藤原岳   Mt. Fujiwaradake〜聖宝寺道を登って大貝戸道を下る

 藤原岳は、鈴鹿の中でももっともポピュラーな山の一つです。花の多いことでも有名で、藤原岳のフクジュソウは「花の百名山」にも取り上げられ、さらに多くの登山客が訪れています。登山道は整備されていますが、麓のいなべ市藤原町からいきなり急激にせり上がっているので、なかなか急登のコースです。標高は一般に山頂とされている展望丘が1140mですが、御池岳寄りの天狗岩(1171m)などさらに高所があるので、いろんな表示があります。
 今回は三重県いなべ市藤原町側からのコースとして最もポピュラーな、聖宝寺道を登って大貝戸道を下るルートをとりました。


山行写真
撮影日:2002/4/13Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: SMC Pentax 50mm F1.4 ほか


山麓から見上げる藤原岳
三重県いなべ市藤原町坂本あたりから。仰角がすごく大きいです。



聖宝寺への階段
お寺の境内への階段は、いきなりの登りで、そうとうきついです。



聖宝寺近くの養鱒場から見上げる藤原岳
聖宝寺からの登山道(聖宝寺道)は、左手の小谷を登っていきます。



1合目
聖宝寺道は別名「裏登山道」



1合目・長命水の水場
このルートでは、ここが最初で最後の水場です。



水場の上の谷道
しばらく涸れ谷を登ります。



5合目の植林帯
5合目までは杉・檜の植林や二次林の樹林帯を登ります。



お花畑
6合目あたりから植林は途絶え、お花畑が広がってきます。これは、バイケイソウの新芽です。
花は、こちらへ。




根の浮き出た道
再び植林が現れます。




八合目
ここで、大貝戸道(表登山道)と合流です。




九合目間近
岩屑の多い道になってきました。




藤原山荘



展望丘
藤原山荘より。ここから15分ほどで登れます。




展望丘の山頂
標高1140mです。
山頂からの眺望は、こちらへ


藤原山荘を眺める
展望丘からへの下り道で。



聖宝寺道の下り(1)



聖宝寺道の下り(2)
快適な道です。



西藤原駅にて
下山後、ちょっと寄ってみました。SLもあります。

山行記録:日時−2002年4月13日、天候−晴れのち曇り。国道306号線鞍掛峠通行止のため、急遽関ヶ原をまわることとなり予定が大幅に遅れる。10:55 翠嵐荘近くの駐車場発、(聖宝寺道経由)12:05 5合目、13:00 8合目、14:00藤原山荘、昼食、14:45山荘発、15:00山頂着。15:30山頂発、(大貝戸道経由)17:30神武神社、18:00駐車場着。

登りは聖宝寺道、下りは大貝戸道というお決まりのパターン。やはり午前中にお花畑を通るにはこれがベストでしょう。多賀大社の脇から306号線で鞍掛峠を越えようとしたら、なんと「通行止」の表示。もう雪も無いはずなのに・・・・とにかくこういう表示はもう少し遠くから出してほしいものだなどとぼやきながら、関ヶ原をまわって藤原へ。結局11時前にようやく登りはじめました。いきなりの階段、続く1合目からの急登に、早くも汗が噴出します。このあたりの聖宝寺道はかなり急な斜面をつづら折れで登っていきます。2合目あたりには鉄パイプの手摺も。3合目、沿って登っていた小谷の水も無くなり、涸れ谷を登ります。4合目〜5合目、植林帯に入り、急登は続きます。左に回りこむと突然植林が消え、潅木帯に入ります。と同時に、足元にさまざまな花が咲き始めます。特にカタクリが目を引きました。6〜7合目、別な涸れ沢の右岸を登ります。ミヤマカタバミとヒロハノアマナがかわいい。8合目、大貝戸道と合流します。9合目にかけてフクジュソウの大群生。やがて藤原山荘前の広場に出ます。山頂(展望丘)はもう目の前。山頂からは360度のパノラマ。この日はあいにく濃いめの靄がかかっていましたが、それでも御池岳、静ヶ岳と銚子岳、竜ヶ岳はすばらしかったです。