鈴鹿山脈のほぼ中央、御在所岳の北側に位置する釈迦ヶ岳は、その姿がお釈迦様の寝姿に似ているから名付けられたそうです。遠くからでも比較的角張った山頂部で見分けがつきますが、南からは大蔭のガレが白く目立ち、北からはきれいな双耳峰として認識されます。お盆休みの暑い暑い日、朝明渓谷から庵座谷を登り、庵座滝を見て、釈迦ヶ岳、稜線を南下して猫岳、羽鳥峰、羽鳥峰峠を経て朝明に下るという、ごく一般的なコースで釈迦ヶ岳を歩きました。滋賀県側からは石榑峠経由か、愛知川(神崎川)の渓谷を経てしか入れないので、今回選んだのは三重県側からのコースです。写真の番号は、ルート・マップの番号と対応しています。
山行写真
撮影日:2004/8/13 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5
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山行記録:日時−2004年8月13日、天候−晴れ。10:30 朝明渓谷沿いの道Pに駐車して出発、10:45
バンガロー村入口@、11:30小峠B、11:40-12:00 庵座滝、昼食、13:50 松尾尾根の頭、13:55
釈迦ヶ岳山頂F着、14:10 山頂出発、14:25-14:40 猫岳H、15:20 羽鳥峰着、15:30
羽鳥峰峠K発、16:00 林道出合L、16:25 バンガロー村入口@、16:35 駐車地P着。
笠ヶ岳から帰ってきた日の翌々日、まだちょっと疲れの残るからだでしたが、お天気がいいのでついつい出てきました。釈迦ヶ岳は、滋賀県側からはあまりに長丁場のルートしかないので、鈴鹿峠経由で菰野に入り、そこから朝明渓谷にあがってきました。朝はできるだけ早く、がんばって起きたつもりでしたが、渋滞もあり、朝明に着いたのは10時をまわったころでした。お盆休み、キャンプや川遊びの車がすごく多く、なかなかいい駐車場所が見つからず、行ったり来たりを繰り返し、結局は登山口からだいぶ下った場所に車をとめて15分ほどかけてバンガロー村分岐@に着きました。しばらく舗装した道を歩くと橋を渡ってバンガロー村に入りました。ここもキャンプや川遊びをする子供達でいっぱいでした。建物の横をすり抜けて川沿いの道を行くと、いよいよ登山道の入口表示があり、川を左岸に渡り返して庵座谷道が始まりましたA。川沿いといっても川を見ることのあまり無い登りで、小さな尾根を越えたりくねくねと曲がるルートです。やがて勾配もきつくなり、小さな峠状のところBを越えると、前方に庵座の滝が小さく見えました。しかし、右からの崩落の激しいところで、ルートは斜面を少し登ってガレを巻いたりしますので、滝まではまだ10分ほど時間がかかりました。滝の近くで、河原に降りて岩の上を飛びながら滝に近づくと、いよいよ庵座滝Cが全貌を表してくれました。これはほんとうに素晴らしい滝です。ごちゃごちゃ言うよりも写真を見ていただいた方がよくわかると思います。滝は一旦先程の河原に降りたところまで戻って、右側、すなわち滝の左岸を高巻きして越えますが、最初のガレ沢の急登は足場も悪く、少し厳しいところです。右から落ちてくる谷はあちこちでガレていました。やがて再び河原に出ると、あとはほぼ河原を進むことが多くなりますD。意外なほど上流に大きなパイプやゴムで組み立てた堰堤がありました。これを越えると流れはますます小さくなり、やがて一つの指導標を見て右側山腹に取り付きます。しばらくは固定ロープのたくさんついた急登が続きますE。ここは、大蔭のガレの脇を急登していることになります。やがて木が無い草地に出ると、ガレが荒々しい姿を現します。この先も登りはきつく、汗ダラダラになった頃、松尾尾根に乗ります。すぐに松尾尾根の頭の山頂。ここからは遊歩道の感覚で稜線を進み、あっという間に釈迦ヶ岳の山頂に着きます。
山頂から2分ほど南に戻ると、県境主稜線分岐です。ここを、右にとり、猫岳Hを目指します。猫好きの僕には気になるヤマです。最後だけ急登のあるピークは、釈迦ヶ岳から15分もあれば到着です。猫岩が山頂付近にあるそうですが、どの岩なのか特定できませんでした。プレートの付いた岩もあまり猫的ではありませんでした。名前の由来をあれこれ考えながら主稜線を南下していきました。傾斜も緩い下りが主体で、笹も低く、歩きやすい楽しいルートでした。908m峰Jからふと振り返ると、そこに大きな猫の頭がありました。だからっ!ってわけではないでしょうが・・・・ここから羽鳥峰には登ると言うより下るという感じで、標高をどんどん下げて峠の直前にある小さな砂丘が羽鳥峰です。砂丘といっても、花崗岩のガレからできた砂です。この不思議なピークのてっぺんからは、朝明渓谷、国見岳方面がきれいでした。峠からは旧道を下りました。林道へ早く出る新道ができたので、歩く人は少し減ったようです。頼りない踏み跡をたどって砂防ダムの脇を抜けると、やがて林道に出ます。林道といっても、この辺は車の通行は無理でしょうL。あとは林道をひたすら歩き、車に向かいました。
周囲からの釈迦ヶ岳(詳しくは、滋賀の山、山姿写真集へ)
銚子ヶ口より
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