阿星山  Mt. Aboshi

信楽高原を除く湖南地方の最高峰です。標高693m。麓には、国宝の建物を持つ「湖南三山」の常楽寺長寿寺があります。それぞれのお寺方面から上がるルートを紹介します。

西寺・常楽寺からの往復へ(2010/12/5)

東寺・長寿寺から阿星林道を車で上がり、西寺林道との三叉路にある駐車場から北尾根を登るルートへ(2007/5/3)


ルートマップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(三雲)をベースに作成いたしました。

西寺・常楽寺からの往復(2010/12/5)
常楽寺@から千ヶ谷沿いに登り、丸塚と479m三角点峰の鞍部(丸塚広場F)に登ります。そこから林道を展望広場Iまで歩き、展望広場からは尾根道で山頂Mへ。下りは北への尾根を西寺林道Oまで下り、林道を丸塚広場Fへ。ここから丸塚Sを往復して常楽寺@に下るルートです。写真タイトル横の番号は、ルートマップに対応しています。

山行写真
撮影日:2010/12/5 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


常楽寺前の登山口 @
常楽寺の駐車場からは、参道を西に進んだところです。ここに、参拝用とは別の駐車場があります。ここに駐車しました。
右の舗装道を行って先の橋を左に渡っても、あずまやの脇をまっすぐ行っても、どちらでもいけます。




常楽寺の紅葉 @
後方にどちらも国宝の三重塔(左)と本堂(右)の屋根が見えています。



遊歩道を進む A
最初はよく整備された遊歩道です。右が千ヶ谷。



車止 B
やがて、左からの林道と合流し、その先でこのように道が分岐しますが、ここは車止のある左上へ。



再び車止 C
しばらくは川沿いの舗装された林道を登っていきます。やがて二回目の車止。ここから地道となります。



沢沿いの道 D
地道ではありますが、小型車なら通れる程度の幅があります。



沢から外れて E
やがて、沢が右に離れていき、山腹を登る道となります。



丸塚広場 F
右に曲がると、突然広場に出ます。丸塚広場です。ここは阿星林道から分岐してきた西寺林道の終点です。
看板の左が丸塚への登山口ですが、丸塚は後回しにして、まずは阿星の山頂を目指し、西寺林道を進みます。



三叉路 G
やがて三叉路に出ます。左が西寺林道です。ここは直進します。



展望ゾーンへ H
三叉路からの直進道は、最初は谷道ですが、やがてくにゃくにゃ曲がりながら尾根に出ます。見晴らしも良くなります。



鏡山 H



十二坊 H



尾根道・入口 I
ここから尾根道が分岐します。立て札には「阿星山山頂まで 約30分」と書いています。林道を進めば、すぐあずまやの建つ展望広場です。



三上山 I-J間
尾根道から。一番手前に、丸塚の山頂部が見えています。



尾根道(1) J
このあたりで、阿星山の主稜線に乗ります。笹と赤松が多くなってきました。



尾根道(2) K
なかなか雰囲気のいい道です。



合流点 L
ここで、長寿寺方面の西寺林道からの北尾根登山道(阿星山ハイキングコース)と出合います。もう山頂はすぐです。



阿星山・山頂 M
標高693mの山頂です。山頂の詳細は、長寿寺ルートの方をご覧ください。



北尾根を下る N
下りは、ひとまず長寿寺ルートに紹介する北尾根のルート(阿星山ハイキングコース)を取りました。



山茶花の花 N-O間
この季節(12月)ならではの花に出会いました。



西寺林道へ O
やがて、林道に出ます。ここを西へ。



西寺林道の紅葉 P



丸塚への登り(1) Q
やがて三叉路Gを経て、再び丸塚広場Fに戻りました。ここから、丸塚を目指します。



丸塚への登り(2) R
所々、ブッシュがありましたが、概して良い道がついています。



丸塚の山頂 S
標高ほぼ450mの山頂です。何もない、静かな山頂でした。鹿が一頭逃げて行きました。



丸塚から見上げた阿星山 S
丸塚の山頂近くから。


山行記録:日時−2010年12月5日、天候−晴。11:45 常楽寺の駐車場(参拝客用)ではなく、川沿いの駐車場@に駐車して出発。11:50 車止B、12:03 第二の車止C、12:23 丸塚広場F、12:31 三叉路G、12:47 展望広場I、13:11 北尾根道出合L、13:16 阿星山・山頂M。昼食後、13:40 山頂M発、13:44 L、14:00 西寺林道O、14:16 三叉路G、14:23 丸塚広場F、14:31 丸塚・山頂S。14:37 山頂S発、14:45 丸塚広場F、14:57 第二の車止C、15:12 川沿いの駐車場@到着。

初冬の晴れた日、常楽寺から阿星山を往復してみました。阿星山はこれまで4回登っていたものの、長寿寺方面から、あるいは稜線の西側を走る林道方面からしか登っておらず、常楽寺からは初めてでした。まず川沿いの駐車場@に駐車。この駐車場は「水環境整備事業・常楽の里」の駐車場です。お寺の駐車場は参拝客用ですからこちらにしました。整備事業のおかげで、このあたりはきれいに整備され、近所の方の憩いの場となっているようでした。川に沿って上がるのですが、右手に延びる広い道ではなく、川を左に渡って、川(千ヶ谷)沿いを真南に向かいます。やがて林道と合流し、千ヶ谷には大きな砂防ダムが現れます。この先も、ずっとこの谷筋を行きます。二回目の車止を越えると、山道となります。夏場は草が少々茂っているようです。とにかく、小広い道を進むと、沢が右に離れていき、山腹を登る道となります。やがて結構広い広場に出ます。丸塚広場Fで、ここは丸塚と479m三角点峰の鞍部です。広場から西寺林道を進むと、やがて三叉路Gに出ます。左が西寺林道です。ここは直進します。三叉路からの直進道は、最初は谷道ですが、やがて大きく曲がりながら尾根に出ます。見晴らしも良くなります。この林道の終点が展望広場Iで、その少し手前に尾根道の入口があります。尾根道はよく踏まれた気持ちのいい道ですが、急な階段が多く息が上がります。勾配が緩くなると、左から、北尾根のルート(阿星山ハイキングコース)が合流Lし、まもなく山頂Mです。常楽寺からここまでほぼ一時間半でした。
下りも同じルートでもいいのですが、ちょっと変化がある方が面白いかな?ってことで、とりあえずいつもの北尾根を下り、西寺林道で西に向かいました。丸塚広場Fで北西隅を見てみると、丸塚に登るルートがすぐに見つかりました。かつてはよく整備されていたようです。途中、ブッシュが濃いところがあり、サルトリイバラやキイチゴ類の棘のある枝がはびこっていました。ここは、少なくとも軍手はあった方がいいですね。でも、それ以外はなかなかの良い道で、ぐるりと廻りながら、丸い峰を登っていきます。山頂Sは何もありませんが、少し広場になっていました。
今回のルートは、常楽寺から阿星山頂往復、丸塚に寄っても3時間半ほどで往復できました。長寿寺から歩けば林道が長く、三叉路(ルートマップ中B)に駐車したら、40分少々で山頂に着き、少し物足りません。それに引き換え、常楽寺からはもうちょっと手ごたえがあり、長すぎもしない・・・冬場のハイキングにはなかなかいいルートではないでしょうか?


東寺・長寿寺から阿星林道を車で上がり、西寺林道との三叉路にある駐車場から北尾根を登るルート
長寿寺から延びる林道を駐車場のある三叉路Bまで車で上がり、そこから歩き始めます。常楽寺からに比べて随分距離が近く、楽々ルートです。

山行写真
撮影日:2007/5/3 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5


林道の三叉路 B
ここに駐車場(ルートマップの駐車場A)があり、ここに車を止めて前の未舗装林道に入っていきます。



阿星山ハイキングコース入口 O
三叉路の駐車場から約3分ほど歩くと、ここにやってきます。立札には「入口 山頂まで 約40分」と書かれています。



階段状の登山道 O-N間
よく整備された登山道は、階段状になっているので、意外にしんどいです。



途中の休憩所(あじさいの丘) N



階段を登る N-L間



最後の登り L-M間



阿星山頂 M
2004年秋まで、標高693mの山頂は、KDDIの巨大なアンテナに占拠されていました。
ただし、現在では巨大なアンテナは撤去され、だいぶ小ぶりなのに建て替わりました。南〜西の眺望はまずまずです。
三角点石標はほとんど埋まっていて、頭だけ出しています(左下)。




小ぶりになったアンテナ M


山行記録:日時−2007年5月3日、天候−晴ときどき曇り。13:20 国道1号線石部交差点を南西に折れ、東寺集落の長寿寺に至る。この寺は国宝の本堂を持つ古刹です。長寿寺の山門前の狭い道を左折し、林道に入り、途中、滝に至る脇道が左にわかれていきますが、その他はややこしいところのない一本道です。ただし、路面は結構荒れているので走行注意。13:30 林道の駐車場Aに駐車。三叉路になったところに10台ほどのしっかりした駐車場があるのでわかりやすいです。ここから、しばらく未舗装の林道を歩くと、13:40 2枚目の写真の「ハイキングコース入り口」Oに到着。ここから登山開始です。道はよく整備されています。階段状の急登。13:50 展望台分岐。展望台からは湖南地方の眺望が開けています。14:15-20 山頂M。 下山は階段を急降下で楽です。14:45 林道経由、駐車場Aに戻る。

ルートマップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(三雲)をベースに作成いたしました。

周囲からの阿星山滋賀の山・山姿写真集より抜粋。詳細データはそちらをご覧下さい。)


湖南市夏見の国道1号線より。山頂には巨大な鉄塔があります。2001年9月22日。



湖南市三雲より。山頂鉄塔が消えました。2つの鉄塔は残ってます。2006年5月21日。



草津駅付近から。ちょうど山頂は塔の建て替え中。季節は夏。山中の集落は、観音寺集落です。2005年8月7日。



竜王山山頂東の駐車場から。2006年5月3日。



栗東市・自然観察の森の展望台より。山頂に小ぶりの鉄塔が建ちました。2008年3月15日。