滝谷山と天ヶ岳 Mt. Takitani and Amagatake 

京都北山の滝谷山876mは、花脊峠から花脊の大鉄塔の脇を通り、大見尾根伝いに延びる林道を歩けば、1時間足らずで着きます。この林道は、かつての鯖街道の一つ。直進すれば大見を通って、八丁平、久多と続くルートです。山頂には二等三角点があります。その後車で花脊峠から百井峠に移動し、今度は天ヶ岳へ。このルートも尾根上を進む素直なルートで、40分足らずで着いてしまいます。この二つのルートを歩くだけは、ちょっと物足りないルートですが、花脊の大鉄塔の下や、天ヶ岳へのルート途中にある鉄塔下からの眺望は捨てがたいものがあります。これを楽しみに、いい天気の日に歩けば、まあ満足できるかも。なお、写真の後ろの丸数字は、最後のルートマップの番号と対応しています。

花脊大鉄塔からの眺望へ
天ヶ岳北の鉄塔下からの眺望へ
ルートMAPへ


山行写真
撮影日:2011/11/26 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


花脊峠にて @
花脊峠の脇に車をとめ、峠の最高点を見ています。気温は8℃。ひんやりとしています。



花脊の大鉄塔 @-A間
右側の小峰の上に、大鉄塔が見えてきます。琵琶湖大橋からもはっきり見える、巨大な鉄塔です。



杉ノ峠あたり A
鉄塔への分岐を過ぎると、舗装はなくなります。地形図に「杉ノ峠」と書かれているあたりです。あまり峠という感じはしませんが。



びわ湖展望の入口 Bの手前
展望の案内があるので、ちょっと行ってみました。



琵琶湖大橋 B
びわ湖展望からの琵琶湖大橋です。大観覧車はこの後撤去されました。手前は、大尾山から延びる尾根です。



三上山、鈴鹿南部 B
少し右に視線を振ると、三上山の姿。ほかにも十二坊と菩提寺山。そして後方は鈴鹿山脈南部、霧ヶ岳、四方草山、そして三子山がきれいに並んでいます。



ナッチョ B
今度は左手。ナッチョ813mです。



途中峰 B
中央左奥が途中峰812mです。左端は比良の権現山、右端は霊仙山。



林道を北へ C
和佐谷峠という表示を過ぎ、さらに北へと進みます。ほぼ稜線の上を通っています。



尾根への取付き点 D
Dまでやってきました。ここで、右前方の尾根に取付きます。



尾根の様子 D-E間
なかなかいい尾根です。植林の切れ目がほぼ尾根芯です。



尾根の様子 D-E間
左前方に高所が見えてきたら、少し下がって高所を目指します。



滝谷山・山頂 E
間もなく、二等三角点(点名・別所村、標高876.19m)のある山頂です。



直登コースを下る F
山頂からほぼ西に林道へ向かうコースもありました。登り口に「直登コース」の表示。



雲取山 F-D間
林道を花脊峠に戻ります。西に、高い山が見えていました。どうやら雲取山です。



花脊大鉄塔 G



花脊大鉄塔Gからの眺望
帰途、大鉄塔の足もとから撮った写真です。


大尾山 G
琵琶湖の手前に立ちふさがる大尾山です。



焼杉山 G
大原の里にほど近い焼杉山。後方は小野山。



天ヶ岳 G
その右にはこのあと登る予定の天ヶ岳(中央右寄り)。展望の良い鉄塔も確認できます。後方は左より、水井山、横高山(ちょうど鉄塔の後ろ)、比叡山。



京都市方面 G
はるか南には京都の市街地も。



桟敷ヶ岳 G
西方向、鉄塔が越えていく尾根の右側、桟敷ヶ岳です。




百井峠のお地蔵様 P
花脊峠から百井峠は車で移動しました。百井峠のお地蔵様の前に車を置かせていただいて・・・



百井峠と、天ヶ岳の登り口 H
上が、国道477号線の百井峠。ここで右を向くと、下の写真のようにテープがいくつかあり、踏み跡に沿って登っていきます。



その先の尾根 H-I間
杉の植林帯です。よく踏まれています。



尾根上の紅葉 H-I間
時折植林が途切れると、きれいな紅葉も見られます。



鉄塔下 I
さっき花脊の大鉄塔からも見えていた鉄塔の下に着きました。右前方に天ヶ岳の山頂です。眺望は帰りにとっておいて、とりあえず山頂へ。



分岐点 J
鉄塔から先は、尾根上にも、尾根の左側(東)にも道があります。左の道を進むと、このような標識が。ここは、
小出石あるいは大原方面に向かうルートと、天ヶ岳、鞍馬方面の分岐点。尾根を越えて天ヶ岳方面へ。



山頂間近 J-K間
また杉の植林になりました。もうあの先が山頂です。



天ヶ岳・山頂 K
山頂に着きました。三角点も眺望もありません。眺望を楽しむために、鉄塔まで戻ります。



鉄塔への尾根下の道 L-I間
尾根の東の道で鉄塔へ。



鉄塔下Iからの眺望


蓬莱山 I
一番高いところが、さっきまで雲で隠れていた蓬莱山です。



琵琶湖と北鈴鹿・霊仙山 I
琵琶湖に浮かぶのは沖ノ島。遠方が鈴鹿山脈・北部の名峰、霊仙山1094mです。彦根の荒神山も見えてますね。



南西 I
南西に目を向ければ、鞍馬山など、みごとに重なる山並みです。



紅葉 I
近くの山肌に、紅葉がきれいなところが。ここだけ植林を免れたようです。



愛宕山、貴船山 I
西南西といった方向でしょうか。最遠は愛宕山〜地蔵山。一つ手前に貴船山。



山行記録:日時−2011年11月26日、天候−晴れ。10:59 花脊峠のP@に駐車後、出発。11:30 和佐谷峠、11:40 尾根取付き点D、11:56 滝谷山・山頂E着。昼食後、12:09 出発、12:12 直登コース、林道出合F、1244 花脊大鉄塔下Gで写真撮影開始、12:54 終了し、出発、13:03 東海自然歩道出合M、13:25 花脊峠のP@到着。ここから、車で移動し、13:21 百井峠の少し手前のお地蔵様前にP、13:24 百井峠H、13:27〜43 鉄塔下I、14:01〜10 天ヶ岳・山頂K、14:18〜27鉄塔下I、14:40 百井峠H、14:43 百井峠駐車地P着。

大変いい天気の日でした。でも、けっこう肌寒い日でもありました。花脊峠@の温度計は8℃。まず、滝谷山876mを目指します。ちなみに、鈴鹿山脈にも御池岳近くに滝谷山がありますが、なんと877m。偶然、ほとんど同じ標高なんですね^^。このルートはほとんど林道歩きで、最後だけ、山に入ります。尾根を15分ものぼれば三角点のある山頂Eです。なかなかお手軽に876m峰に登れたって感じです。帰途、花脊の大鉄塔の足下Gから眺めを楽しみました。ちょっとこれだけでは物足りないので、今度は百井峠Hから天ヶ岳を目指しました。こちらも標高差はわずかで、30分ほどの歩きで山頂Kに着きます。でも、ここも一つの魅力は途中の鉄塔Iからの眺望でしょう。花脊の大鉄塔G、琵琶湖展望地B、そしてこの鉄塔下Iからは、東には琵琶湖、三上山はもちろん、比良山系の一部、鈴鹿山脈の大部分、南には比叡山、焼杉山、京都市街、西には桟敷ヶ岳、愛宕山など、広範囲の眺望が楽しめます。京都北山では珍しい、パノラマのルートといえそうです。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(大原)をベースに作成いたしました。

写真の番号は地図の番号と対応しています。