赤坂山(湖北・野坂山地)   Mt. Akasaka 

湖北・野坂山地の福井−滋賀の県境周辺に連なる野坂山地は、冬の豪雪や花の多さで知られています。また、「鯖街道」としてよく知られている若狭と京を結ぶ何本かの道がこの山地を越えています。赤坂山824mは越前・若狭・近江の三国境となる三国山のすぐ南に位置し、マキノスキー場から鯖街道ルートのひとつ、粟柄越に向かうルートで登れます。GWののどかな日、マキノスキー場からのんびりと赤坂山を往復しました。

山頂からの眺望へ
今回のルートマップへ



撮影日:2006.5.4 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5


車窓からの赤坂山
高島市マキノ町小荒路と白谷を結ぶ県道287号線から、雪の残る稜線。右端が赤坂山。鉄塔の越える峠が粟柄越。左端は寒風です。




マキノ高原キャンプ場 @
冬はスキー場ですが、GWはカー・キャンプでごった返していました。中央は寒風。




登山口 A
キャンプ場を奥へと登っていくと、トイレがあって、その先に登山口が現れます。




登山口から振り返るキャンプ場 A
まさにもの凄い数の車とテント・・・。都会より人によく遭うのでは??なお、左の茶色い建物が、
日帰り温泉施設「さらさ」です。でもこの日の夕方は整理券まで配っていて、とても入れませんでした・・・





いきなりの急登 B
いきなり尾根に取り付きます。階段が続く急登です。




ミツバツツジ B




イカリソウ B-C間
この稜線は花の多い稜線です。イカリソウが目を引きました。ほかにも、イワカガミ、スミレ類、ショウジョウバカマなど。




ブナの木平から明王ノ禿 C
やがて、休憩所のあるブナの木平の広場に出ます。ここからは赤坂山と三国山の中間にあるガレ場、明王の禿が迫力いっぱいです。




オオバキスミレ C-D間
春に咲く、黄色いスミレです。




石畳 D
かつて、鯖をはじめ、たくさんのものや人が通った証の石畳です。




残雪の登山道 E
やがて登山道に残雪が出てきました。




イワウチワ E-F間



鉄塔下からの山頂 F
登山道から少しはずれたところに鉄塔があります。見晴らしが最高です。赤坂山の山頂を見上げています。




鉄塔下からの乗鞍岳 F
八王子川の谷をはさんで、向かいに乗鞍岳865mです。山頂は中央右寄り奥です。左手の鉄塔の多い山は、芦原岳842mです。




カタクリ F
鉄塔の近くにカタクリの群生がありました。さすがに花の赤坂山です。




稜線手前の雪田 G
稜線の手前で雪田に出ました。




粟柄越の石仏 H
やがて稜線に乗ると、まもなく粟柄越。若狭への峠です。お地蔵様が歴史を物語っています。




山頂までわずか I
いよいよ山頂が近づいてきました。




赤坂山山頂 J
7年前にも来た山頂です。そのときは風が強すぎて一瞬しかいられませんでしたが、この日は穏やか。
のんびりと風景を楽しむことができました。ここからしばらくは山頂からの眺望です。




山頂Jからの眺望


三国山
赤坂山山頂Jから、すぐ北の三国山876mです。この三国は、越前・若狭・近江の三国境です。




大御影山 950m




金糞岳
1317m。滋賀県第二の高峰です。左手前は乗鞍岳。




伊吹山地北部の山々
左から、三周ヶ岳1292m、三国岳1209m、高丸1316m。一つ手前には妙理山901m。
なお、こちらの「三国」は、近江-美濃-越前です。下の土の稜線は縦走路の通る明王ノ禿の上部。



山行記録:日時−2006年5月4日、天候−晴れ。11:45 駐車場発、12:00 登山口Aにて準備、12:10 登山口A発、12:25 調子ヶ滝分岐(昼食)、12:45 同所発、13:15 ブナの木平C、14:20 鉄塔F下、14:30 粟柄越H、14:45 山頂J着。15:15 山頂発、16:00 ブナの木平C、16:40 登山口A着。
 GWなので、マキノスキー場のキャンプ場は車でいっぱいでした。登山客は入口分岐すぐの駐車場(地図のP)に車を置くことに・・・登山口Aまではちょっとした距離でした。ここからは花崗岩の稜線を階段で登るルート。息が上がると同時にお腹も空いたので、予定を変更してすぐ昼食にしました。しばらく登ると、ようやく傾斜もゆるみ、階段はなくなり、楽しい尾根歩きとなります。道は非常によく踏まれ、整備もされていました。半時間ほどでブナの木平Cです。赤坂山と三国山の中間にあるガレ場、明王の禿が間近に見えます。ここからは少し谷沿いに登ります。かつての石畳も残る山道となります。道端にはイカリソウやショウジョウバカマ、それに黄色いオオバキスミレが咲いていました。また、日陰には残雪も増えてきました。やがて、鉄塔の下に出ます。見晴らしはばっちりです。そしてこのあたりにカタクリの大きな群生がありました。鈴鹿でもカタクリはよく見ますが、このような群生はめったにお目にかかれません。その先で傾斜は緩くなり、大きな雪田を越えました。まもなく稜線に出て、粟柄越Hの石仏。そして山頂Jです。山頂は適度な広さに三角点もあって、いかにも山頂らしい気分のいい場所です。ここからは北に三国山、東に乗鞍岳、北西に雲谷山、若狭湾、南西には大御影山、そして南東には奥琵琶湖がよく見えました。



ルートマップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(駄口、海津)をベースに作成いたしました。






マキノのメタセコイア並木
登山口から南へ車で5分ほど。



マキノ駅近くからの赤坂山と三国山
鉄塔の並ぶ右側が赤坂山。その右に三国山。