伊吹山・秋の花   Autumn Flowers on Mt. Ibuki

撮影日:2005/9/19 
Photo by Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: SMC Pentax FA100mm F2.8 MACRO ほか

 晩夏あるいは初秋の伊吹の花です・・・・この日(2005年9月19日)は、ガスのかかった薄曇でした。「夏の花」「初夏の花」と同様、三合目から山頂の往復で花を探しました。この時期は三合目あたりでは夏の花たちがまだなごり惜しそうに咲いていて、その傍らでは秋の花が咲き始める時期です。でも山頂付近では秋も深まり、厳しい冬を予感させる時期でもあります。

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伊吹山・初夏の花


三合目から見上げる伊吹
夏、ユウスゲが咲いていた少し先の草むらがススキを中心に茶色っぽくなっています。
それ以外は山頂近くの緑が、少し夏と違うかな?といったところです。でも花はずいぶん違います。


三〜合目の花


エゾフウロ
(フウロソウ科フウロソウ属)
三合目にはゲンノショウコやエゾフウロが咲いていました。



イブキアザミ
(キク科アザミ属)
三合目の草原で。このあたりのアザミは固有種のイブキアザミが主となります。




シオガマギク (トモエシオガマ)
(ゴマノハグサ科シオガマギク属)
花が巴状についているのでシオガマギクの変種、トモエシオガマでしょう。中部以北の亜高山〜高山にしか自生しない変種です。



アキノノゲシ
(キク科アキノノゲシ属)
普通のノゲシより黄色が薄い。



ヒルガオ
(ヒルガオ科ヒルガオ属)
三合目〜四合目。まだ下界の花も多く咲いています。



オトコエシ
(オミナエシ科オミナエシ属)
漢字で書くと男郎花。女郎花(おみなえし)と同じ属です。




イヌタデ
(タデ科タデ属)
4合目にて。完全に下界の花がこんなところで咲いていました。ここはスキー場の上端。
これより上には上がってきてほしくないですね。



四〜七合目の花


ハクサンフウロ
(フウロソウ科フウロソウ属)
上のエゾフウロに比べて花の色が薄く、蕾や萼片に毛が少ないのが特徴です。



ミツバフウロ
(フウロソウ科フウロソウ属)
葉が三つ葉状になっているのが特徴です。



レイジンソウ
(キンポウゲ科トリカブト属)
トリカブトの仲間レイジンソウ(伶人草)です。五合目あたりの登山道沿いで。



テンニンソウ
(シソ科テンニンソウ属)
花穂の下から順に咲いていく花です。だいぶ上まで登ってきています。伊吹山のテンニンソウは
フジテンニンソウというテンニンソウの変種と考えられている場合もあります。



アケボノソウ
(リンドウ科センブリ属)
これも秋の特徴ある花です。きれいな星形と、花弁の緑の斑点は、一度見たら忘れません。



オオハナウド
(セリ科ハナウド属)
シシウドに似ていますが、外側に大きな花弁があるのが特徴です。



イブキトリカブト
(キンポウゲ科トリカブト属)
七合目から山頂部まで、あちこちで咲いていました。



キンミズヒキ
(バラ科キンミズヒキ属)
黄色いわりには地味な存在の花です。




クサボタン
(キンポウゲ科センニンソウ属)
ブドウのような葉に、くるくる巻く花弁状の萼片が特徴です。



八合目〜山頂部の花


コイブキアザミ
(キク科アザミ属)
山頂近くに咲く伊吹山の固有種です。薄紫の花をいっぱいつけるのが特徴です。




アキノキリンソウ
(キク科アキノキリンソウ属)
黄色く目立つ花です。



リュウノウギク
(キク科キク属)
葉を揉むと良い香りのする山の菊です。



ミツバベンケイソウ
(ベンケイソウ科キリンソウ属)



リンドウ
(リンドウ科リンドウ属)
秋の花の主役の一つ、リンドウです。



サラシナショウマ
(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
白い花穂がよく目立ちます。残念ながら見頃を過ぎて末花が咲く頃です。



ゴマナ
(キク科シオン属)
花はキク科らしいのに、葉はキクらしくなくゴマのよう。で、この名前です。



日本武尊像
伊吹山での伝説が残るヤマトタケルノミコト。山頂の一角にあります。でも、「日本百名山」で深田久弥氏に
「・・・尊にお気の毒なくらいみっともない作り・・・」と酷評されているのはこの像でしょう。


周囲からの伊吹山の姿:こちらをご覧ください。


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