概要
比良山系最北部の蛇谷ヶ峰902mは、武奈ヶ岳1214mから北に伸びる尾根が釣瓶岳1098m、地蔵山790mを経て横谷峠で標高を640m台に、その後少し高くなって再び須川峠(ボボフダ峠)で650m台に下げた後に本格的に盛り上がったところにあります。そんなわけで、西の旧朽木村や東の高島から見ると、独立峰のようにも見え、なかなか姿のいい山です。しかも、かなり広い範囲から見ることができます。琵琶湖の反対側、彦根あたりの湖岸から見ても、夏夕日が沈む方向にこの山が見えます。「蛇谷ヶ峰」は高島側の呼称で、真東から突き上げる鴨川支流の蛇谷に由来しています。旧朽木村側からは、「オグラス」と呼ばれています。
ルートについて
蛇谷ヶ峰への登山道は、朽木側からは、山頂北西の「いきものふれあいの里」や「くつきグリーンパーク」からがメインルートでしょう。ふれあいの里センターから指月谷(通称カツラの谷)を通るルート、与市谷から尾根に登るルート、グリーンパークから尾根に登るルートがありますが、それぞれ途中で合流します。山頂からほぼ真西の桑原橋付近から林道を経て登るルート、北東の朽木スキー場からのルートもあります。一方、東の高島側からは、棚田で有名な畑から稜線に登り、北上して山頂を目指すルートが2本あります。1本は畑からほぼ西の横谷峠を経て、もう1本は北西に向かい、須川峠(ボボフダ峠)を経るルートです。もちろん、さらに南の釣瓶岳、地蔵峠方面から稜線沿いに縦走してくるのも一つのルートですね。
山行写真記
いきものふれあいの里センターから指月谷(カツラの谷)ルートで登り、尾根ルートでくつきグリーンパークへ下る、2013.5.18(YAMAP)
いきものふれあいの里センターから与市谷沿いに登って尾根ルート(往復)、2006.9.24
蛇谷ヶ峰の山姿
周囲からの蛇谷ヶ峰へ
蛇谷ヶ峰からの眺望
蛇谷ヶ峰山頂からの眺望へ
蛇谷ヶ峰MAP
この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(饗庭野、北小松)をベースに作成いたしました。
周囲からの蛇谷ヶ峰
(滋賀の山・山姿写真集からの抜粋です)
湖西線から
高島駅あたりのJR湖西線車窓より。2002年6月。
岩瀬から
高島市朽木岩瀬から。2013年5月12日。
三国岳から
三国岳山頂から。遠方が蛇谷ヶ峰。一つ手前は鷹ヶ峰823m。2008年5月6日。
釣瓶岳山頂から
釣瓶岳の山頂北より。左奥に、三重ヶ嶽をはじめとする野坂山地の峰々。2006年10月9日。