桜
Cherry Blossoms


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・2021/05 大和路の桜に13-21「又兵衛桜」を追加、谷汲の桜と薄墨桜に、淡墨桜を追加。

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彦根城の夜桜




彦根城の桜(昼間)




長浜豊公園、湖北の桜




土山・鮎河・うぐい川の桜




京都の桜



大和路の桜



信州・高遠、伊那谷の桜



滋賀、湖南地方の桜




醍醐寺の桜




彦根・滋賀県立大の桜




谷汲の桜と薄墨桜


桜は、淡い色調で、ポイントがないため難しい被写体です。花曇り、という言葉があるように、桜の季節はそんなお天気が多く、必然的に曇り空の日に桜を撮ることが多いんですが、淡い桜の色は、バックに溶け込んでしまうほど目立たなくなってしまいます。その点、夜桜は色がよく出ます。と言っても、照明光にかなり左右されてしまうのも事実ですが・・・・そんなわけで、彦根城と円山公園は夜桜でねらいました。

彦根城の夜桜
彦根城の照明は、あまり赤くはならず、昼光に近い感じです。1,3−5のお堀に映る姿が、なんといってもここの夜桜の特徴です。4−5は、宴会場の照明がバックなので、少し赤っぽいです。6-12は2003年の作です。6−7はストロボ使用ですが、淡い色が飛んでしまい、あまりいい発色にはなりませんね。でも暗闇に浮かぶ桜はある意味幻想的です。8−9はお花見会場の照明で、10-12は再びお堀に映った夜桜です。12は彦根キャッスルホテル前からの絵で、ホテルからの照明が照らしてくれています。右方に小さく見えているのが国宝の天守閣です。13-24は、2004年の桜です。13-14は徐々に暮れていく内堀です。13の橋は新しく完成した天守閣への橋です。14の白鳥はまだひな鳥の黒い羽毛が残っています。15-17、宴会場のライトが灯りました。やや赤く発色する白熱灯です。18は再び内堀でずいぶん日が暮れてきました。19-21は外堀です。去年の12とよく似たポジションから。今年のほうが満遍なく照明が当たっていました。22-23は再び真っ暗になった内堀。22は13の橋上からです。24はキャッスルロードへの京橋と外堀。石垣の上の照明がまぶしいほどでした。25-33は、2005年の桜です。この年は照明がスポット的でなく、よりまんべんなくなったような気がします。そこでちょっとローキーぎみにねらいたくなりました。ちょうど三日月も出ていましたので、ところどころで借景に使わせていただきました。34-37は2006年の桜です。初めてデジタル一眼レフでの写真です。この年の照明は少しさびしい目でした。でもそこはデジ一の利点を生かして露出をいろいろテスト。全体的には前年と反対にちょっとハイキー気味にしてみました。

彦根城の桜(昼間)
もちろん、彦根城は夜桜だけでなく昼間の桜も素晴らしいものです。昼間よく見てみると、ここの桜はなかなかピンク色が濃い方だったのかな?なんて思います。夜桜ばかり撮影していたのでは、気づかないことですね。

長浜豊公園、湖北の桜
太閤秀吉ゆかりの長浜豊公園も滋賀県下の桜名所の一つです。この日(2003/4/6)は、ソメイヨシノには少し早かったようですが、しだれ桜とその下のピンクの桜がちょうど良い時期を迎えていました。近くにはピンクのしだれ桜もありますが、こちらはまだつぼみで、時期の難しさを感じます。6-7は湖北、余呉町のウッディパル余呉の桜です。

土山・鮎河・うぐい川の桜
滋賀県南部にある甲賀市土山町鮎河(あいが)の桜はライトアップもあり、地元ではちょっと有名な桜の名所といったところでしょうか。山登り(サクラグチ)の帰りに偶然通りかかって思わず車を停めました。2003年の4月13日でした。町中を流れるうぐい川の両岸に植えられた典型的な桜並木は、品種もソメイヨシノがほとんどで、地元の人たちが花見の宴をひらくその情景はまさに日本の桜名所の原風景といった気がします。さて、2004年の4月10日にも近くの西山に登ったついでに立ち寄ってみました。前年より3日早いのに、この年はすでに満開でした。夜にはライトアップもあるそうです。2011年、この年は初めてお花見として訪れました。やはりここの美しさはなかなか好評でした。

京都の桜
1-4:2001年の円山公園のシダレは、真っ白な幹に淡いピンクの花びらで、まさに妖艶な感じを醸し出しています。もっとも、白い木肌は、害虫よけの石灰のせいだそうですが・・・・照明のタングステンっぽい発色が、さらに妖艶な感じを強調しているのかも知れません。5-7:2005年の同じ桜です。石灰もなくなり、以前の木肌が見えるようになりました。また照明もかわったせいで、ずいぶん雰囲気が変わった気がします。風に揺れる花もいいものです。8-16:岡崎公園、平安神宮、そして平野神社の桜です。17:時代は遡りますが、2002年の円山公園のシダレです。この年は、1-4より、そして5-7よりさらに青白い照明でした。ここの照明は、年によって変わるので、見比べるのも楽しいです。


大和路の桜
奈良県下の桜を集めました。1-4:仏隆寺(宇陀市)の千年桜として知られる巨樹で、樹齢約900年、奈良県下最古の株だそうです。ヤマザクラとエドヒガンの雑種であるモチヅキザクラの一型だそうです。近所の又兵衛桜ほど有名ではないかもしれませんが、こちらもなかなかのものです。5-6:長谷寺の桜です。ボタンの寺として有名ですが、桜もなかなかのもの。7-12:吉野の桜。言わずと知れた桜の名所・吉野山。1-9は斜面に咲く吉野らしい山桜です。10-12は、吉野水分(みくまり)神社に咲く桜です。13-21は、大宇陀の「又兵衛桜」。別名「滝桜」とも呼ばれる枝垂れ桜の巨木です。

信州・高遠、伊那谷の桜
高遠の「タカトウコヒガンザクラ」は2001年、花色が例年より淡かったそうです。そのため、できるだけ青空をバックとしました。6は町はずれの高台から、中央アルプスをバックにしたものです。9−12は、伊那谷のほかの町の桜です。雲が厚くなってきたので、発色に苦労しました。9は「栖林寺のコヒガンザクラ」、11−12は「美里のベニシダレ」として有名な桜です。

滋賀、湖南地方の桜
1-6の太神山山頂・不動寺境内の桜の花は見事なものです。一般のお花見シーズンの少し後に咲きます。1-3は2000年4月30日、4-6は2003年4月27日の撮影です。木に掛かっている札を見ると、「サトザクラ・ミヤマフドウ」と書かれていました。「フドウ」は不動寺のフドウ。何回見ても、素晴らしい花です。とても、写真だけではその美しさを伝えられませんので、ぜひお出かけください。7-10は草津〜大津市の丘陵地帯の桜、11−12は、野洲市近江富士花緑公園に咲く寒緋桜(カンヒザクラ)。13-14は草津のロクハ公園から。3月の末でしたが、もう池の脇の「エドヒガン」が花をいっぱい付け、ミツバチが飛んでいました。15-17は、金勝周辺の桜。
18-22は、旧草津川の桜並木にて。川は無くなりましたが、堤の桜はきれいに咲いています。幹に咲く花や、菜の花との競演は、ここの味わいです。23-26は、今は甲賀市の一部となった信楽町の畑・深堂にある「都しだれ」です。樹齢400年といわれる木には、今でもたくさんの花が咲きます。28-31は、新しい桜の名所とも言える、野洲市の近江富士花緑公園に咲くサトザクラのいろいろです。28-29は楊貴妃、30は一葉、31は苔清水と呼ばれる品種です。32-36は、守山市の中心街にある守山ふれあい公園に咲くシュゼンジカンザクラ。名前の通り、他の桜に先駆けて、3月半ばに満開となります。ピンクが濃く、非常にかわいい桜です。37-40は、守山市川田町の薄墨公園に咲くウスズミザクラです。根尾のウスズミザクラの実生の苗から育った桜が数本、いい花をつける大きさに成長してきました。

醍醐寺の桜
醍醐寺の桜は、秀吉の花見で有名なシダレ桜がメインです。1の株は、まさに「醍醐の花見」の桜です。色は淡く、花びらも小さく清楚なものでした。


彦根・滋賀県立大の桜
彦根にある滋賀県立大は平成7年開学の大学で、キャンパスのあちこちに桜が植えられています。種類も、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラとさまざまです。晴れた日にアヒルの歩く池の周りに咲く桜をねらってみました。

谷汲の桜と薄墨桜
1-5が谷汲の桜。美濃の名刹・華厳寺のある谷汲山。その参道の桜並木は、桜の名所です。岐阜県本巣市根尾の薄墨桜は樹齢1500余年、幹周9.2mの巨木で、咲く頃には観光バスがひっきりなしにやってくるほどの有名な桜です。ただ、薄墨桜は固有名詞ではなく会津や伊予にも有名な薄墨桜があるそうです。午後に着くつもりで行ったのですがやはり大渋滞。結局夕方近くになってしまい、あいにく日が陰った状態での撮影となりました。午前中がお薦めです。6-8、12-15が薄墨桜です。9-11は、薄墨温泉に咲く桜。ここには日本全国から集められたいろいろな桜が咲いていました。

撮影日、撮影場所

彦根の夜桜:1-2 :1997/4/8、3-6:2001/4/11、7-12:2003/4/10-11、13-24:2004/4/7、25-33:2005/4/13、34-37:2006/4/17 彦根市・彦根城(夜桜)
彦根城の桜(昼間):1-5:2008.4.5 彦根市・彦根城
長浜豊公園、湖北の桜:1-5:2003/4/6 長浜市・豊公園。6-7:2006/4/30 滋賀県長浜市、ウッディパル余呉にて
土山・鮎河の桜:1-6:2003/4/13、7-14:2004/4/10、15-18:2011/4/17 滋賀県甲賀市土山町鮎河のうぐい川
京都の桜:1-4:2001/4/1 京都東山、円山公園のしだれ桜、5-7:2005/4/10 同左。8-16:2005/4/10 8-9:知恩院、10-13:平安神宮周辺、14-16:平野神社、17:2002/4/6 円山公園のしだれ桜、18-19:2009/3/28 天龍寺にて
大和路の桜:1-12:2008.4.19、仏隆寺の千年桜、長谷寺の桜、吉野の桜、13-21:2019.4.7、大宇陀の又兵衛桜。
信州・高遠、伊那谷の桜:2001/4/14 1-8:高遠町高遠城趾周辺、9-10:駒ヶ根市栖林寺、11-12:中川村美里
滋賀、湖南地方の桜:1-3:2000/4/30、4-6:2003/4/27 大津市・田上、太神山頂、7-10:2000/4/16 大津市・文化ゾーン県立近代美術館付近、11-12:2009/3/29 野洲市近江富士花緑公園、13-14:2003/3/28 草津市ロクハ公園(エドヒガン) 15-17:2009/4/11 栗東市金勝周辺の桜、18-19:2012/4/15、20-22:2004/4/11 草津市旧草津川沿い、23-26:2007/4/15 甲賀市信楽町畑・深堂の都しだれ、27:2009/4/11 栗東市・金勝アルプス、十九道ダムにて、28-31:2012/4/21、野洲市、近江富士花緑公園にて、32-36:2016.3.13、守山ふれあい公園にて、37-40:2016.3.26、守山市川田町の薄墨公園にて。
醍醐寺の桜:2001/4/1 京都市伏見区、醍醐寺
彦根・滋賀県立大の桜:1-2,4,6:2004/4/8、3,5:2007/4/12
谷汲の桜と薄墨桜:2005/4/16 1-5:岐阜県揖斐川町華厳寺参道、6-11:岐阜県本巣市根尾、12-15:2019.4.13、薄墨桜

撮影機材:下記以外:ボディー:Pentax KX、レンズ:SMC Pentax 50mmF1.4、Tefnon Zoom 28-105mmF3.5 ほか
         彦根の夜桜:34-37、湖北の桜6-7、湖南の桜23-26、県立大の桜3,5:ボディー:Pentax *istDS2、レンズ:SMC Pentax DA18-55mm F3.5
         湖南の桜:11-12&15-17、大和路の桜1-12、彦根城の桜(昼間)1-5:ボディー:Pentax K10D、レンズ:SMC Pentax DA18-250mm F3.5
         湖南の桜:27-40:ボディー:Pentax K7、レンズ:SMCペンタックス FA100mm F2.8 MACRO & SMC Pentax DA18-250mm F3.5

Photo by Minaphm


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