野登山   Mt. Nonobori 

山頂近くに野登寺(やとうじ)という古刹をもつ野登山、地元では敬意を込めて「ののぼりさん」と呼ばれているようです。鈴鹿主稜線上の仙ヶ岳から東の三重県側に延びる仙鶏尾根の先にある峰です。その先にはさらに鳩ヶ峰がありますが、採石で削られ、哀れな様相を呈しています。また野登山頂には巨大な電波鉄塔が3つあり、しかも舗装された林道が山頂まで登っており、その点はずいぶん興ざめですが、坂本からの古い野登寺参道が登山道として残っていますので、できるだけそれに沿って登っていきます。この日はあいにく小雨がぱらつくお天気でした。
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山行写真
撮影日:2004/9/26 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5


坂本から見上げる野登山
坂本の棚田と野登山。左の鉄塔が最高峰の西峰。その左手前に白く見えるのは、産総研の実験用風力発電装置。
東峰近くの鉄塔の先端が、右方に見えています。




坂本の登山口 @
亀山市安坂山から、東海自然歩道に入り北上すると、坂本の集落に着きます。集落の北のはずれから
左に上がるこの道が、野登山への登山道です。車道はもう少し直進してから左折になります。




道端に咲くゲンノショウコの白花



登山道 A
最初は林道ですが、やがて道幅も狭くなります。橋の直後の分岐を左にとると、ここです。



登山道 B
登山口から1000mやってきました。本堂までは1770m。
三本足の鶏が所々で教えてくれます。野登寺の山号は鶏足山。




登山道 C
やがて登山道は広くなり、尾根上を行きます。杉の並木がある風情のあるところに出ました。
ほぼ、お寺までの中間ぐらいです。このあと、林道をクロスしますが、また山中に入ります。




野登寺の山門 D
さらに進むと、山中に突然「夢創庵」が現れます。軽食などができるそうです。そこで一旦車道に出ますが、
すぐにまた右手の山中への道があります。先に進むと、JRの反射板が現れたのち、ススキの広場を経て、野登寺の山門に出ます。




野登寺の境内 D-E間
境内に入って少し登ると、このような杉の大木が並んだ参道です。



野登寺の本堂 E
鶏足山の山号が見えます。本堂は安永六年(1777年)に建てられたようです。



本堂周辺の杉の大木 E
平成10年の台風7号でこのお寺は大きな被害に遭ったそうです。杉の大木の何本かも倒れたとか。
でも、今は本堂もきれいに修理されています。少し小雨が降ってきました。




鉄塔 F
本堂の右脇を登ると、やがて林道に出ます。左手にはNTTの巨大で無粋な鉄塔。



最高峰 F
その鉄塔の左脇に、最高峰・西峰(874m)の山頂があります。残念ながら風情のないところです。



国見広場 G
最高峰から東に進むと、やがてススキの広い野原に出ます。国見広場です。



三角点 H
少し戻って、藪を漕いで稜線に出ると、二等三角点のある東峰851.6mです。



山上の池 I
三角点から、寺に戻る途中に、池があります。少し神秘的なところです。




MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(伊船)をベースに作成いたしました。

山行記録:日時−2004年9月26日、天候−曇り時々雨。12:00 東海自然歩道脇に車をとめて登山口@を出発、13:05 夢創庵、13:35 野登寺・本堂E着、昼食。13:55 本堂発、14:00 西峰山頂F、14:20 国見広場G、14:30 東峰(三角点)山頂H、14:40-50 山門D、15:05 夢創庵、ここから林道で下り、15:50 林道起点、16:05 登山口@駐車地着。



周囲からの野登山 滋賀の山、山姿写真集・鈴鹿南部より):データ等詳細は、こちらをご覧ください。




鎌ヶ岳より(中央の一番奥)



入道ヶ岳より



臼杵ヶ岳・臼杵岩への尾根より