鏡山〜道の駅からアウトレットへ  Mt. Kagami (道の駅「かがみの里」〜星ヶ峰〜鏡山〜鳴谷池〜三井アウトレット竜王)

 万葉集にも登場する鏡山は、三上山と並んで近江盆地南部の代表的な山です。北側からは大谷池から登るのが一般的なルートですが、今回は山頂から北に長く延びる尾根を忠実に伝うルートで山頂まで登り、その後南東に下って鳴谷池を経由し、竜王の三井アウトレットに下るルートをとりました。ここからはバスが頻繁に出ているので、道の駅に楽に戻れます。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。


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周囲からの鏡山へ


山行写真
撮影日:2016/2/11 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



道の駅の駐車場から @
道の駅「鏡の里」でお土産を買い、駐車場の端っこに車を置かせてもらい、駐車場の南西隅へ。このような看板が立ち、西光寺跡や星ヶ崎城跡の方向に進みます。



獣よけゲート A
すぐにゲートがあります。閉めるのを忘れずに!



西光寺跡へ A
入るとすぐに西光寺跡です。竜王町の立て札によると、西光寺は最澄の開基で、星ヶ峰の東麓に僧坊300を有する
大寺院だったそうです。鎌倉から室町時代にかけて、将軍などの宿陣が行われることも多かったそうです。




重要文化財・石灯籠 A
背丈が242cmもある、背の高い石灯籠です。



重要文化財・宝篋印塔 A
石灯籠の横に、こちらも国の重要文化財に指定されている、宝篋印塔があります。基礎では孔雀が向かい合っています。



その上の山道 A-B間
まっすぐ登っていくと、すぐこのような山道となります。



尾根に出合う B
Bで、北の出町から尾根を登ってくる道と出合い、ここから南へ、長い尾根道の始まりです。



星ヶ崎城跡 C
しばらく進むと、標高223mのピーク、星ヶ峰の山頂です。ここ周辺が星ヶ崎城跡です。石垣の遺構も少しありました。



尾根を進む C-D間
少し下った後、南への尾根を進んでいきます。



岩のピーク D
P228を過ぎ、さらに南へ登ると、岩が多くなってきます。ここは標高290mほどのDです。お昼なので、岩の上でおにぎり食べながら休憩です。



岩の上から蓬莱山 D
正面に、琵琶湖の向こう、雪を頂いた蓬莱山が立派に見えています。



分岐点 E
右に曲がると下りの分岐です。ここは左に登っていきます。



涼み岩 F
登山道の右手に大きな岩があります。「涼み岩」と書かれていました。登ってみると・・・



三上山 F
なかなか眺めが素晴らしい岩でした。せっかくなので、眺めていきます。まずは三上山。左後方は京滋境の千頭岳。



比叡山 F
琵琶湖の向こうには比叡山です。手前は田中山。



打見山、比良岳、烏谷山 F
雪を頂く比良山系の峰々です。



三重嶽 F
湖北、野坂山地の最高峰・三重嶽(さんじょうがたけ)972mです。雪にすっぽりと覆われています。



城山分岐 F-G間
涼み岩からほんの少しで城山分岐です。以前、城山から縦走してきました。この尾根道もなかなかいいルートです。



山頂三角点 G
そしてまた目と鼻の先の距離で三角点のある鏡山山頂です。二等三角点で点名は「鏡山」。標高は384.5m。



展望できない展望台 H
三角点山頂から東に進み、少し下ったところにある「展望台」。残念ながら杉が大きく育ち、眺望は絵を見ながら想像するのみです。



「竜王山頂上」の標識 I
三角点と展望台の間にある頂上の表記。しかも「鏡山」ではなく「竜王山」。たしかに、ここ竜王町では雪野山を東の竜王山、
鏡山を西の竜王山と呼び、ともに雨乞信仰の山として崇めているといわれています。でも一般的にはやはり「鏡山」でしょう。
その先に、「雲冠寺跡・下山方向」の標識も見えています。この、下山方向に下り始めます。




下り始め I
よく整備されたいい道です。



伊吹山と繖山 I-J間
すぐ先で北がよく見えるポイント。真っ白な伊吹山1377mと繖山です。



岩の上から、雨乞岳 J
もう少し下ったJで、岩の上に出ました。ここからは東がよく見えます。雪の鈴鹿、雨乞岳1238mです。



三叉路に出る K
今回は、雲冠寺に寄らずに左に進みました。



シダの茂る道 L
徐々に谷に入ってきました。シダの茂る道です。



石畳風の道 M
やがて平坦になってきてこのような石畳風の道になります。



鳴谷池 N
すぐに明るい池に出ました。鳴谷池です。今日は水が少ないので、この通路は用無しですが、増水時は、これすら冠水するようです。迂回路が設置されていました。



鳴谷池と鏡山 O
この池は、川を堰きとめた人工池のようです。その堤部分から振り返ると、水面の鏡に映った鏡山が眺められます。なかなかの秀景です。



アウトレットへの林道 P
道は林道のようになって、川沿いを下ります。



アウトレットの登山口に下りつく Q
もう三井アウトレット竜王の喧騒がすぐ横から聞こえてきます。ここからバス停までは3分ほど。
土日なら、30分に一本野洲行きのバスが出ていて、乗ると10分ほどで道の駅に戻れました。




山行記録:日時−2016年2月11日、天候−晴れ。11:25 国道8号線沿いの道の駅「かがみの里」@を出発、11:30 西光寺跡A、11:42 星ヶ崎城跡C、12:09 Dの岩の上で昼食。12:25 出発、12:46-49 涼み岩Fで写真撮影、12:51 山頂三角点G、12:58 展望台H、12:59 頂上表示Iより下山開始、13:16 三叉路K、13:34 鳴谷池畔N、13:47 アウトレットからの登山口O着。その後3分ほどでバス停着。


ルートマップ


この地図は国土地理院の地理印地図をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。


周囲からの鏡山

滋賀の山・山姿写真集より


野洲市小南より
北西から見た鏡山。中央が山頂、左寄りが星ヶ峰です。2004年12月8日。



近江八幡市小舟木より
北からの鏡山。2001年10月。



小口山より
名神竜王IC横の小口山の山頂より。南からの姿です。2013年6月23日。



東光寺不動山より
三上山近くの東光寺不動山の山頂より。西からの姿です。左手前で尖るのが城山です。2015年3月22日。