政子・奥草山と政子からの大展望   Mt. Masako & Okukusa

政子と奥草山は野洲川ダムの堰堤の北に聳える峰です。かもしか温泉の露天風呂から見上げるのもこの山。標高は奥草山で820mと特に高くはないですが、政子と呼ばれる三角点峰からの眺望はなかなかすごいものがあります。雨にあうのを覚悟で、雪の鈴鹿中・南部の山々を撮りに野洲川ダムから登ってみました。


山行写真
撮影日:2003/3/15 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5


稜線を登る(1)
ダム堰堤北からの取り付き直後の北向きの尾根。なかなかの急登で息が上がります。



稜線を登る(2),(3)
上は北西向きに向きを変えた尾根。岩が出てきました。下はさらにその先、植林が終わり、アセビの生えた二次林を登っていきます。



西山
稜線から左手に時折見える西山722mの山頂部。




稜線を登る(4),(5)
上は標高700m過ぎの急登。雪がだいぶ出てきました。下は政子山頂のすぐ下。まっすぐ前方に見えているその先が山頂です。きれいな二次林。



政子山頂の三角点
803.4mの三角点。この右手すぐの場所が展望台。雨が本格的に降ってきました。でもラッキーなことに高曇り。山は見えそうです。



☆政子山頂からの眺望☆


雨乞岳1238m
この角度からは、清水頭が手前左に来て、あまり間延びすることもなく、なかなかいい感じの雨乞岳です。



サクラグチ919m
なんといっても政子からの眺望の圧巻は野洲川ダム湖を挟んで南に対峙するこのサクラグチでしょう。おもわず息をのみました。左には、高円山。



高円山945m
その高円山を200mm望遠で。右にはNTT甲賀無線中継所の電波塔。雨にけむってきました。




御在所岳1212m
雲に覆われた御在所岳。左の国見岳はほぼ見えていますが・・・・この右に見えるはずの鎌ヶ岳も残念ながら雲の中でした。




綿向山1110m
最後は綿向山。奥草山〜政子は綿向山〜水無山の稜線の延長上にあるので、ここからは奥草山への稜線がちょっと邪魔になります。



山行記録:日時−2003年3月15日、天候−曇りのち雨。午後から雨の天気予報だったので早く起きようと思っていましたが、起きてみたらいつも通りの寝坊。急いで身支度をし、野洲川ダムへ。ただ、堰堤の門が閉まっていたらどうしようかと非常に不安でした。この日は、ダム堰堤は偶然工事中。ラッキーなことに門が開いていました。作業員のおじさんにことわって通してもらうことができました。
 堰堤を渡ったところを左に、そしてすぐ右手の稜線に取り付きます。いきなり急登です。やがて植林帯の中に入り、尾根が北西に向きを変えます。あとはひたすらこの尾根を登っていきます。700mを越えたあたりから雪が出てきて、750m付近の鹿よけフェンス沿いの急登ではアイゼン装着を余儀なくされました。その先で尾根は大きく北東に向きを変えますが、そこから先は広い尾根を楽しく登っていけました。気がつけば政子の山頂三角点の前に出ていました。しかしとうとう雨が本降りになってきました。
 三角点の右に少し下ったところが展望台といって良いほどの眺望ポイントです。そのなかでもサクラグチの印象は強烈です。写真を撮り終わったら、奥草山に急ぎました。標高差もわずかで、思ったより早く着きました。でも、フィルムが切れて、写真は撮れませんでした。帰りは登路をそのまま引き返しました。無精してアイゼンをつけたまま下ってきたら、片方をどこかに落として来ちゃいました;;。

11:00 野洲川ダム堰堤脇に駐車、12:20 政子山頂着、撮影等。12:35 政子山頂発、12:45 奥草山山頂、すぐ下山開始、1345 駐車場着。(単独)


PS その後、堰堤上の工事は終了しました。2003年4月13日現在、堰堤上の通路は鍵がかかり、閉鎖されています。2010年10月現在、再び堰堤上が歩けるようになりました。



周囲からの奥草山、政子は滋賀の山、山姿写真集・鈴鹿中南部をご覧ください。