高落谷から綿向山へ

高落谷は、水木林道を登って行って、水木谷を渡ったところにある三差路を左に取り、林道終点まで行った先にある谷です。この谷筋からは奥の平を経て竜王尾根の途中に登るルートが登山地図にも出ています。秋も深まってきた日、水木林道から奥の平を経て竜王尾根の途中に登ってやろうとやってきましたが、その入り口を見つけられないまま林道終点となり、その先の谷筋に赤テープがあったので、それに導かれて登っていったのでした。どこかで竜王尾根に出るつもりが、なんと山頂直下の笹藪に直接登っていくことになりました。

ルートマップへ


山行写真
撮影日:2009.10.24 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K10D、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


水木林道の車止め @
西明禅寺から竜王山登山口を経て、水木林道を車で登ってくると、@のポイントまで乗り入れ可能です。ここに数台は駐車可能です。



竜王尾根への巡視路入口 A
ここからは巡視路を経て、竜王尾根に登れます。でも今回はこれを使わずにさらに奥へ。



水木林道の三差路 B
水木谷を渡るとすぐこの三差路です。右に行けば、表参道のあざみ小舎のすぐ下へ。今日は左へ。



林道終点 C
右に、五合目へ出る分岐を二箇所見送ってさらに先に進むと、林道は突然終わります。



谷に入る D
林道の先に赤テープがあり、それに導かれて進んでいくと、谷沿いに踏み跡が。
何回か渡渉をしながら進むと、さらにこのような赤テープが出てきます。




山に入るポイント E
ここから先は全くテープがなく、振り返ると右後方(左岸側)に山腹に導くテープ。それに従って植林帯に入りました。



杉林を登る F
谷状の地形を少し登って踏み跡を探すと、谷とほぼ平行に登る道が。また赤いテープもあります。



谷に近付く G



谷に下りるポイント H
ついに谷に下りました。左寄りの樹に赤いテープがあります。ここは谷の合流点。向こうへ行く谷に沿って山腹を登りました。



植林が終わりそう I
谷には、トタン板でできた建物跡のようなものがありました。それを過ぎてさらに登ると、杉林の上に紅葉した二次林がようやく見えてきました。
このあたりから先は、踏み跡はなく、テープも見当たりませんでした。




源頭近付く J
やっと源頭が近付いてきた感じです。紅葉したブナが増えてきました。ここからは右手の尾根に取り付いて、とにかく高所を目指しました。



ブナの尾根 J−K間
きれいなブナの尾根をひたすら登っていきます。思った以上に尾根までは高度差がありました。



笹の斜面へ K
最後は笹の斜面となりました。もう稜線は見えていますが、笹が深くてちょっと難渋しました。



稜線に出た! K−L
稜線に出たところは、ちょっと思ったところと違うポイントでした。すぐ近くに竜王尾根ルートへの
分岐がありました。とりあえずはあの突端Lまで行って、お弁当に…




振り返ると、綿向・山頂部 L
笹の尾根の突端Lは、景色が最高です。まずは振り返って山頂を。紅葉が何ともいえない色で綿向山を包んでいました。



北東の眺め L
笹原の向こうにとんがり頭のイハイガ岳。その左上にはタイジョウ。左奥は銚子ヶ口。右奥はイブネと杉峠の頭の重なり。



雨乞岳 L
その右手には雨乞岳です。左の凹みが杉峠。右手前に清水頭。



御池岳 L
北のはるか遠方に御池岳。手前へ、黒尾山、水谷岳(カクレグラ、左寄り)、向山(一番手前)。



ブナの珍変木 M
山頂へ向かう稜線にあるブナの木です。幸福ブナとも呼ばれてるそうで、近くの看板にはくぐると幸せを呼ぶと書かれています。



山頂へ N
この日も、山頂は結構にぎわっていました。



水無山を見ながら O
最初は水無山を正面に見ながら下ります。




山腹を下る P
7合目の少し上にて。



五合目小屋と竜王山 Q



行きの林道に出る R
五合目小屋を直進して植林帯の山腹を下っていくと、やがて行きに通った林道に出ました。あとは車@まで林道下り。



MAP



この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(日野東部)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。

山行記録:日時−2009年10月24日、天候−曇り。10:40 水木林道の車止め前@に駐車、歩き始める。10:55 林道三差路B、11:00 林道終点C、11:35 ポイントF、11:50 ポイントI、12:30 綿向山の北稜線(K−L間)、12:40 稜線の突端L着、昼食、13:00 同所発、13:10 ブナの珍変木M、13:15綿向山・山頂N着。13:25 山頂発、13:40 七合目行者堂、13:55 五合目小屋Q、14:05 林道出合R、14:30 駐車地の水木林道・車止め前@到着。

秋も深まる頃、高落谷を遡るルートで綿向山に登ってみました。C〜Hはテープに踏み跡程度、H〜Kは踏み跡さえなしの状態です。でも、水木林道の車止めから2時間弱で山頂すぐの稜線に出ていますので、そんなに効率の悪いルートではなさそうです。ちなみに、かつて竜王尾根ルートで登った時には2時間と10分ほどかかっています。Jあたりからうまく北にトラバースすれば、もっと楽に竜王尾根上部に出ていたかもしれませんね。