剱岳(北アルプス)   Mt. Tsurugidake 

剱岳はいうまでもなく日本のアルピニズムの揺籃の地です。標高(2999m)はわずかに3000mを切ってしまいましたが(かつての測量では3003m)、北アルプスの、そして日本の名峰の一つと言って誰も異議を唱えない山でしょう。最初の日はケーブルとバスで標高2420mほどの室堂まで上がり、そこからミクリガ池、雷鳥平、別山乗越を経て剣山荘へ(泊)。翌朝、剱岳に登頂後、室堂に引き返してバスで下るという、ちょっとせわしないスケジュールで、初めての剱岳。一服剱から先は、それまでとは別世界の岩の世界へと導いてくれました。一方、室堂から一服剱までは何カ所ものお花畑を通過していきます。高山植物も予想以上に咲いていました。→剱岳の高山植物
写真後ろの番号は、最後の地図(ルートマップ)の番号と対応しています。

山頂からの眺望
ルートマップ
周囲からの剱岳



撮影日:2010/8/21-22 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5

(1日目)


天狗平からの剱岳
美女平からの高原バスの車中から。剱岳は室堂まで行くと、別山の続きで半分隠されてしまいます。天狗平が見頃です。




立山 @
室堂について歩き始めました。東には立山。左から富士ノ折立2999m、大汝山3015m、雄山3003m。




大日岳、奥大日岳 @
反対に西にはこの二峰。




ミクリガ池 A
すぐにミクリガ池です。何ともいえない水の色です。剱岳が半分身を隠しながら覗いています。
その右は、これから八割がた越えなければならない別山2880mです。





ミクリガ池に写りこむ立山 A
一瞬、風が止んで見せてくれた「逆さ立山」です。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




別山 A−B間
別山の望遠です。なかなか素晴らしい山です。




雷鳥平と雷鳥沢からの登路 A−B間
眼下に雷鳥平の野営場が見えてきました。山にたくさん付いた筋のひとつが雷鳥沢から別山乗越への登路です。
写真にカーソルを乗せると、登路が見えます。標高差は480mほど。2時間かかります。





雷鳥沢を登る B−C間
いよいよ登りが始まりました。2010年はとにかく暑い夏。この登りも直射日光がこたえます。




別山乗越 C
やっとのことで剱御前小屋のある別山乗越に登りつきました。標高2749mです。
右上への尾根を登れば剱御前2777mですが、今回はそちらへは行かず、剣山荘への巻き道へ。





雪渓を渡る C−D間
別山乗越から。剣山荘へのルートは二度の雪渓渡りがありました。剱御前の山頂付近から流れ落ちる雪渓です。




剱岳と剣山荘 C−D間
今日の宿、剣山荘が見えてきました。その上の剱岳は、ガスの中です。




剣山荘にて D
剣山荘前でくつろぐ人々。生ビールもあります!




剣山荘からの別山 D
夕暮れせまる別山。左の建物は剱沢小屋。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。


(2日目)


五龍岳と鹿島槍ヶ岳 D
翌朝、小屋の前に出ると、後立山連峰が赤く染まっていました。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




五龍岳 D
五龍岳2814mです。日の出が近づき、雲が真っ赤に染まってきました。




鹿島槍ヶ岳 D
その右に鹿島槍ヶ岳2890m。手前が主峰の西峰。左奥に東峰。




日の出 D−E間
日の出前に出発し、一服剱への登路で日が昇ってきました。鹿島槍の右に爺ヶ岳の姿も見えてきました。




モルゲンロート D−E間
振り返る剣山荘と剱御前方面。




前剱 E
標高2618mの一服剱に着きました。眼の前に岩の塊が現れました。でもこれは剱岳ではなく、前剱2813mです。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




振り返る一服剱 E−F間
前剱の登りにかかりました。振り返ると山頂にたくさんの登山者を乗せた一服剱です。後は別山2880m(左)と剱御前2777m。




前剱の大岩 E−F間
前剱の登りの後半です。右上が「大岩」。この左を登っていきます。




前剱からの剱岳 F
前剱の山頂に到着。眼の前にはいよいよ剱岳の本峰です。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




前剱からの唐松岳、妙高山、高妻山 F
前剱からは唐松岳2696mがその左の不帰ノ嶮とともに印象的でした。唐松の後方には
頸城山塊の峰。右手は高妻山2353m。不帰ノ嶮の左後方には妙高山2454m。





前剱からの鹿島槍ヶ岳 F
その右の鹿島槍もなんともきれいでした。手前は牛首山。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




前剱からのパノラマ F
前剱山頂からのパノラマです。鹿島槍の右手、爺ヶ岳から、後立山連峰を不動岳まで。後方には餓鬼岳〜燕岳、
それに南アルプスの名峰たちも。クリックすると別ウインドウで拡大します。





岩場のトラバース F−G間
前剱を過ぎると、登山道はいよいよ険しくなってきました。まずはこの長めのトラバース。




平蔵のコルとカニのたてばい F−G間
前剱と剱岳本峰の間の平蔵のコルに下ります。そこから列ができているあたり、右に少し下がって登り返し、カニのたてばいの取り付きです。




カニのたてばい F−G間
前の写真の拡大版です。この写真のほぼど真ん中が取り付き点です。渋滞が長くなってきました^^。




振り返る岩稜 F−G間
カニのたてばいの順番待ちに入りました。振り返ると、さっき下ってきた岩です。ここから見るとなかなかの高度感です。




標識 G
取り付きにある標識です。




カニのたてばい・登り中 G
鎖に身を委ねないとならないポイントが数箇所ありました。やはりここは慎重に。




剱岳・山頂 H
たてばいの後は大した難所もなく、徐々に傾斜は緩まり、左から早月尾根が合流すると、まもなく祠の建つ山頂です。標高2999m。




剱岳・三角点 H
標高2997.1mの三角点です。国土地理院HPに、剱岳の三角点とその標高について、詳しく説明されています。以下はその抜粋です。
「剱岳の三角点の設置・測量は、1907年(明治40年)に国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部の柴崎測量官らが三角点を設置するため
に剱岳へ登頂したものの、三角点の設置にまで至らなかった経緯があります。その登頂から数え2007年(平成19年)で100年を迎えることから、
国土地理院北陸地方測量部が事務局として推進する「剱岳測量100周年記念事業」の一環として実施したものです。」





八ツ峰 H
山頂から見下ろす、八ツ峰。その手前には長次郎谷があります。




剱岳・山頂からの眺望


白馬岳、白馬鑓ヶ岳
白馬岳への八年前の山行で、向こうからこちらを見ました。左から、旭岳、白馬岳2932m、白馬鑓ヶ岳2903m。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




五龍岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳
八ツ峰の上に左から、五龍岳2814m、鹿島槍ヶ岳2890m、爺ヶ岳2670m。




浅間山
爺ヶ岳の向こうに、浅間山2568m。85km程の距離です。





富士山
蓮華岳と針ノ木岳の鞍部から覗く富士山3776mです。こちらは170km程離れています。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




北岳と間ノ岳
餓鬼岳2647mの上に、南アルプスの北岳3193m(左)、間ノ岳3189mです。




燕岳、大天井岳、不動岳
表銀座の山々です。左端が燕岳2763m、右後方が大天井岳2922m、中央一番奥に常念岳2857mの山頂部。手前は不動岳2601m。




赤岩岳、三ツ岳
左後方は表銀座の続きの赤岩岳2767m。中央手前が三ツ岳2845m。




立山、別山
左から富士ノ折立2999m、大汝山3015m、雄山3003m。手前左に別山2880mの山頂。その間には真砂岳2861m。富士ノ折立の後方に槍・穂高。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




槍ヶ岳、穂高岳
槍・穂高を望遠で。左から北鎌尾根、前穂高岳3090m、槍ヶ岳3180m、奥穂高岳3190m、ロバの耳、ジャンダルム。




乗鞍岳、御嶽山、笠ヶ岳
左奥に乗鞍岳3026m。右寄りに御嶽山3067m。右端は笠ヶ岳2897m。手前は竜王岳2872m〜浄土山。




黒部五郎岳、薬師岳
左端に黒部五郎岳2840m、中央に大きく薬師岳2926m。手前に室堂ターミナル。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。






カニのよこばいの手前 I
剱岳からの下りは、カニのたてばいを通らず、カニのよこばいです。こちらも、かなりの列ができていました。




標識 I
取り付きにある標識です。




難所近づく I
写真の先頭の人がぼちぼち、核心部に入っていきます。




カニのよこばいの核心部 I
両手で鎖を持っていよいよ下り始めです。左足の置き場が見えません。




下から I
下から見ると、こんな感じです。




カニのよこばい全景 I−F間
上から列が続き、かなり下寄りの赤いザックの人が核心部に取り付き、一番下の黒いザックの人は、ほぼ通過完了です。




剣山荘にて D
剣山荘まで下ってきました。あとは室堂に急ぎです。




剱岳 D−C間
昨日はガスで全体は見えませんでしたが、今日は午後だというのに素晴らしい姿を見せてくれています。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




ルートマップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(剱岳)をベースに作成いたしました。

山行記録:日時−2010年8月21日、22日。天候−両日とも晴れ。


剱岳の高山植物へ


周囲からの剱岳


爺ヶ岳からの剱岳
爺ヶ岳より。左端が前剱。200mm望遠。1980.8。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。




白馬岳からの剱岳
白馬岳・杓子岳間より。右遠方は白山。2002.9。




白山からの剱岳
白山より。左寄りに、尖る剱岳(2999m)、ほぼ中央に立山(3015m)、右に大きい薬師岳(2926m)。手前は三方崩山。1998.9。




四阿山からの剱岳と鹿島槍ヶ岳
左が剱岳。右が鹿島槍。2005.5。




空からの剱岳
関西空港発フランクフルト行き便より。中央が黒い剱岳。右寄りに白い立山。黒部湖を挟んで後立山連峰。後方左より鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳。2005.6.25。