リトル比良〜岳山・鳥越峰と岩阿砂利山 Little Hira Mts.〜Mts.Dake, Torigoeho and Iwajari

撮影日:2008/10/13 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K10D、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5
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比良山系の東北部、リトル比良と呼ばれる山塊の北側半分です。近江高島の駅から、まず岳山に登ります。この山は麓からの形もよく、長らく信仰の山となっていた峰で、今でも寺院の跡が石垣だけ残っています。ここから尾根伝いに鳥越峰、岩阿砂利山と進み、鵜川越えから鹿ヶ瀬に下りました。しかしバスのタイミングが悪かったので、富坂まで秋を楽しみながら歩きました。今回のコースMAPへ




近江高島駅 @
西側に出て振り返ったところ。駅の向こう(琵琶湖側)に大きな無料駐車場があります。湖西の駅はほんと有難いです。



市道を進む @−A間
随所にこのような案内板がありました。



岳山 @−A間
電線が邪魔ではありますが、町中からもこのように岳山の雄姿が望めます。



大炊神社にて A
「おおい」と読むそうです。音羽のバス停を左に入ったところにある神社です。鳥居の左を進みます。



小田川沿いの林道 A−B間
すぐ車止めの小さなゲートがあり、その先はのどかな林道となります。林道の分岐は基本左へ。



神楽石 A−B間
やがて林道から山道となります。昔からよく踏まれた参道で、途中このような大岩がありました。



登山道 A−B間
よく踏まれた道ですが、前日の雨でぬかるんでいてけっこう滑りました。



燈籠 B
坂が登りになってきて間もなく、石燈籠のある小さな広場に出ます。



白坂 B−C間
やがて登山道の右手がやけに明るくなってきて、不思議に思っていると徐々に白い斜面が見えてきます。白坂と呼ばれる崩壊斜面です。



樫の大木 B−C間
かつての参道ですから、斜面がきつくなってくると石段となります。また燈籠もいくつか参道沿いに残っていました。
県下有数のアカガシの大木。そうとうな樹齢のようです。かつて観音様があったころは参詣者を見守っていたのでしょう。




岳観音跡 C
ここにかつて観音様のお堂があったようです。



鳥越峰 C−D間
観音跡から少し急登となりますが、すぐに稜線に出ます。出ると、いきなり絶景です。正面には鳥越峰702m。



岳山の山頂(1) D
やがて岳山の山頂です。まず岩屋観音の観音三尊像が出迎えてくれます。



岳山の山頂(2) D
その先には岳山の表示がいくつもある山頂。5つは見えていますね^^



見上げるオーム岩 D−E間
岳山の山頂から少し進むと、ルートは急に左に曲がって急降下します。鞍部近くから見上げると、オーム岩と呼ばれる岩が見えてきます。
本来、鸚鵡岩なので、「オウム」岩と書くところなんでしょうが、なぜか何を見ても「オーム」岩になってます。やっぱり某団体の影響でしょうか?



オーム岩から E
急登を登ってオーム岩に着きました。岩は大きすぎてとても全景は入りません。



蛇谷ヶ峰 E
オーム岩の上から。麓に畑の千枚田。



武奈ヶ岳 E
オーム岩の上から。左はコヤマノ岳。手前の峰が、後で通る岩阿砂利山のようです。



岳山 E
そして、先ほど歩いた岳山です。その向こうに安曇川のデルタと琵琶湖です。これもオーム岩の上からです。



鳥越峰の山頂 F
山頂は縦走路沿いにはなく、少し見張山の方に行ったところにあります。



鳥越峰の先の尾根 G
しばらくは標高を維持したまま、岩の多い尾根を進みます。やがて急降下し、鞍部からは急登。



岩阿砂利山の山頂 H
登りつめれば、岩阿砂利山の頂です。標高686.4m。



鵜川越 I
岩阿砂利山から下ると、車道に出る少し手前に鵜川越の標識があります。今日は鹿ヶ瀬に下ってみます。



鹿ヶ瀬への道(1) I−J間
最初は右岸の山腹を下るいい道です。



鹿ヶ瀬への道(2) J
谷に下りると、夏草が茂り、けっこう歩きにくい道となりました。



蛇谷ヶ峰 K
谷道が夏草で歩きにくいので、堰堤のところで左岸に出て、作業用の砂利道を進むと、やがて鵜川林道に出ました。そのまま林道を下り、ガリバーからの
バス道に近づくころ、正面に蛇谷ヶ峰が大きく見えてきます。田んぼで作業中のおじさん、なかなか動かないので不思議に思っていたら、案山子でした^^




岩阿砂利山 L
やがてガリバーからのバス道に出ます。しかしバスはほとんどなく、タイミングも最悪。とりあえず鹿ヶ瀬のバス停まで行ってみることに。
そこまで行くと、棚田で有名な畑からのバスもあります。右手にはあちこちに岩肌の見える岩阿砂利山。




鳥越峰 M
鹿ヶ瀬のバス停で時刻表を見たら、結局同じでした。まだ1時間以上あるので、のんびり先に進みます。
比良美術館の入り口付近では、右手に鳥越峰が見えています。




岩阿砂利山 M
ここからの岩阿砂利山です。だいぶ雰囲気が変わりました。



蛇谷ヶ峰 N
富坂のバス停に着きました。ここでバスを待つことに。向かいには横に大きく広がってきた蛇谷ヶ峰。



バスからの岳山 O
近江高島に向かうバスの車窓からです。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(北小松、勝野)をベースに作成いたしました。

写真の番号は地図の番号と対応しています。




山行記録:日時−2008年10月13日、天候−晴れ。9:55 近江高島駅Pに駐車後、県道を進み、10:10 音羽バス停、10:25 神楽石、10:55 石燈籠B、11:15 岳観音跡C、11:45 岳山・山頂D、12:20 オーム岩E、12:45 鳥越峰・山頂F、13:35 岩阿砂利山・山頂H、13:50 鵜川越I、14:30 黒谷の田圃K、14:45 鹿ヶ瀬L、15:30 富坂バス停、15:42のバスで近江高島駅へ。16:00 近江高島駅、駐車地P到着。

 JR近江高島駅を起点にリトル比良の北部を歩きました。ルートをどうするかがなかなか難しいところです。いっきに寒風峠から楊梅の滝を目指してJR北小松駅を目指すならば問題はないのですが、今回はなぜか鹿ヶ瀬方面に下りたくなり、そうするとバス以外に交通の便はないので、けっこう困ってしまうのでした。まあ、先のことはあまり考えず、とりあえず岳山を目指しました。古い参道ですが、ぬかるみでちょっと歩きにくい道でした。やがて石燈籠B、白坂、岳観音跡Cを経て、稜線に出ます。これまで一切なかった眺望が一気にひろがり、うれしくなります。まず正面には鳥越峰。そこから見張山方面へ延びる長い尾根。ここからは稜線歩きとなって、まず岳山Dに着きます。尾根を左折後、鞍部に下って今度は鳥越峰Fへ。途中、オーム岩Eが眺め最高です。さらに次の鞍部を経て岩阿砂利山Hへ。その後、鵜川越Iから西に下り、鴨川の谷へ。やはり、バスはタイミングが合いませんでしたが、時間つぶしを兼ねてのんびりと富坂Nまで歩きました。おかげで、山の風景、秋の花を十分堪能できました。