オヤマリンドウ
こちらは秋の花の代表です。
チングルマの実
大出原のチングルマ。見渡す限り、実がついていました。花の頃も凄かったでしょう。
なおこの写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
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クロトウヒレン
キク科、アザミに近い花です。
鑓温泉の大露天風呂
まさに豪快な露天風呂でした。
合掌岩
3日目、鑓温泉から猿倉への下りの途中にあります。なかなか険しいルートでした。
ミヤマコゴメグサ
小日向のコル近くに、たくさん咲いていました。小さい花ですが、よく見ると一つ一つとてもかわいい花です。
山行記録:日時−2002年9月14-16日、天候−14:曇り・15:雨のち晴れ・16:雨。
9/14 7:30 猿倉発、8:40 白馬尻 9:00、12:15 葱平(ねぶっかだいら)の少し上で昼食
12:45、13:40 避難小屋、14:20 村営白馬岳頂上宿舎 14:45、15:15 白馬山荘到着。
その後白馬岳(2932m)山頂往復、 白馬山荘泊。
9/15 8:25 白馬山荘発、10:15 杓子岳(2812m)山頂 10:40、12:10 白馬鑓ヶ岳(2903m)山頂&昼食
13:00、13:20 鑓温泉分岐、14:00 大出原、16:15 鑓温泉小屋着(泊)。
9/16 7:40 鑓温泉小屋発、9:45 小日向のコル、11:55 猿倉着。
関西から、夜行急行「きたぐに」、松本で急行「アルプス」に乗り継いで、白馬に着きました。9月に入っても暑い夏でしたが、早朝白馬駅に下りると、ひんやりしていて、さすがは信州と感心してしまいました。早く着いたおかげで、駅前でゆっくり準備し、バスで猿倉に入りました。標高1250mの猿倉は狭い谷間で、猿倉荘が一軒あるだけでした。しばらくは砂防工事用の林道を歩きます。今日は白馬岳山頂(2932m)まで、1700m弱を登らなければならないので、ちょうどいいウォーミングアップといったところ。やがて車が通れなくなるとまもなく白馬尻です。大雪渓はさすがに小さくなってはいましたが、それでも大したもので、白馬尻から既に見えていました。10分ほど上がると、いよいよ谷に大雪渓が現れますが、秋なのでこのあたりでは雪渓上を歩くことは不可能で、右岸の巻き道(秋道)を登ります。これがけっこう悪路で、ガレ場の高巻きは、人間渋滞ができていました。大雪渓の上はそれよりずっと歩きやすく、快適でした。ぼく自身は4つ爪アイゼンをはきましたが、アイゼンなしの方も余り問題ないようでした。1時間ほど雪渓上を歩くと、葱平(ねぶっかだいら)のずいぶん手前でまた雪渓上は歩けなくなり、今度は左岸を登ります。でも、このあたりからお花畑は本格的になり、とくにミヤマアキノキリンソウとミヤマトリカブトがきれいでした。稜線近くでとうとうガスが濃くなりました。村営白馬岳頂上宿舎でコーヒーブレークをとって、3時過ぎにようやく白馬山荘に着きました。荷物を置いて山頂往復しましたが、眺望は残念ながら全くありませんでした。夕食は、白馬山荘自慢のスカイプラザでいただきました。
2日目、天気予報はあいかわらず曇りとか雨とか言ってましたので、完全装備で覚悟を決めて外に出てみると、昨夜からの雨はもうやんでいました。・・・・それどころか、少し歩き始めると、遠くの山が見え始め、丸山を超えた頃から、とうとう晴れ間が出てきてくれました。杓子岳の登りからは、昨日登った白馬岳、これから登る鑓ヶ岳、黒部渓谷を隔てた剱岳などが見えてきました。やはり感激しました。トラバース路を右に分けるといよいよ杓子岳の本格的な登り。でも、案外すぐに山頂に着きました。時間に余裕のある人は、ここをパスせずにぜひ登ったらいいなと思いました。山頂で休憩後、一旦下って鑓ヶ岳との鞍部にさしかかったとき、あの独特の啼き声が聞こえ、一羽のライチョウが目の前に姿を見せてくれました。ほんとうにラッキーでした。必死に親を捜して啼いていました。人間なんか、ほとんど気にしてはいませんでした。ここから鑓ヶ岳の登りはちょっとハードでした。2つほど小峰を超えると、ようやく楽になり、あとはなだらかに山頂に達します。それにしても、白馬鑓ヶ岳は雄大で立派な山でした。三山の一つとしてしか見られないのが、ほんとうに気の毒な山です。標高といい、風格といい、まさに名山なのですが。白馬・杓子と同様、この峰も東側、つまり信濃側が急激に落ち込み、断崖となっています。反対に西側(黒部側)はかなりなだらかで、ハイマツや草が茂っており、まさに非対称山塊の見本のような三山です。山頂で、白馬山荘で買ってきたお弁当を食べて、鑓温泉に向かいました。20分ほどで稜線から左に下りて、大出原上部に入っていきます。再びお花畑となりますが、大雪渓周辺とは少し違った花が見られました。なんといってもコマクサがまだ咲いていてくれたのはうれしかったです。また、オヤマリンドウの深い紫、ナナカマドの実の赤さが印象的でした。温泉への下りは意外に手こずりました。とくに温泉近くの鎖場等は、霧で湿ってよく滑りました。鑓温泉はうわさ通りなかなか豪快な露天風呂。お湯が熱い上にかなりの勢いで流れているので肌にぴりぴり来ましたが、さすがに気持ちよかったです。熱いのを我慢して半時間ほどねばっていました。なお、大露天風呂は通常混浴ですが20-21hが女性専用でした。さらに、女性用の小露天風呂もありました。
3日目:朝からとうとう本降り。今日も完全装備で出発です。最初は急な下りでしたが、やがて斜面上のトラバースとなり、ほぼ水平となります。左手は鑓や杓子の斜面で、右の谷は深く、路面は斜め。滑り落ちたら、えらいことです。杓子沢などの沢には、木製の橋が架かっていました。登山道維持の苦労が忍ばれます。雨が強く、なかなか小日向のコルに着きませんでした。コルを越えると、かなりの下りとなりました。猿倉に着く前にはようやく雨も上がりました。今度はタクシーで麓の温泉に向かいました。運転手さんお薦めの「白馬ロイヤルホテル」のお風呂はGooでした。露天も良かったです。そこからは白馬駅まで歩いて10分もかかりませんでした。帰りは白馬発午後3時前の特急しなの。6時には名古屋でした。