秋の綿向山を表参道から(1)

綿向山の日の一週間前の秋の一日、表参道で綿向山に登り、その後水無山を踏んで、水無北尾根ルートで下山してみました。ごく一般ルートなのですが、水無北尾根ルートは少し滑りやすいところが多いので、路面が濡れているときは要注意です。

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山行写真
撮影日:2002/11/3 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5


北畑林道終点の登山口
ちょっと荒れた北畑林道の終点が表参道の登山口です。車が5〜6台とめられます。



登山口の小屋と橋
登山口の入り口には立派な小屋(ヒミズ谷出合小屋)があります。右が水無北尾根ルート、まっすぐが表参道です。すぐに鉄の橋を渡ります。



2合目・植林のつづら折れ
このあたりが2合目です。植林の中のしっかりした登山道です。斜面はかなり急傾斜ですが、つづら折れで、程良い勾配です。



3合目・水木林道
3合目でしばらく別の林道に出ます。ここから、帰りに下ってくる水無北尾根が正面に見えます。



4合目・明るい林
再び登山道にはいるとすぐにイベント小屋(あざみ小舎)の立つ4合目です。



5合目・竜王山の眺め
5合目にも小屋があります。ここには木がなく、北側の竜王山が望めます。



6合目・紅葉
この日、6合目あたりの紅葉が一番きれいでした。




7合目・ブナ林
7合目はブナの原生林がみごとです。でもまだほとんど色づいてはいませんね。



8合目・細くなった登山道
さすがに8合目あたりでは、道幅が狭くなってきますが、それでも立派な登山道です。かなり疎林になってきます。



9合目・水無山
9合目あたりから、あとで登る水無山を上から見下ろすことになります。右が本峰、左が南峰です。登山道も見えてます。



山頂・ケルンと祠
山頂はたくさんの登山者で賑わっていました。ここからの眺望も見逃せません。



文三ハゲと奥草山
8合目まで戻り、左に折れて水無山に向かいます。途中、左に大きなガレ(文三ハゲ)があります。その奥には奥草山。



水無山の山頂近くの道



蔵王ダム湖と紅葉
南峰へのガレ場上から。真っ赤に色づいていました。



水無山南峰・山頂
南峰からは綿向山がよく見えます。標高は本峰の方が少し高いです。



水無北尾根の道
尾根の道といっても、実際の稜線は遙か左上。右に傾いた山腹の道を下ります。



水無北尾根からの竜王山
下に林道が見えてくる頃、竜王山も正面に見えます。林道を渡って下ると、北畑林道終点の表参道の登山口はもうすぐです。



山行記録:日時−2002年11月3日、天候−晴れ。10:20 北畑林道終点の登山口に駐車、11:00 5合目、11:35 綿向山・山頂着。12:15 山頂発、12:45 北尾根分岐、12:50 水無山(本峰)着、12:55 南峰着、13:30 南峰発、13:45 北尾根分岐、14:15 林道クロス、14:35 北畑林道終点の登山口着。

次週が11月10日の「綿向山の日」だったので、ほんとうはそちらに登りたかったのですが、都合がつかず、一週間早めに登りました。北畑林道は車の底を擦ることはありませんでしたが、けっこう荒れていて、気を遣いながら進んでいきました。一番奥の駐車場には既に4台ほどとまっていました。登山口にはま新しい小屋があり、またその先には鉄橋がかかっていました。その先の実に良く整備された道でした。最初は杉の植林帯で、杉の落葉がクッション代わりの、柔らかい感触の道。3合目の先で一旦林道に出ますが、すぐにまた山道に入ります。この辺からきれいな雑木林が多くなります。この日は6合目あたりが紅葉がいちばんきれいでした。7合目になると、ブナの原始林があり、ここはまだ黄色く色づいてはいませんでした。ここからは少し道が細くなってきます。9合目あたりでは、日陰にすこし雪が残っていました。最後の急な階段を息を切らして登り切ると綿向山・山頂です。山頂は、さすがに人気の山だけあって、かなりの数の人が休憩していました。ケルンがあり、小さな祠も祀られています。でもなんといってもこの山頂のすばらしさは、鈴鹿中部の眺めです。西側に木が全くなく、北は御池岳から南は鈴鹿最南端まで。しかも、正面には雄大な雨乞岳と鎌ヶ岳の岩峰が素晴らしいです。昼食後、8合目の近くから左の細い道に折れ、水無山に向かいました。表参道とは違って、やや歩きにくいところはありましたが、それでも快適な道。途中の分岐を左にとると、文三ハゲというガレ場の上に出ます。左に落ちないように注意してススキを分けて登ると、左には奥草山が、そして振り返ると綿向山の山頂部が大きく見えていました。水無山本峰の山頂は、991mの山頂標があるのみで、休憩場所にはあまり良くありませんでした。すぐに南峰に向かいました。途中今度は右にガレ場がありますが、そこからの紅葉は見事でした。南峰は綿向山が大きく、気持ちのいいところです。コーヒーを湧かして休憩しました。下りは、水無北尾根コースをとりました。尾根といっても、尾根上ではなく、右に傾いた山腹をずっと下っていきます。左から沢が入るたびに、あやしい道になります。やや慎重に下っていくと、やがて林道をクロスし、さらに20分ほどで、車を置いた北畑林道の終点に着きました。