リトル比良〜楊梅の滝と滝山 Little Hira Mts.〜Yobai Falls & Mt.Takiyama

撮影日:2008/7/5 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K10D、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5

比良山系の東北部、リトル比良と呼ばれる山塊に初めて踏み入れました。北小松の駅から、最初はやはり名高い「楊梅の滝」を見て、涼峠へ。そしてオトシと呼ばれる湿原帯を抜けて寒風峠へ。ここでどっちへ行こうか少し迷いましたが、今回は北の滝山に登ってみました。すぐ先に嘉嶺ヶ岳(かねがたけ)と呼ばれるピークもあります。その後鵜川越から鵜川林道を経て湖岸に下りました。今回のコースMAPへ





北小松駅から楊梅の滝への道 @
私は車ですが、ちょうど京都方面からの電車とタイミングが合い、10名ぐらいでとズラズラと
登っていきました。朝の10時前というのに、もう「酷暑」です。右手には比良山岳センター。



楊梅の滝入口 @−A間
林業事務所が出してくれてる案内板です。



雌滝(1) A
案内板から5分ほど登っていくと、落差15mの楊梅・雌滝が現れます。



雌滝(2) A
流量もたっぷりで、なかなかいい滝です。



獅子岩と雄滝 B
雌滝の手前を左に渡って山腹を登り、雌滝を経由せずに登って来た道と合流すると、
やがて右前方に雄滝が見えてきます。左上の大岩は、獅子岩と呼ばれています。



雄滝・望遠 B
滝見台から。望遠レンズで覗くと、なかなかの迫力です。滋賀県で最高の落差40mを誇ります。



山腹の登山道 B−C間
滝見台から、雄滝方面に行かず、涼峠の方向に向かいます。よく踏まれた山腹の道です。



涼峠の手前にある堀道 C
涼峠の手前に、このような掘割状の道があります。昔からよく踏まれた道であることが分かります。



涼峠 D
国土地理院25000分の1地形図にある涼峠の位置より、ずいぶんと手前にこのポイントはあります。
寒風峠方向に向かいます。涼峠、寒風峠と、名前だけはクールなんですが、実際は7月の蒸し返すような暑さの中でした…



オトシ(1) D−E間
涼峠から少し下って、オトシの湿原に入っていきます。起伏が小さく、小川がいろんな方向に流れています。



オトシの道 E
小さな尾根道もありました。



オトシ(2) F
左手に沼状の湿地が広がっています。不思議な場所です。



寒風峠 G
湿原帯からわずかに登ると、リトル比良・主稜線上の寒風峠に着いていました。しつこいですが、暑いです;;



滝山・山頂 H
主稜線上を少し登っていくと、やがて右方向に山道が小さく分岐します。手書きの看板が一つありましたが、
うっかりしてたら直進しそうです。そこを右に進めばわずかな時間で滝山の山頂です。標高703m。ここがリトル比良の最高点です。



嘉嶺ヶ岳・山頂 I
滝山の山頂から主稜線上の道に戻り、少し下ると鞍部があって、少し登り返すと、
嘉嶺ヶ岳(かねがたけ)の山頂です。あまりにあっけなく着いてしまいます。標高は665mくらいでしょう。




鵜川越への下り J
登山道は嘉嶺ヶ岳の少し先で90度曲がって、鵜川越に下っていきます。



岩阿砂利山 J
正面には、岩阿砂利山(いわじゃりやま)が大きくなってきました。



鵜川林道 K
鵜川に向かって下ります。



鳥越峰 L
正面は、鳥越峰702mです。



ニガイチゴ L−M間
林道沿いに実っていました。名にいうほど苦くなく、おいしい木イチゴです。



ウラクロシジミ L−M間
かわいいシジミチョウが飛んでいました。



嘉嶺ヶ岳 M
谷の向こうに、さっき登った嘉嶺ヶ岳の姿が見えてきました。



牛山 N
右手に大きく牛山です。湖岸から沸き立つように立っています。



琵琶湖岸へ O
獣よけの電気柵をこえると、国道161号線も間近です。



国道から牛山 P
国道沿いから眺めても、牛山は存在感のある山です。



MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(北小松)をベースに作成いたしました。

写真の番号は地図の番号と対応しています。




山行記録:日時−2008年7月5日、天候−曇り。9:30 北小松駅Pに駐車後、楊梅の滝道に入る。9:50 車道終点、10:00 雌滝A、10:15 滝見台B、10:40 涼峠D、11:15 寒風峠G、11:45 滝山・山頂H、11:55 嘉嶺ヶ岳・山頂I、12:00〜12:20 山頂の北で昼食休憩、12:30 鵜川越K、14:05 国道161号線に出る、14:40 北小松駅・駐車地P到着。

 初のリトル比良ということで、楊梅の滝と、最高峰・滝山を目指しました。楊梅の滝は、日本の滝100選にも選ばれている素晴らしい滝で、特に雄滝の雄大さは、群を抜いています。このあたりの傾斜は、当然非常に急なのですが、登山道はうまくつけられていて、山腹を徐々に登っていき、気づけば雄滝よりずっと標高が高い涼峠Dに着いていました。1/25000地形図ではまだずいぶん先だったので、「あれっ?」という感じでした。ここから湿原・オトシに入ります。滝周辺の急傾斜とは対照的に、傾斜のほとんどない、不思議な空間が続きます。散歩気分で歩いていくと、寒風峠Gもすぐです。ここからの稜線も、緩やかな良い道が続き、滝山Hも予想以上に近く感じました。もっと驚いたのは、ここからわずか10分で、嘉嶺ヶ岳の山頂Iに着いてしまったことです。確かに、地図で見ても近いです。どうして、この峰にこんな立派な名前がついたのか、よくわかりません。12:30に鵜川越Kに着いたので、普通なら岩阿砂利山〜鳥越峰〜岳山のルートを考えるのですが、この日は野暮用で、遅くなれないことから、鵜川林道を下って行きました。ずっと舗装された単調な林道ですが、車の通行はごくわずか(この日は下る途中、一台だけすれ違いました。)で、のんびりと下って行けます。途中から鳥越峰、嘉嶺ヶ岳も望めます。シジミチョウの写真などを撮りながらのんびり下って、鵜川越えから国道まで一時間半余り。国道は、車が多くてうるさいですが、歩道はきちんとあるので、安全は問題なしです。35分ほどで、北小松駅に戻りました。