地蔵山と竜ヶ岳  (八木)〜越畑〜芦見峠〜地蔵山〜竜ヶ岳〜首無地蔵〜梨木大神〜空也滝〜清滝 

地蔵山と竜ヶ岳は愛宕山の北に続く山塊の峰で、地蔵山は堂々とした山姿に一等三角点の山としても知られています。一方、竜ヶ岳は派生尾根の先端に位置する鋭鋒で、西・北・東側は非常に急峻な地形となっています。JR嵯峨野山陰線の八木駅で降り、バスで越畑まで乗って、ここから歩行開始。芦見峠から始まる長い尾根は大きな山体を実感できます。地蔵山を過ぎると、愛宕山方向に進み、折り返すように竜ヶ岳を目指します。その後は東の谷に急降下し、少し登り返して首無地蔵に達し、梨木谷を経て清滝に下りました。途中、空也滝にも寄ってみました。写真の後ろの丸数字は、最後のルートマップの紫色の丸数字と対応しています。

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山行写真
撮影日:2015/4/26 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


嵯峨野線の車窓から見た地蔵山
千代川−八木間の車窓から。三郎ヶ岳の稜線の上から頭を出す地蔵山です。右端にあとで前を通る電波反射板も確認できます。



バス車窓からの地蔵山
八木駅から京阪京都交通のバスに乗りました。八木駅前8:24発の原行きです。神吉あたりを走行中の車窓から地蔵山を眺めます。ちょっと窓が汚れてますね^^。



越畑バス停 @
ちょうど9時に越畑に着きました。この写真はバスの進行方向(南)を見ていて、進むのは反対側、北方向です。



登り口 @のわずかに北
北にほんのわずか戻ったところが芦見峠の登り口です。



八重桜 @-A
ちょうど八重桜が満開でした。下界ではもう散っているところが多く、ここはかなり遅いようです。



右に折れる @-A
結構な斜面に家が並ぶ集落の中を何回か曲がりながら進みます。



獣よけのゲート @-A
集落が終わって道も舗装が終わります。植林帯に入るところで金網のゲートがあります。先行のハイカーさん、ご丁寧にすぐ閉めてくれました。



芦見峠へ最後の登り @-A
沢を二度、尾根を二回越え、その尾根の山腹を登っていくと、間もなく芦見峠です。



芦見峠 A
歩き始めてほぼ半時間、平坦な芦見峠に到着です。三頭山方向と分かれて、ここから南向きに
地蔵山の長い尾根を登っていくことになります。山頂まで、直線距離でも1.9km余りあります。




地蔵山への尾根ルート(1) A-B
よく踏まれた道です。この尾根は二次林と植林のまだら模様です。



地蔵山への尾根ルート(2) A-B
なかなか雰囲気のいい道です。



地蔵山への尾根ルート(3) A-B
だいぶ登ってきました。標高も800mを超えました。このあたりはそこそこの傾斜があります。



地蔵山への尾根ルート(4) A-B
標高850mを超えたあたりで、傾斜は緩まり、気持ちのいい尾根道になりました。



地蔵山への尾根ルート(5) A-B
アセビがたくさん出てきました。もう山頂は近いようです。



アセビの花 A-B
ちょうど満開でした。かなり株が多く、立派な木もありました。



お地蔵様 B
西向地蔵尊。たしかに、西を向いておられました。地蔵山の名のもとになったお地蔵さんだそうです。



カタクリの花 B
お地蔵様に守られるように、すぐ近くで咲いていました。北山では初めて出逢うカタクリです。



地蔵山・山頂 C
まもなく山頂です。そして、一等三角点の立派な標石。点名は「地蔵山」。標高は最新で947.3mです。あれが立ったころより30cmほど低くなったようです。



電波反射板の峰 D
山頂から南に少し下って登りなおすと、標高917mの反射板のある峰に着きます。眺望はこちらのほうがあります。



地蔵山・山頂部 D
振り返ると、今越えてきた山頂です。



愛宕山・山頂部 D
前方には特徴的な愛宕山924mの山頂部。



比叡山 D
左前方には比叡山848mの姿も見えていました。



アセビの道 D-E
相変わらずアセビがたくさんあります。ただ、カタクリは山頂から南では見かけませんでした。



竜ヶ岳 E
Eあたりで次にめざす竜ヶ岳の姿がようやくはっきりと見えました。この山はまさに奥山で、こちらの面
には植林はまったくなく、きれいな二次林に覆われています。山頂右は自生の杉です。




地蔵山 E
一方、こちらは地蔵山。反射板の峰が右に見えています。竜ヶ岳と違い、山頂の左側は植林帯です。



東西向きの尾根 E-F
Eから少し南に進み、登り返すと、尾根は東西に方向を変え、標高も900m近くに
戻ります。このあたりは、昔スキー場があったそうで、平らな高原状の地形です。




林道に出る E-F
いま歩いてきたのは右前方からの小道で、ここで林道に出合います。
この林道は一般車は進入禁止です。しばらくは林道を行きます。




竜ヶ岳分岐 F
やがて、竜ヶ岳への分岐Fです。ちなみに看板には左方向に「竜ヶ岳60分」。上の板には左が「原、越畑、
地蔵山、神明峠、亀岡方面」、右向きには「愛宕神社へ20分、首なし、清滝、水尾方面」と書いてあります。




竜ヶ岳への道 F-G
竜ヶ岳への尾根です。こちらもほんとに美しい尾根です。



竜ヶ岳へ最後の登り F-G
最後だけ登りが少し急になって来ました。でも、歩きやすい尾根で、さっきの分岐Fから半時間弱でした。



竜ヶ岳・山頂 G
標高921mの山頂に着きました。右後ろに、地蔵山が見えています。



竜ヶ岳からの愛宕山 G
愛宕山の山頂です。



東の谷へ下るルートの入口 G
東の谷に下るルートは、まずさっききた方向の直進方向。つまり北向きに進みます。やがて東へ急降下。
その、東への下り地点が少しわかりにくかったです。北に行き過ぎないよう、要注意です。




痩せ尾根を下る H
基本的に小さな尾根を下ります。時折このような岩稜となります。



ヤマザクラ満開 H-I
息の抜けない急降下ですが、途中右手にみごとに満開となったヤマザクラが。



川への下降完了 I
ほぼ半時間苦労して下りきると、川の合流地点Iに出ます。右下と右上方向から流れてきて、左方向に流れ下っていきます。



合流地点 I
ここが合流地点。前方川沿いが首無地蔵へのルートです。遡る方向です。



龍の小屋と林道 I-J
流れの向こうに建物が見えてきました。龍の小屋です。そこから林道が右に延びています。



林道を進む I-J
少しだけ林道を進みます。



首無地蔵への入口 I-J
すぐに林道は左に曲がって流れから遠ざかろうとします。そこで、川沿いのルートに入ります。ここが入口。



川沿いのルート I-J
この流れを詰めていくとサカサマ峠の首無地蔵です。



コバノミツバツツジ満開 I-J
峠の手前で、ミツバツツジの群生地がみごとでした。



まもなく峠 I-J
右から、愛宕山からの尾根が入ってきました。この狭い通路を進むと、まもなく首無地蔵のあるサカサマ峠です。



首無地蔵尊(1) J
サカサマ峠です。このお地蔵さんが有名な首無地蔵様です。台座の石には「右 たかお」が見えます。



首無地蔵尊(2) J
御首は廃仏毀釈の際に無くなったのではと言われております。台座の前には「左 あたご」でしょうか。丁寧にお参りしてここをあとにしました。



京の街を見下ろす J
ここからの眺望も最高です。



梨木谷の源流部 J-K
ここから梨木谷が始まっています。最初はごく小さな流れに沿って下ります。



サカサマ峠を振り返る J-K
新緑があまりにきれいでした。



急な下り K
梨木谷沿いの道は、途中かなり急降下となります。伐採された土地で、日差しが暑いです。



林道あとに出る Kの少し下
Kの少し下で、地図では林道に出ることに。実際はこんな感じで、かつては林道だったのでしょうが、
今は荒れ果てて、コンクリート舗装があちこちで庇状の出っ張りとなっていました。通過要注意です。




梨木大神 K-L
川の合流地点に梨木大神の石碑がありました。



梨木大神下の林道 L
ようやく、Lあたりから林道が歩きやすくなりました。



月輪寺のぼりぐち=空也滝入口 M
月輪寺ルートとの合流点です。ここから谷の奥に入っていくと、空也滝が
あります。だいぶ歩いてきたのでちょっとしんどいけど、行ってみます。




空也滝への登り M-N
苔むした道です。



滝の鳥居 N
8分登ると、鳥居があり、その先が滝です。モミジの新緑が素晴らしい場所です。



空也滝 N
これが空也滝です。15mの落差があります。空也上人が霊場として開かれたそうです。



霧の滝 O
空也滝から戻り、あとはひたすら車道を清滝へ。ただ、清滝も近づいたOあたりで、
右の崖から水が霧のように落下し、それに斜光が差し込んで不思議な光景を作っていました。。




清滝にて A-@間
バス停へののぼりを前に、渡猿橋を振り返ります。



山行記録:日時−2015年4月26日、天候−晴れ。京都駅7:42の電車で八木8:20下車。8:24 原行きのバスに乗車、9:00 越畑バス停@着。9:03 @を出発。9:30 芦見峠A、10:31 西向地蔵尊B、10:35 地蔵山・山頂C、10:49 電波反射板D、11:10 竜ヶ岳分岐F、11:38 竜ヶ岳・山頂G着。昼食後、11:53 山頂発、12:22 谷に下るI、12:39 サカサマ峠・首無地蔵J着。休憩後、12:45 J発、13:16 梨木大神、13:41 空也滝分岐M、13:49 空也滝N。13:54 N発、14:20 二の鳥居A、14:25 清滝バス停@着。この後、14:34 清滝発のバスに乗って帰宅。

八木から入って清滝に抜けるコースの一例です。地蔵山と竜ヶ岳の二峰を巡りました。帰りを急ぐなら、竜ヶ岳から南に尾根を引き返し、愛宕山の表参道や月輪寺道を下ったほうが早いと思います。でも、今回のルートでは帰りに首無地蔵様、梨木大神、そして空也滝といったところを巡れるのが良いところでしょう。竜ヶ岳の東への急な下り、梨木谷上部の下り、梨木谷林道上部の荒廃など、ちょっと要注意な箇所もありました。下のMAPの紫色のラインが今回のルートです。赤いラインは愛宕山へ。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(周山、京都北西部)をベースに作成いたしました。

写真のうしろの紫色の丸数字は地図の紫色の丸数字と対応しています。
赤いラインは愛宕山をご参照ください。