比良山〜釈迦岳と堂満岳

撮影日:2004/5/22 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5

比良山系ではまだ4、5回目の山歩きです。今回はイン谷口から大津ワンゲル道を釈迦岳に登り、そこから縦走路を南下して旧山上駅、金糞峠を経て堂満岳に登りました。そして堂満東稜道で、イン谷口に下山しました。比良リフト&ロープウェイが動かなくなってから、ここらへんに来るのは初めてです。もとの山上駅周辺は以前と比較してしまうので、不気味なほどの静けさに感じてしまいました。写真の後の数字は最後の地図(MAP)中の数字と対応しています。

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大津ワンゲル道の入口 @
イン谷口の三叉路から上(北)にほんの少し上がったところ、右側の桜の木に「左:シャカ岳」のプレートがあります。
ここがワンゲル道の入口です。すぐにイン谷を渡って登山道に入っていきます。



ワンゲル道 @-A間
ワンゲル道、登りはじめです。



ワンゲル道 A
少し登っていくと、水の流れで掘り割り状の道となります。なかなか歩きにくいのが難点です。



ギンリョウソウ
道端にひっそりと咲いていました。



新緑の道 A-B間
新緑がきれいです。時折、尾根の右側に出たりします。



ワンゲル道 B
尾根が痩せてきて岩と木の根っこの絡み合う登りが何ヶ所か出てきます。



ワンゲル道 B-C間
ここは、岩の上側のロープをたどります。



ワンゲル道 C
最後の急登です。ロープを固定してくれています。尾根はますます痩せています。



アカモノ
痩せ尾根の日溜まりにツツジの仲間、アカモノが咲いていました。



アカモノ、アップ



ヤケオ山
右手に、ヤケオ山が姿を見せてくれました。



釈迦岳・山頂 D
標高1060.3mの三角点があります。



釈迦岳からカラ岳への縦走路 E
縦走路をまずは西に向かい、カラ岳を目指します。



琵琶湖と内湖
眼下に、近江舞子の浜辺が霞んでいます。その手前にロープウェイの錆びたロープが架かっています。



旧山上駅 F
不気味なほど静まり返ったロープウェイの山上駅跡です。この先が北比良峠。
やはり寂しい風景です。でも、静かな山は確かに戻ってきました。今後どうなるのでしょう?
その後、このあたりの建物やロープ、鉄塔はきれいさっぱり取り除かれ、ここも更地状態になっています(2011)。



北比良峠よりカラ岳と釈迦岳 F
さきほどから越えてきた2つの峰です。左がカラ岳。



シャクナゲ尾根 F-G間
北比良峠と金糞峠の間はシャクナゲが茂る尾根です。花の季節はきれいでしょう。



堂満岳と東稜
シャクナゲ尾根から。めざす堂満岳と、後で下る東稜です。



近づく堂満岳
金糞峠近くから。



金糞峠 G
やがて縦走路と峠道の交差する金糞峠です。



スノキ
堂満の山頂近くに咲いていたツツジ科の花です。ガレの上の明るいところで育っていました。



ウスギヨウラク
これもスノキと同じように釣鐘状のツツジです。



堂満岳、山頂近くの稜線 G-H間
気持ちのいいきれいな稜線です。



シロヤシオ
これもツツジ科の花。一つだけ残っていました。



堂満岳・山頂 H
標高1057mの山頂です。三角点はありません。



烏谷山 H-I間
堂満岳・南壁上より。比良主稜線上の烏谷(からと)山、1076.7m。



堂満岳、東稜道 I
もうずいぶん下ってきました。まもなくノタノホリです。



ノタノホリ J
標高450m付近にある池です。モリアオガエルの棲息地としても有名です。




MAP

この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(比良山)をベースに作成いたしました。


山行記録:日時−2004年5月22日、天候−曇り一時雷雨。11:25 イン谷口に駐車後、大津ワンゲル道に入る@。12:25 雄松山荘道出合、13:30 釈迦岳山頂D着、13:50 昼食後、山頂発、14:40 旧山上駅F、15:05 金糞峠、16:00 堂満岳山頂到着、16:10山頂発、17:10 ノタノホリ、17:35 イン谷口駐車地到着。

 朝から所用で出発が遅れ、歩き始めたのが11:25ということで、ちょっと急ぎ足でまわりました。イン谷口の駐車場はリフト・ロープウェイが休止して以来駐車場所には困りません。大津ワンゲル道は一部ガイド本や立て札には「難路」の表示があります。でも何ヶ所か急登がありましたが、なかなか快適なルートです。日頃鈴鹿を歩き回っていると、これが「難路」というのは不思議なぐらいです。急いだので少しバテ気味でしたがほぼ2時間で釈迦岳山頂。三角点がある小広場がありますが眺望はありません。なぜかこの日小バエが多かったので、少し下って昼食。その後縦走路をカラ岳経由で旧山上駅へ。このあたりでにわかに空が暗くなり、夕立の気配が・・・さらに急ぎ足で堂満をめざしました。でも山頂手前でスノキやシロヤシオの可憐な花。ついつい撮影に専念してしまいました。少し雨は来ましたが天気も無事回復し、堂満岳・山頂では薄日が射してきました。下りの東稜はなかなかの急坂。南壁の上からは烏谷山がきれいでした。その後一旦稜線を離れ谷状の所を下ると、傾斜は徐々に緩くなり、分岐を左にとってノタノホリに出ます。まだ標高は450mほどありますが、かなり大きい池です。さらにがらがらと歩きにくい道を下るとやがて別荘地を経てイン谷口に戻ります。