼に入ってきます。なかなかの迫力があります。



下山道 N-O間
いい道をどんどん下っていきます。



林道を歩く O
やがて林道状に広くなり、びわ湖バレイ・ゴンドラ乗り場の駐車場近くに出ます。



ゴンドラ乗り場近くから見上げる比良山系 P



山行記録:日時−2010年5月22日、天候−晴れ。9:15 湖西道路の脇@に駐車後、出発。9:45 金毘羅神社B、10:20 登山道入口D、11:05 金毘羅峠E、11:40 蓬莱山・山頂G、12:15 汁谷口Iでクリンソウ見物。このあと長池に抜ける鉄塔沿いの巡視路を第一鉄塔まで登って昼食。昼食後12:50出発、13:05 木戸峠K、13:30 クロトノハゲM、13:55 天狗杉N、14:25 林道O、14:40 ゴンドラ駐車場P、15:15 駐車地@着。

 初夏とはいえ、真夏の日差しが照りつける日でした。林道をひたすら登っているうちに、何台もの車が抜いて行きました。Dの手前に、そのうちの何台かが止まっていました。でも、車でここまで来ると、どうしてもここへ下ってこないといけないので、それでは面白さ半減ですよね。というわけで、じりじりと照りつける日の下を、黙々と林道歩き。65分かかって、ようやく登山口Dに達しました。でも、ここからは快適な道でした。ブナの大木もあって、新緑が素晴らしく、また山頂から涼しい風も下がってきて、楽しい気分で登っていけました。やがて金毘羅峠E。ここらからはイワカガミが満開でした。傾斜が緩くなってくると、間もなくびわ湖バレイのゲレンデに真横から入っていくところFでした。山頂Gに立ち寄って、写真を撮りました。案の定、観光客がたくさん来ていて、そんな中でお昼御飯も落ち着かないので、どこか静かなところは??と考えて、思いついたのが、汁谷口Iから長池に向かう巡視路。ここに入れば静かに昼食タイムにできると思い、下って行きました。その少し手前にクリンソウの群生地Iがありました。100%の自生ではないのですが、楽しめました。巡視路はいつも通り静かで、ゆっくりと昼食を食べた後、木戸峠Kを目指し、その後、クロトノハゲM、天狗杉Nを経て、ゴンドラ乗り口Pに出ました。その後は駐車地@へ向かうだけですが、湖西道路を歩くわけにもいかず、なかなかいいショートカットが見つからなくて、結局は国道161号線に一度出てから登りなおすというしんどいルートで、ようやく@にたどり着きました。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(比良山)をベースに作成いたしました。

写真の番号は地図の番号と対応しています。