花折峠、折立山から蓬莱山へ Mt. Oritate & Mt. Horai

撮影日:2009/4/12 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K10D、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5

比良山系最南部に霊仙山とともにある折立山は、花折峠の旧道から登るのが最短ルートです。旧道の峠の北側から南東向きに登っていくと、アラキ峠に出ます。ここから南にとれば折立山の山頂です。再び峠に戻って北東に登れば権現山。さらにホッケ山を経て蓬莱山まで行きました。帰りは小女郎ヶ池からサカ谷ルートと呼ばれる道で、坂下へ。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

ルートマップ




牛の角トンネル P
国道367号線の新道は花折トンネルの次にこの牛の角トンネルを通って北上していきます。
そのトンネルの手前の橋の下に旧道から入れる大きな空地があります。今日はここに車を置いて出発です。



旧花折峠道の入口 @
15分ほど歩いて、平を過ぎ、旧花折峠への入口に達します。10mほど先にチェーンが掛かっていて、車は入れません。



登山道入口 A
峠道を半分ほど登ったところに、登山道入口があります。「アラキ峠を経て権現山」と書かれています。



アラキ峠登山道 B
最初は谷の中心を登りますが、やがて左の山腹に取り付き、谷線と尾根線の中間を登っていきます。



アラキ峠 C
やがて傾斜が緩くなると、アラキ峠につきます。



折立山へ C-D間
ほぼ南向きに稜線を登ります。すると、このように東西の稜線に出て、少し左に高所へと進むと、



折立山・山頂 D
標高819mの折立山の山頂です。南は木が多くて何も見えません。



折立山・山頂から、権現山 D
北東に目をやると、木々の隙間から権現山です。



権現山への登り E
一旦アラキ峠まで下り、北西に尾根を登り返します。



アセビ、花盛り
4月上〜中旬はアセビがちょうど見ごろです。



途中峰とナッチョ E-F間
眼下に大きく途中峰812mが姿を見せてくれました。その左後方はナッチョ813mです。霞んではいますが、花背の大鉄塔も見えています。



間もなく権現山の山頂 E-F間
枯れ草の草原になりました。もうあの先が、権現山の山頂です。



権現山・山頂から見下ろす霊仙山 F
標高996mの権現山・山頂到着です。
山頂から栗原方面を見下ろします。中央のピークが霊仙山。その向こうには琵琶湖が霞んでいます。



権現山からホッケ山、蓬莱山 F-G間
権現山から少し進んだところから。右には、ホッケ山1050mのピークが。その左、隙間から覗くのが蓬莱山1174mの山頂です。



タムシバの花
ホッケ山の登りで。この季節、山腹があちこちが白くなっているのは、この花です。




近づくホッケ山 F-G間
ホッケ山の最後の登りです。


ホッケ山・山頂 G
間もなくホッケ山の山頂に着きました。



ホッケ山から蓬莱山 G
そしてホッケ山から北を望めば、今日の目的地、蓬莱山です。



皆子山 G
西に目をやれば、京都府の最高峰・皆子山です。



蓬莱山と琵琶湖 G-H間
小女郎峠へと向かうルートから。



小女郎峠 H
標高1101mの小女郎峠です。



蓬莱山山頂・一等三角点
スキー場の一角にある一等三角点です。



小女郎ヶ池と蓬莱山 J
帰途、小女郎峠で西に曲がり、小女郎ヶ池から蓬莱山を振り返ります。ここは悲しい伝説の残る池です。



サカ谷道の入口 J
池の端から道は続いています。



サカ谷道上部 K
ほぼ、尾根上を下っていきます。



サカ谷道ほぼ中間部 L
長い長い下りです。



ややこしいあたり L-M間
尾根から外れ、よくわからない地形を下ります。迷いやすいので、テープを確認しながら進む必要があります。



植林帯へ M
やがて、杉の植林を急降下すると・・・



坂下の集落へ N
坂下に下りました。安曇川にかかる橋を渡って、旧国道に出ます。



下ってきた山を見上げる O
旧国道Oから。ルートは、左側の尾根を中心に下ってきたようです。タムシバの白い花がたくさん咲いています。


山行記録:日時−2009年4月12日、天候−晴れ時々曇り。11:15 牛の角トンネルの手前の橋の下Pに駐車、出発。11:30 旧国道・花折峠道入口@、11:38 登山道口A、12:12 アラキ峠C、12:18-21 折立山山頂D、12:26 アラキ峠C、12:57 権現山山頂F、13:23-36 ホッケ山山頂Gにて昼食、13:54 小女郎峠H、14:15-25 蓬莱山山頂I、14:44 小女郎峠H、14:51 小女郎ヶ池J、16:00 坂下N、16:31 駐車地P着。

この日も朝寝坊してしまい、歩き始めたのは11:15。でも、春になり、日も長くなってきたので、まあ余裕でこの周回コースをとることができました。駐車地Pは、旧国道沿いの新国道の橋の下です。旧国道を歩いて、登山口に向かいますが、平の手前で旧国道は新国道に吸収されます。ここから花折峠の入口@まで、国道を歩くので、車に要注意です。峠道はよく整備されており、10分足らずで、アラキ峠への登山道入口Aです。登りは結構急ですが、距離は短く、35分ほどでアラキ峠Cまで登りつきました。ここで南に向きをかえ、折立山を目指しました。5、6分であっという間に山頂Dでした。折立山は山というより、山腹の瘤といったところでしょうか。アラキ峠から権現山への登りは、30分しっかりかかりました。山頂Fからは春霞の中、琵琶湖や比叡山が見えていました。ここからは、栗原から登ってきた時と同じルートで蓬莱山まで進みますが、全回は秋、今回は春なので、雰囲気はずいぶんと違い、別な山に来た気分でした。蓬莱山Iに寄った後、小女郎ヶ池Jから、サカ谷道で下ってみました。このルートは初めてです。小女郎峠が1101m、坂下Nが380mですから、標高差は720mほどあります。しかも、水平距離も直線距離で2kmほどあります。なかなか長いルートです。池から坂下まで、1時間10分ほどかかりました。途中、尾根でも谷でもない中途半端な地形を、しかもくねくねと下るところがあります。落ち葉の多いこの時期、テープを見失うと、迷う危険があります。でも、全体的にはよく踏まれた落ち着いたルートとなっています。この季節の比良は、山上部は茶色い枯れ草ですが、アセビやタムシバがあちこちに咲き乱れ、なかなか美しい季節でもあります。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(花折、比良山)をベースに作成いたしました。
周辺の別ルート:栗原から霊仙山、蓬莱山途中峰とナッチョ