横山岳   Mt. Yokoyamadake

標高1132mの湖北・伊吹山地の名峰です。双耳峰の山頂まで豊かな森に覆われています。岐阜との県境からは少し西にずれています。白谷を遡るルートは、水害により付け変えられました。そのルートで山頂へ。山頂からは東峰を経て東尾根を下るルートをとりました。1999年の山行はこちらへ写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

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山行写真
撮影日:2011/10/29 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


杉野奥、白谷の駐車場から山頂を望む @
12年前の1999年と同じく、駐車場から横山岳を望みます。そのころは駐車場以外何もありませんでしたが、現在は立派な小屋が建っています。



白谷小屋 @
これがその小屋です。中には花の写真やパンフレット、地図も備えてくれていました。手前はトイレです。



白谷沿いの道 @-A間
まずは12年前と同様に白谷に沿って林道を歩きます。



ミツバフウロ
秋も深まってきたので、あまり花は期待していなかったんですが、林道でいきなり可憐なミツバフウロが。



アキギリ
こちらは秋の花・アキギリです。シソ科。



迂回路へ A
ここで、川沿いから離れて、山腹に入ります。水害のあと、数年前に付けられたルートです。



迂回路を登る B
植林帯をひたすら登ります。なかなか急な勾配です。



林道に出る C
やがて、ほぼ水平に走る林道の途中に出ます。



墓谷山 C-D間
林道を西に進むと、左前方になかなかいい形の峰が現れます。墓谷山738mです。横山岳の三高尾根の先にあります。



白谷と横山岳 C-D間
もう少し林道を進むと、これから登る白谷、それに横山岳の最高峰が再び見えてきます。橋はこれから向かう太鼓橋。だいぶ下らないといけないのは、もったいない・・・



ヤクシソウ
林道の土手にたくさん咲いていました。花の形はニガナに似ていますが、秋に咲くヤクシソウです。



太鼓橋 D
太鼓橋まで下ってきました。矢印に従い「白谷本流コース」の方向に。



経の滝 E
滝だけは12年前と全く変わっていません。昔、修行僧が修行をしたといわれる滝です。落差17m。



ツリフネソウ E-F間
しっぽをくるりと巻いているような不思議な形の花、ツリフネソウです。



青空と紅葉
秋らしい青空です。渋い色の紅葉が浮き上がります。



五銚子の滝の下部 E-F間
経の滝のあと、右岸を高巻きして、さらに右岸の支流を少し登ったあたりで五銚子の滝が見え始めます。五段に別れ、
全長は20.5mと長く、どんな干ばつでも涸れたことがないそうです。まだ、メインの部分は見えてませんが。



五銚子の滝 F
これがメインの滝でしょう。



右岸を高巻き後、尾根に取り付き F-G間
この滝も右岸を高巻きします。危険な箇所には固定ロープも設置されています。その後、沢を離れ、左手の小さな尾根に取り付きます。



ヤマボクチ F-G間
不思議な花です。ヤマボクチのようです。



色づき始めた木々
この年は紅葉は遅かったようです。右手の楓はまだ青々してますね。



ムラサキシキブ
山地に生えていたのでヤブムラサキかと思いましたが、星状毛は見られず、ムラサキシキブのようです。



あと300m G
新旧の看板が励ましてくれてます。微妙に順番が違いますが・・・



巨大なブナ G
この尾根には素晴らしいブナの木が何本かありました。



あと200m
なかなかの急登です。やっと100m進んだ・・・・。



カシワバハグマ
花が終わって、綿毛ができています。カシワバハグマです。



あと100m
ここらから傾斜も緩くなってきました。



横山岳・二等三角点 H
やがて三叉路となり、左をとればすぐに三角点のある山頂です。標高は1132m。



山頂広場 H
12年前にも小屋がありましたが、ずいぶん小さくなった気がします。小屋の上にはしごで登ると・・・



上谷山
ほぼ真北に位置する、上谷山1197m。一つ手前は谷山939mです。



三国岳、三周ヶ岳
その右にはほぼ中央に三国岳1209m。ちなみに滋賀にはこの名の山がたくさんありますが、この「三国」は、近江・越前・美濃です。なお、手前側に
見えている峰の左端は三角点のある左千方で、その一つ右奥が山頂です。また、右寄りの少し尖った峰は三周ヶ岳1292m。夜叉ヶ池の近くにある名山です。




振りかえる最高峰・西峰 I
今日は西峰から東への尾根を東峰に向かいます。真中あたりから振り返った西峰です。



奥琵琶湖、竹生島、余呉湖 I
南には琵琶湖。小さく浮かぶ竹生島。右寄りの水溜りは余呉湖です。そして、手前に見下ろすようになった墓谷山。



東峰 I
逆に、東を見ればこれから向かう東峰です。



三周ヶ岳 I-J間
越美国境の名山・三周ヶ岳1292mを望遠で。



伊吹山 I-J間
一方、南には伊吹山1377mの山頂部のみが霞んでいました。



東峰から、蕎麦粒山 J
東峰に着きました。これまで見えなかった東の山々も視界に入ってきました。遠方が蕎麦粒(そむぎ)山1297m。手前の丸い峰は大ダワ1068m。



金糞岳 J
金糞岳1317m。先ほどからも見えていましたが、ここで邪魔なく全容が現れました。さすがは近江第二の峰。左遠方は貝月山1234m。



能郷白山 J
美濃の最高峰、能郷白山1617m。右の尖った峰は磯倉1541mです。



白山 J
そして、こちらははるかに霞む本家・加賀の白山2702m。手前の丸い峰は烏帽子山1242mです。



東の眺望 J
最後にほぼ真東を眺めます。遠方はすべて、美濃の山です。右の鋭鋒は権現山1158mです。その左に続いて見えるのが花房山1190mです。
その左手前に少し尖っているのは天狗山1149m。さらにその左手前に湧谷山1080mが見えています。その左後方はるかに雷倉1169m。




東峰をあとに J
いよいよ下山開始。さらに東へと尾根をたどります。この眺望はもう見納めです。



ブナの純林 K
少し下ったあたりにブナの原生林があります。なかなかの規模です。



東尾根の入口 L
その先で分岐があります。左(直進)は、金居原へのルート。右に曲がると東尾根ルートです。



東尾根を下る M
しばらくは急降下もなく、気持ちのいい尾根下りです。でも、Nが近づくと、かなり急な下りも出てきます。



尾根を離れるポイントN
ここで東尾根を離れて林道に急降下。



林道へ O
林道に下りつきました。今来た道を下から見上げたところ。



夜這橋と夜這いの水 P
あまりに凄い名前なので、ついつい見に来ましたが、別段変ったところはないようです。夜になれば異変があるのでしょうか??




山行記録:日時−2011年10月29日、天候−晴れ。9:53 白谷小屋@に駐車後、左手の林道へ。10:09 迂回路分岐A、10:37 林道合流点C、10:55 太鼓橋D。ここから再び白谷を遡上、11:06 経の滝E、11:43 五銚子の滝F着。休憩後12:05滝発、13:33山頂三角点H到着。休憩・昼食後、14:20 山頂発、14:42 東峰J、15:24 東尾根分岐L、16:10 尾根を離れるポイントN、16:22 林道O、17:03 駐車地・白谷小屋@着。(複)

 秋晴の日、12年ぶりに横山岳を訪れました。1999年に来た時には白谷をまっすぐ登って、三高尾根で下りましたが、今回は白谷に水害があった結果、迂回路が設置された後で、この迂回ルートによって山頂に向かいました。もちろん、今後もこれが本ルートとなるようです。その後、三高尾根ではなく、東峰、東尾根を経由して下りました。登りの滝、山頂部の見晴らし、下りのブナの純林など、1999年のルートよりもこのルートがお勧めです。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(美濃川上)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。

周囲からの横山岳:こちら(滋賀の山・山姿写真集・横山岳)をご覧下さい。