伊吹山・夏の花 (2002)   Summer Flowers on Mt. Ibuki (2002)

撮影日:2002/7/20 
Photo by Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5

 伊吹山は日本武尊の東征の頃から薬草そして花の山として知られていました。いまでは、関ヶ原からはドライブウェイであっさりと登ってしまいますが、滋賀県側三合目あたりから登ると、お花畑の中の登山となります。そこで、夏の花の写真を中心にご紹介いたします・・・・この日(2002年7月20日)は、前半、天気が悪かったので、曇り空の下の撮影となってしまいましたが、午後からはよく晴れてくれました。

伊吹山・夏の花 (2011)

伊吹山・秋の花

伊吹山・初夏の花


三合目から見上げる伊吹
伊吹山スキー場の中央部にあたります。画面中央あたりのゲレンデの最高点のリフト降り場が四合目。



エゾフウロ
(フウロソウ科フウロソウ属)
可憐なピンクの花で、ハクサンフウロに似ていますが、茎葉やがく片の表面に
白い開出毛がやや多いこと等で区別できます。ここ伊吹が南限のようです。




ユウスゲ
(ユリ科ワスレグサ属)
三合目の草原で、午後、日も傾いた頃に咲き始めます。ニッコウキスゲに似ていますが、
こちらの方が色は薄く、レモン色に近いほどです。三合目の群生はみごとです。




五合目から見上げる登山道
五合目から見上げると、登山道に沿って前を行く登山者が点々と続いているのが見えます。


四〜七合目の花


シシウド
(セリ科シシウド属)
白くて細かい花を付け、花上にはアブやカメムシ、ハチ、時にはカミキリムシがやってきます。



カワラナデシコ
(ナデシコ科ナデシコ属)
河原から高山を除く山の上まで、あちこちにはえているナデシコです。



コウゾリナ
(キク科コウゾリナ属)
コウゾリとは、かみそり。葉に固い毛があり、かみそりのような感触があるのでそう呼ばれているそうです。



オオバギボウシ
(ユリ科ギボウシ属)
三合目から山頂部まで、あちこちで咲いていました。


八合目〜山頂部の花


ウツボグサ
(シソ科ウツボグサ属)
トウモロコシのように円筒の周囲に紫色の花が付いています。





イブキトラノオ
(タデ科タデ属)
イブキの名が付く代表的な花。薄いピンクの花。少しだけ風のある日には、花穂が風になびいてとても美しい光景を作り出します。




ミヤマコアザミ
(キク科アザミ属)
伊吹山の固有種です。普通のノアザミより花が小振りです。鋭い棘も特徴です。




クガイソウ
(ゴマノハグサ科クガイソウ属)
この花も紫色の花穂が風によく揺れます。



イブキジャコウソウ
(シソ科イブキジャコウソウ属)
最初に伊吹山で発見された花。葉に麝香のような芳香があるそうです。



カラマツソウ
(キンポウゲ科カラマツソウ属)
花の形からカラマツが連想されるのでこの名があるようです。ヒメカミナリハムシが花上で食事中です。



キバナレンリソウ
(マメ科レンリソウ属)
珍しい黄色い豆花です。



アジサイの一種
(ユキノシタ科アジサイ属)
ヤマアジサイにしては葉が違います。エゾアジサイでしょうか?



コオニユリ
(ユリ科ユリ属)
山頂近くの草原に一本だけ咲いていました。



シモツケソウ
(バラ科シモツケソウ属)
ピンクの細かい花が、山頂部を中心によく目立ちます。




メタカラコウ
(キク科メタカラコウ属)
下から順番に咲いていく黄色い花です。



山頂三角点
一等三角点です。標高1377m。

周囲からの伊吹山の姿:こちらをご覧ください。


山行記録:日時−2002年7月20日、天候−曇りのち晴れ。10:30 伊吹山スキー場ゴンドラ駅(三合目)、10:50 五合目、12:10 山頂着。食事後、東遊歩道から周回コースを散策。14:30 山頂発、15:45 伊吹山スキー場ゴンドラ駅(三合目)着。

伊吹山・夏の花 (2011)

伊吹山・秋の花

伊吹山・初夏の花