高畑山   Mt. Takahata

鈴鹿山脈最南部(鈴鹿峠以南の山塊を指しています)は、山脈が北部の南北方向から、北東−南西、あるいは東北東−西南西方向に折れ曲がり、標高は800mまでとなります。鈴鹿北部、中部に比べて標高は落ちていますが、ガレ場が多く、逆に危険なところもあります。鈴鹿峠側から、高畑山(773m)、溝干山(みぞほせやま・770m)、那須ヶ原山(800m)、油日岳(694m)と続いていきます。この日は、北麓の大原ダムから入り、那須ヶ原山登山口の参詣橋からさらに林道を坂下峠まで歩き、そこから溝干山、高畑山と進んで、帰途は同じ道を戻ってきました。


山行写真
撮影日:2001/9/29 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5、Threekor 200mm F4


参詣橋
大原ダム奥の参詣橋です。ここを渡ると那須ヶ原山の登山口。この日はがけ崩れを伴う
大雨の後で、土砂が流れてきています。がけ崩れに取り残された車が二台。




坂下峠に向かう林道



近づく坂下峠



下から望む坂下峠
左の尾根の先が溝干山、右の切れ目が坂下峠。



未舗装部分
この林道は途中まできれいに舗装されていますが、坂下峠が近づくと突然未舗装となり、このように荒れまくります。



坂下峠
坂下峠はこのように、とても車は通れた状態ではありません。



坂下峠の登山口
峠を少し三重県側に下ったところに縦走路が出合います。これは溝干・高畑方面への登山口。



那須ヶ原山
峠から溝干山へは相当な急登。ガレ場を巻いて登ります。途中、那須ヶ原山の全容が。左には三ツ頭。



油日岳
やがて、その右に油日岳の姿も現れます。



溝干山の山頂



溝干−高畑の縦走路
狭い溝干山の山頂を過ぎて少し下ると、快適な縦走路。



高畑山
溝干山頂から少し行くと高畑山が綺麗に望めます。中央の三角ピークが高畑山。



高畑山の山頂
広場になっていて灌木しかないので、眺望は素晴らしいものがあります。三角点の後は雨乞岳、右に御在所岳、
鎌ヶ岳、左に綿向山。左下に当時工事中の新名神も見えています。



高畑山からの眺望(滋賀の山・山姿写真集より)




四方草山と三子山
中央左寄りが四方草(しおそ)山。その手前、真中の鉄塔の後ろに三子山の中峰。その左右に北峰と南峰。



仙ヶ岳
中央に大きく仙ヶ岳の双耳峰。左端に宮指路岳。



鎌ヶ岳、水沢岳、高円山
中央に尖った鎌ヶ岳。その右に丸い水沢岳。鎌の左は御在所岳の一部。鎌の左手前に高円山。右手は御所平。




綿向山
左手に水無山。右に小さく丸いのはイハイガ岳。右手前は奥草山。


山行記録:日時−2001年9月29日、天候−晴れときどき曇り。11:00 参詣橋手前駐車地発、11:15 参詣橋、12:00 坂下峠、12:25 溝干山頂、12:50 高畑山頂着。13:20 高畑山頂発、13:50 坂下峠、14:30 参詣橋、14:45 駐車地着。


まだまだ暑い9月末、林道は大原ダム上流で崖崩れを起こし、参詣橋の15分手前のところから歩かざるを得ませんでした。参詣橋から坂下峠まで約45分。蝉時雨の中を登るにつれてだんだんと林道は良くなっていきましたが、U字ターンを2回終えたあたりで急に舗装路は終わり、そこから先は荒れ切った道でした。坂下峠を越えたところから左側の山腹に取り付くと、まさに急登。ガレ場を巻くコースで木の根っこを頼りにどんどんと登っていきます。尾根に戻ると眺望が開け、那須ヶ原山、唐木山が真後ろに見えます。溝干山の山頂は狭く標識一本あるのみです。ここから一旦急降下して、稜線上のコースになります。笹が茂ったなかなか素晴らしい道です。半時間足らずで高畑山頂に着きます。北は雨乞、鎌、南は今越えてきた溝干、那須ヶ原、更には伊賀の錫杖岳、西は飯道山、阿星山。この日は残念ながら薄雲が出ていましたが、薄雲が晴れたらさらに素晴らしいことでしょう。


周囲からの高畑山:こちら(滋賀の山・山姿写真集・鈴鹿最南部)をご覧下さい。