入道ヶ岳   Mt. Nyudogatake

鈴鹿南部の三重県側、きれいな笹原とアセビの大群落で知られる入道ヶ岳906m。滋賀県からはなんとなく交通の便が悪くていままで登っていませんでしたが、GWの最後に、ちょっと気合いを入れて鈴鹿峠を越えて走ってきました。天気が良いので、山頂からの展望が非常に楽しみです。
そして、アセビ。2003年の山行ではちょっと遅かったので、2004年は4月17日にアセビを見に登りました。入道ヶ岳のアセビへ


山行写真
撮影日:2003/5/5 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5、Pentax Zoom 80-200mm F4


宮指路岳(左奥)と入道ヶ岳
鈴鹿市小社より。国道306号線を亀山方面から北上し、左向きに「椿大神社」の看板で左折します。やがて目指す入道ヶ岳が大きくなってきました。



登山口 @
椿大神社の前を通り過ぎ、さらに少し進むと、河原に面した大きな広場に出ます。車もたくさん駐められます。
今回は、正面の道(井戸谷コース)を登り、二本松尾根コースで左手からこの広場に返ってきます。



井戸谷コース登山道TA
最初は舗装道、やがて川を渡り林道風の道を登ります。その後、小さな尾根に取り付き、このように
きれいに手入れされた植林帯に入ります。
この先に、左に上がる石段があり、小さな祠が祀ってあります。



井戸谷コース登山道UB
左からガレが流れ落ちてきているところを過ぎると、登山道は井戸谷と合流し、
しばらくは、井戸谷の中を登るようになります。




井戸谷コース登山道V C
さらに進むと、避難小屋や炭焼き釜あとを経て、きれいな二次林の中の登りになります。



笹原に出る D
ついに、入道ヶ岳のシンボル、笹原に飛び出しました。もう一つのシンボル、アセビの木も出てきました。



笹原を下るハイカー
お昼前なのにもう下られる方もいます。たしかに、朝の方が空はきれいでした。
少し霞んできたようです。やっぱり早起きしないといけませんねぇ・・・・。それにしても、きれいな笹原です。
背丈も膝までくらいで、御池岳の笹のような背丈以上の笹とは歩きやすさがぜんぜん違います。



北の頭 Eから山頂を見る
稜線に出てからはまず右折して、北の頭に行きました。そこからの山頂です。
登山者がいっぱいいて驚きました。久々に山でたくさんの人を見たなぁ・・・・



北の頭 Eからの眺望
北の頭は北側に何もないので、北東〜北〜西の眺望が最高です。

雲母峰
北東には雲母峰888mです。




御在所岳
その左、ほぼ真北には、御在所岳1212mの勇姿が。ちょっと遠いので200mm望遠です。



鎌ヶ岳
その左、アセビの赤い新緑(新赤?)をバックに鎌ヶ岳1161mと鎌尾根です。




水沢岳
北西方向、ドーム型の水沢岳1030mです。ここからの水沢は形がいいと聞いていました。
なお、その左の鞍部(水沢峠)から頭を出しているのは、近江の綿向山1110mです。
逆に右方向にほんの少しだけ頭の先が出ているのが、雨乞岳1238mの山頂横のコブです。






三角点のある山頂 F
北の頭でお弁当を食べてから、山頂に移動してきました。依然、たくさんの方がくつろいでいました。三角点の後には
鳥居があります。左後方は、仙ヶ岳(左)と宮指路岳です。




山頂 Fからの眺望
入道ヶ岳の山頂からは、反対に、南〜西の山々の眺望です。

野登山
ほぼ南には野登山852m。こっちはちょっと逆光です。




仙ヶ岳
その右に仙ヶ岳の双耳峰です。右が961mの西峰です。



宮指路岳
その右側には、台形の宮指路岳946mです。


高円山
その右、ほぼ真西にはNTT鉄塔と、後から頭を出す高円山945mです。猿田彦神の降臨伝説があるそうです。






振り返る山頂
帰途は山頂から南東に延びる二本松尾根で下ります。少し下って山頂をふり返ると、鳥居、笹原、アセビの大群落がほんとにきれいでした。




二本松尾根TG
下りの途中です。



二本松尾根UH
やがて三叉路に出ます。右は滝谷〜小岐須渓谷への道です。今日は左へ下ります。



ヘビイチゴ @
登山口の広場に咲いていました。


椿大神社
帰りにはちゃんとお詣りしてまいりました。高円山に降臨した猿田彦神が祀られています。



山行記録:日時−2003年5月5日、天候−晴れ。11:30 椿大神社の先の広場@に駐車して出発、12:00 井戸谷出合B、12:45 稜線に出る、 12:50 北の頭山頂着、昼食、13:05 北の頭出発、13:15 入道ヶ岳山頂着、13:30 山頂出発、二本松尾根経由、13:50 滝谷分岐、14:15 駐車地着。(単独)

 2003年のGWはなかなかいいお天気でした。最後のこの日は、せっかくだから眺望の楽しめそうな山に、と思い、入道ヶ岳を選びました。滋賀・湖南からは少し遠かったですが、1号線で亀山まで出て、その後306号線に入り、鈴鹿市に入ってから「椿大神社」の看板で左折しました。やがて、正面に入道ヶ岳、その左の谷の奥には宮指路岳がきれいに見えてきました。椿大神社の前を過ぎ、細くなった道を先に進むと、北尾根への登山道を右に分け、やがて大きな河原の広場@に出ます。何十台も車がとめられそうな広さです。
 登りは、井戸谷コースで登っていきました。しばらくは舗装道、川を渡るあたりから細い砂利道となり、左からの沢を渡るといよいよ山道となってきます。最初は小さな尾根に取り付いて急登ですが、尾根に乗って左に谷が見えてくると、傾斜は緩くなります。道は、きれいに手入れされた杉の植林帯を登っていきますA。この先に、左に上がる石段があり、小さな祠が祀ってあります。左からガレが流れ落ちてきているところを過ぎると、登山道は井戸谷と合流し、しばらくは、井戸谷の中を登るようになりますB。さらに進むと、避難小屋や炭焼き釜あとを経て、きれいな二次林の中の登りになりますC。時折急な登りを経て、突然前が開け、入道ヶ岳のシンボル、笹原Dに飛び出します。この笹原からはもう一つのシンボル、アセビの木も出てきました。ここからはひたすら笹原と時折アセビのトンネルをくぐって登り詰めれば、稜線に出ます。稜線を右折すると5分弱で北の頭の山頂Eです。お弁当を食べながら大眺望を楽しんだ後、三角点のある山頂Fへ移動しました。三角点の後には小さな鳥居があり、その周囲に大勢のハイカーがくつろいでいました。
 下りは、二本松尾根で下りました。ここにもアセビがたくさん自生していました。やがて左に避難小屋が見えてくると、まもなく滝谷への分岐の三叉路Hがあり、左をとればまもなく駐車した河原の広場@に出ます。この山はハイカーが多く、全体的に標識も整備されていて、さらに登山道も急なところにはロープが固定されていたり・・・と、ほんとによく行き届いた山です。家族連れや初心者でも安心して登れる山ですね。

 


入道ヶ岳のアセビ(2004年4月17日撮影)

アセビ 1
井戸谷登山道上部の笹原にて。


アセビ 2
井戸谷登山道上部の笹原にて。



アセビ 3
山頂付近にて。


アセビ 4
山頂付近にて。



周囲からの入道ヶ岳(滋賀の山・山姿写真集より抜粋。詳細データはそちらをご覧下さい。)


仙ヶ岳から



鎌ヶ岳から