比良山〜堂満岳から八雲ヶ原へ Mt. Domandake & Yakumogahara

撮影日:2010/9/26 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


比良山系のほぼ真ん中にあって、琵琶湖岸からピラミッド型でよく目立つ堂満岳は、イン谷口からノタノホリを経て東稜の直登が最も近道です。その後、金糞峠から八雲ヶ原に入り、秋の湿原植物を楽しんだのち、北比良峠から神爾谷を下るルートでイン谷口に戻りました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

堂満岳・山頂からの眺望
ルートマップ




イン谷口への車道入口から見上げる堂満岳
無料となった湖西バイパスが終わって国道161号線に出ていくところです。堂満岳は近くから見ても素晴らしい尖りを見せてくれます。




イン谷口の駐車場にて @
かつては比良ロープウェイへの起点だったイン谷口。今では登山客以外はほとんどいないさびしい谷となりました。




桜ノコバに向かって少し下がる A
川の右岸を少し下ります。桜ノコバまでは3分ほど。




桜ノコバ A
標識以外は何もないところです。「ノタノホリ・堂満岳」の方向(西)へ。




古い別荘地 B
しばらく行くと小さい流れを渡り、古い別荘地の舗装道に出ます。上へ上へと登ります。




登山道 A-B間
舗装道から左斜めに登山道が始まります。少し登ると、比良特有の溝道に。




続く溝道 A-B間
10分登ってきましたが、相変わらず溝道が続きます。




ノタノホリ B
尾根のほぼてっぺんにある大きな池です。




琵琶湖の眺望 B-C間
ノタノホリからちょっと進むと、尾根道への右折ポイント。その先で、琵琶湖の眺望が開ける場所があります。琵琶湖大橋が少し霞んでいます。




あいかわらず溝道 B-C間
一旦尾根の上を歩きますが、やがて尾根を左に見る山腹の道となります。徐々に右の谷が近づいてきます。




谷に出る C
右から上がってきた谷です。もうほとんど水はありませんが。ルートはこれを渡って、右の山腹に取り付きます。




東稜への登り C-D間
やがて「山腹を斜めに、東稜の尾根芯を目指して登っていきます。




東稜に乗る D
ここで、堂満岳東稜に初めて乗ります。あとはひたすら尾根芯を山頂目指して。




烏谷山 D-E間
さっき一旦上に出た尾根を合わせると、左に烏谷山が見えるポイントに出ます。この年は、
「ナラ枯れ」が目立つ年でした。無数のコナラやクヌギなどの木が枯れています。




山頂直下 D-E間
さすがは鋭峰で、傾斜はだんだんときつくなってきます。シャクナゲが出てきたら、ゴールは遠くないです。




堂満岳・山頂 E
標高1057mの山頂です。ここは6年ぶり。でも、何も変わってませんでした。




堂満岳・山頂からの眺望



琵琶湖 E
山頂からは沖ノ島の浮かぶ琵琶湖が。その左後方には鈴鹿山脈の盟主・御池岳。




三上山 E
山頂からは近江富士・三上山も視界のうち。バックは飯道山です。




蓬莱山と烏谷山 E
山頂の少し先からは蓬莱山の姿も。




コヤマノ岳 E
その右にはコヤマノ岳。比良の最高峰・武奈ヶ岳はこの後ろになって見えません。




釈迦岳 E
さらに右手には釈迦岳。




蛇谷ヶ峰 E
比良山系、最北の蛇谷ヶ峰です。







北壁 E-F間
堂満岳の北壁の崩壊部を横目に、金糞峠を目指します。




稜線道分岐 F
金糞峠の手前で、まず南から来た稜線道と出合います。稜線道は堂満の山頂を避けて、西山腹を廻り込んできます。




金糞峠 G
やがて、金糞峠です。上の矢印、中の矢印の両方に八雲ヶ原があります。今回は、稜線を離れて、奥ノ深谷源流経由で八雲ヶ原を目指します。




大橋方面分岐 H
またすぐに分岐です。まっすぐは大橋を経て牛コバ方面。ここは右へ、流れを遡ります。




川沿いのルート I
奥ノ深谷の源流部を登っていきます。傾斜は緩いルートです。




キタヤマブシ I-J間
比良に自生するトリカブトの仲間です。




八雲ヶ原湿原 J
初秋の湿原です。ススキ類がはびこってきています。




ミミカキグサ J
この湿原を代表する花の一つです。小さいですが・・・




シャクシコバノ頭とコヤマノ岳 J
湿原から見上げる山々。




北比良峠、ロープウェイ山上駅跡 K
かつてのにぎわいが嘘のようです。コヤマノ岳の右肩に武奈ヶ岳がのぞいています。




神爾谷への下り口 L
標識が錆びて読めませんが、ここが下り口。




鎖を持って L
下りはまず、花崗岩がザラザラに崩壊した谷を、鎖を持って慎重に下ります。




谷へ L-M間
今下ってきた地形を見上げます。




神爾谷・源流部 L-M間
最初は水のない谷を、ズルズルと下っていきます。写真より急傾斜に感じます。




立派な標識 M
ルートは荒れていますが、標識は立派なのが立っていました。看板にある「リフト」は当然もうありません。ロープウェイとともに廃止に。




嫌な箇所 M-N間
トラロープを握って通過しましたが、足の置き場が狭く、いやーな場所でした。




アキギリ M-N間
ほっと一息ついたら、アキギリが咲いていました。




赤テープとロープ M-N間
たくさんの砂防ダムを越えていきます。最初は右岸を、のちには左岸を進みます。赤テープとトラロープ、この二つを頼りに下っていきます。




広くなってきた M-N間
ずいぶん道が広がってきました。




石燈籠 M-N間
この燈籠を見たら、まもなく、神爾の滝の降り口です。滝の姿はこちらへ。




アキチョウジ M-N間
これも秋の代表的な花です。




リフト乗り場跡 N
リフト乗り場も静まり返っていました。



ヒメジソ N-@間
あとは舗装道をだらだらと下るだけです。道端にちょっと珍しいヒメジソの花。



山行記録:日時−2010年9月26日、天候−晴れ。9:47 イン谷口@に駐車後出発、9:51 桜ノコバ分岐A、9:57 登山道入口、10:23 ノタノホリB、10:47 谷出合C、11:10 東稜尾根芯D、12:15〜12:35 堂満岳・山頂Eにて昼食、12:43 稜線道出合F、12:52 金糞峠G、12:54 大橋分岐H、13:22 八雲ヶ原J。散策後、13:45 八雲ヶ原発、13:50 北比良峠K、13:56 神爾谷分岐L、14:14 標識M、15:22 リフト乗り場跡N、15:35 イン谷口@着。

休憩込約6時間の周回ルートです。6年前は下りに使った堂満岳・東稜のルートを登ってみました。山頂手前を除いてそんなに急登もなく、なかなかいいルートだと思います。ほぼ2時間半で山頂へ。金糞峠から奥の深谷源流のルートは初めて歩きました。なかなか風情のあるルートです。そして、八雲ヶ原へ。スキー場跡の自然再生作業も行われていますが、今回通ったのは、かつてから湿原だった場所。黄色いミミカキグサが木道から眺められました。下りにも、初めての神爾谷ルート。エアリアでも破線となっており、やはり少し荒れ気味でした。比良も鈴鹿も、谷という谷が荒れてきているように思います。猛烈なゲリラ豪雨などが原因のようです。それでも一時間半ほどでリフト乗り場跡まで下りつきました。秋の花もちらほらと咲いてきた、そんな季節でした。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(比良山)をベースに作成いたしました。