宮指路岳(946m)の名前は、その標高から付いたもので、滋賀−三重の県境上にある鈴鹿南部の山です。三重県側からは、小岐須方面からヤケギ谷、もしくはカワラコバ道がありますが、滋賀県側からは縦走路を除き一般登山道は無く、林道を詰めていくしかないようです。ここでは元越谷林道・猪足谷林道を経て小岐須峠に達し、宮指路岳に至るコースを紹介します。写真の後ろの丸数字は、最後の地図の番号と対応しています。
展望岩からの眺望へ
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周囲からの宮指路岳へ
山行写真
撮影日:2002/5/19 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: SMC Pentax 50mm F1.4、シグマSW 24mm F2.8
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山行記録:日時−2002年5月19日、天候−雨のち曇り。11:45 元越谷林道入口付近Pに駐車、出発、13:15 NTT電波塔D到着、13:35 林道・県境尾根への分岐点E、13:45 小岐須峠G、14:00 宮指路岳山頂H着。14:45 山頂発、15:05 林道・分岐点G、16:15 駐車地P着。
朝から雨でした。10時頃、空が少し明るくなって雨がやんだので、とりあえず車で鈴鹿スカイライン(R477)に向かいました。しかし、日野あたりで再び雨になり、かなり強く降ってきたので、今日は下見に留めようと、お弁当も買わずにスカイラインをのぼっていきました。野洲川ダムを過ぎ、さらに進むと右手に小さな橋があります。この橋が大河原橋です。狭い関門を抜けて元越谷林道に入り、車内からしばらく様子を見ていると、雨がやみ、薄日が射してきました。急遽予定を変えて登ることにしました。お弁当を買ってこなかったのが心残りでした・・・・
車を少し広い路肩にとめ、歩き始めると、5分ほどで林道のバリケードに着きます。ここにも車が数台とまっていました。ここで車は完全にシャットアウト。人間は簡単に越えていけます。すぐに橋を渡りますが、このあたりの川は澄んでいてすごくきれいでした。やがて林道分岐点に達し、その後は猪足谷林道となります。さらに半時間ほど登ると、左手に高円山の秀麗な姿と電波塔が見えてきます。切り通し状の部分を過ぎると、猪足谷から田村川の水系となり、右手に目指す宮指路岳山頂部が見えてきます。右下から上がってきた田村川沿いの林道工事のために山腹が大きくえぐられ、かなり痛々しい状況です。林道左手の崖もかなり崩壊が激しく、工事関係者がロープを使いながら高所で作業をしていました。右手からの田村川沿いの林道と合流すると、いつしか道は舗装道となり、まもなく林道・小岐須峠方面への分岐点に達しますが、一旦通り過ぎ、眺望を期待してNTT電波塔を目指しました。
下から見上げる電波塔は高く、ストロボ点灯用のリレーのカチカチいう音だけが鳴り響いていましたが、高円山方面を除いて眺望はありませんでした。塔の上から眺めてみたいものですが、そうはいきません。しかし、塔の周囲にはイワカガミがたくさん咲いており、また鹿の糞もたくさんあったので、少しほっとしました。
空腹に耐えながら再び林道・小岐須峠方面への分岐点に戻り、今日初めての登山道に入っていきました。きれいな二次林が広がり、やはり山道はいいなぁと思いながらほぼ平坦な尾根上の道をいくと、林の下草の上にギンリョウソウが顔を出していました。10分も歩けば主稜線上の小岐須峠。水沢峠からの稜線の道、カワラコバ道との合流です。ここからはいよいよ宮指路岳本峰の登り、ちょうど林道から撮った写真の左斜面を登っていることになります。傾斜が緩くなるともう山頂は間近。やがて三叉路を左にとって馬乗り岩、そして山頂です。ここはあまり眺望には恵まれませんので、先ほどの三叉路まで戻り、分岐路を行くと、まもなく展望岩に出ます。ここからは、東を除き、眺望が楽しめます。しかし、足下を見ると、田村川上流部が、2つの林道工事でいかに痛々しい状態になっているかも目に入り、悲しくなってきます。下りは今来た道をひたすら下り、1時間半ほどで駐車地に戻ります。もうここまでくると空腹も忘れていました・・・ちなみに工事関係者以外には一人にも出会わなかった山行でした。
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