金山と水晶岳   Mt. Kaneyama & Suishodake

鈴鹿の主稜線・釈迦ヶ岳と国見岳の間には、北から順に羽鳥峰、金山、水晶岳の比較的標高が低く、地味な山が並んでいます。羽鳥峰峠、中峠、根の平峠と3つの峠がこの稜線を越えています。かつては近江と伊勢を結ぶ「千種越え」ルートの一部であった根の平峠をはじめ、人の往来は活発だったようです。いまはひっそりと静まりかえっています。今回は、朝明(あさけ)渓谷の駐車場に車をとめて渓谷を奥へ詰め、旧林道経てをまず羽鳥峰へ。ここから県境稜線の縦走路を金山、中峠、水晶岳、根の平峠と歩き、千種越えのルートで再び朝明に下りました。ちょうど4時間の周回ルートでした。

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山行写真
撮影日:2005/9/17 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5 & Olympus Camedia X-2 (Digital)


朝明の橋 @
朝明渓谷の駐車場すぐ上の橋です。しばらくは渓谷の売店や民宿の並ぶ舗装道を登っていきます。



水車小屋の公園 A
治水の展示を兼ねた公園です。水車小屋もあります。



渓谷を奥へ B
根の平峠、中峠への道を分けて、渓谷を奥へ詰める道です。以前一度谷道を下ってきたことがあるので、
今回はこの先の分岐を右に曲がり、かつての林道を登っていきました。




アケボノソウ C
秋の花・アケボノソウが咲いていました。



登山道 D
このルート、車は入れませんが、かつては林道だったので、傾斜は緩く、幅はじゅうぶんにあります。



林道上部のからの眺め E
林道上部で荒れた沢を過ぎたあたりで、左に眺望が広がります。
左から、国見岳、水晶岳、金山(山頂は見えない)、840mほどの無名峰、そして羽鳥峰の砂丘です。6枚の写真から合成。
(写真をクリックして下さい。拡大します。)




羽鳥峰 F
やがて急登を過ぎて県境稜線に出ます。左に曲がると、すぐに羽鳥峰の砂丘です。



羽鳥峰峠 G
羽鳥峰の砂丘のすぐ下に、羽鳥峰峠の石標があります。右に下れば愛知川(神崎川)渓谷。



稜線上から振り返った羽鳥峰の砂丘 H
羽鳥峰峠から砂ザレの稜線をズルズル滑りながら登っていきます。振り返ると、
真っ白な羽鳥峰。その手前が羽鳥峰峠。後方には猫岳(左)と釈迦ヶ岳が見えてきました。



金山の山頂 I
稜線を進むとやがて金山の山頂です。といっても、特に目立つものもなく、
縦走路の看板に誰かがマジックで「金山」と書いてくれてることで山頂と判明。
ここから右奥へ少し藪を分けて進むと伐採地があり、眺望が楽しめました。




金山・山頂Iからの眺望


釈迦ヶ岳
金山からの猫岳(左手前)と釈迦ヶ岳です。



竜ヶ岳と静ヶ岳
その左手には竜ヶ岳と静ヶ岳です。左が静ヶ岳、右が竜ヶ岳。その間から山頂部を見せる藤原岳。



御池岳
その左、はるかに御池岳を望遠します。右は静ヶ岳。



不老堂と割山
さらにその左には、不老堂(左)と割山。



ハライド
伊勢側に目をやると、国見岳からの尾根上にハライドの岩峰。






中峠 J
金山から稜線を下ると、やがて中峠に着きます。



水晶岳の気象観測施設 K
中峠から県境稜線を登り返すと、縦走路から右に水晶岳山頂への道が分かれます。まず見えてくるのは山頂の気象観測施設です。
以前、国見岳の山頂から眺めたとき、水晶岳の山頂に何か青いものが見えていて謎でしたが、ようやく謎が解けました。



水晶岳・三角点 K
気象観測施設の前には三角点標があります。



水晶岳山頂からの雨乞岳
小雨がぱらついてきましたが、まだ七人山を左に従えた雨乞岳が望めました。



根の平峠 L
縦走路に戻り、下っていくとやがて根の平峠です。ここは千種越えの峠です。



ツルニンジン M
根の平峠からは旧千種街道を下ります。険しい谷道を下っていくと、ツルニンジンが一花。初秋の花です。



朝明への道 N
朝明が近づいてきました。道はところどころ舗装が残っています。このような形で何回か渡渉します。




山行記録:日時−2005年9月17日、天候−くもり一時小雨。朝から小雨がぱらつく日、少し明るくなってきたので、鈴鹿峠を越えてはるばる朝明までやってきました。でも着いたのはお昼過ぎ。急ぎ足で周回ルートを行くことに・・・・まず、朝明渓谷の大駐車場(地図P)に駐車し、12:55 歩き始める。13:15 中峠分岐、13:40 見晴らしの良い林道上部E、14:00 羽鳥峰、14:05 羽鳥峰峠G、14:35 金山山頂I着。ここでおにぎり食べて休憩後、15:00 金山出発、15:10 中峠J、15:25 水晶岳分岐、15:30 水晶岳山頂K着。15:50 山頂発、15:55 水晶岳分岐、16:00 根の平峠L、16:45 朝明渓谷の道と合流A、16:55 駐車場P着。


MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(御在所岳)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。