八ツ尾山   Mt. Yatsuo

鈴鹿の主稜線から大きく西に遠く離れ、隣の高取山とともに近江盆地から近い山の一つで、彦根あたりからけっこう目立ちます。犬上川と宇曽川水系に挟まれた地域にあり、標高は低いのですが、なかなか堂々とした山容を持っています。6月のはじめ、八ツ尾山(616m)に登り、そこから高取山(610m)へ稜線づたいにまわる周回コースで歩きました。



山行写真
撮影日:2002/6/1 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5


八ツ尾山
多賀町楢崎の犬上川橋上より仰ぎ見た八ツ尾山。



サルの群れ
藤瀬の奥の路上にはたくさんのサルがいました。
でも、カメラを向けたときにはさっさと逃げ込みわずかに3頭に!




登山道入り口
木に付いている白い看板を頼りに登山道に踏み込みます。
夏場、これが無ければ入り口はまず見つからないでしょう。




掘り割り状の道
登山口からしばらくはルートファインディングに手間取りましたが、途中からこのような
はっきりした雑木林の中の掘り割り状の道になります。風が無くおそろしく蒸し暑い日でした。




尾根上の登山道
一旦林道に出ますが、林道終点からはこのような尾根道となります。
なかなか急な箇所もあり、あえぎながら登っていきました。所々に横木階段の痕跡があります。




八ツ尾山山頂
ちょっと小広い山頂も、樹木に覆われ眺望はありません。



八ツ尾山の山頂から北西方面
山頂から少し西に戻ると、近江盆地方面が見渡せます。
この日はあいにくの霞の中、犬上川谷を挟んで左に正楽寺山、右上に青竜山(333m)。




高取山への尾根から振り返った八ツ尾山
八ツ尾山の南西面。八ツ尾山からこちらへの下りは非常に急でした。



東方向の眺望
上と同じく八ツ尾山〜高取山の尾根より。左奥に御池岳(1247m)、中央奥がサンヤリ(仏供さん山)と右に天狗堂(988m)。


山行記録:日時−2002年6月1日、天候−うすぐもり。犬上川をさかのぼる県道で右手に大滝神社を越えたすぐ先を右折し、川を渡り、高取山ふれあい公園方面に進みます。その先の三叉路付近に駐車し、11:15 藤瀬方向に歩き始めました。サルのかなり大きな群が急いで山に入っていきました。11:35 登山道入り口。ここで山にはいります。最初踏み跡ははっきりせず、シダ類を分けながら進んでいきます。かなりの急登。地面にはカエルの出す(?)泡があちこちにありました。やがて掘り割り状の道となり、ルートははっきりとしますが、相変わらずの急登でしかも暑さは最高(最悪)でした。蜘蛛の巣にも何回かひっかかり、今日初めての通行人であることは確実です。12:05 林道に出ます。夏場は遠回りでも林道を歩いてくるという手も考えようです^^。しばらくは林道歩き。林道といっても一般乗用車ではちょっと走れないほど荒れており、崩壊危険個所もありました。12:20 林道終点。いま来た方向に対して左斜め後ろに、狭い尾根道の入り口があります。松の木が倒れていて少し入りにくいのですが・・・。ここから尾根上の道。なかなか急な箇所もあり、あえぎながら登ります。所々に横木階段の痕跡がありました。やがて眺めのいいピークに達するが、ここは本当の山頂ではなく、稜線から左に少し下がってまた登り返した眺望のないところが山頂です。とりあえず山頂を踏んで(12:50)、また眺めのいい稜線に戻り、昼食。13:20 高取山目指して出発、最初は稜線をふつうに下りますが、稜線がはっきりしなくなるあたりから急降下。横木階段の痕跡をたよりに慎重に下る。13:45 林道が交差する鞍部。ここから高取山への尾根。途中、東方向の眺望のある場所があり、御池、天狗堂、アカイシなどが霞の中見渡せました。天気が良ければ、素晴らしいと思います。3つほど小ピークを越えると、稜線の道はふれあい公園敷地に入り、広い遊歩道になります。さらに登ると、14:20 高取山山頂らしき場所に着くが、表示は何もありませんでした(2008年現在はあります)。道はありませんが、そこから更に南方向に、少しだけ高いピークがあり、本当の最高点(640m)はそちらのよう(これが、のちに高取山南峰と名付けた峰です)。ここからは公園内の遊歩道をひたすら下ります。途中、リスを見かけました。15:10 公園管理事務所付近に下山、休憩。15:55 駐車地に戻る。