蓬莱山   Mt. Horai

概要
 比良山系全体の最高峰は武奈ヶ岳1214mですが、南部の主峰は蓬莱山1174mです。比良山系では琵琶湖から最もよく目立つ山でもあり、権現山〜ホッケ山〜蓬莱山〜打見山が一つの大きな山体として、屏風のように琵琶湖に迫っています。比良ロープウェイが廃止となって、静けさが戻ってきた武奈ヶ岳とは対照的に、蓬莱山はびわ湖バレイ(冬はスキー場、その他の季節は緑の遊園地)が山頂部で営業し、びわ湖バレイロープウェイが打見山の山頂まで次々と人を運んできます。蓬莱山はそこからリフトを乗り継げば、歩かずとも到達できる山頂です。でも、ロープウェイとリフトは緊急用にとっておいて、自分の足でこの山頂に立とうとすると、なかなか登りがいのあって楽しい山です。ぜひ、歩いて登ってみてください。帰りはゴンドラでもいいですから・・・


ルートについて
 蓬莱山への登山道は、ほぼびわ湖バレイロープウェイに沿ってクロトノハゲを目指して登るルート(キタダカ道)、北西側の葛川坊村から夫婦滝を経由して汁谷を登ってくるルート、蓬莱駅の北から延びる金毘羅道と呼ばれるルート、ロープウェイの山麓駅から金毘羅道に合流するルート、琵琶湖側から小女郎峠を目指して登るルート、反対に西側の坂下から小女郎峠を目指して登るルート、平や栗原から権現山に登りそこから縦走するルート、さらには北側の烏谷山・比良岳から木戸峠を経て縦走してくるルートもあります。下の地図からもわかるように、それぞれのルートはバリエーションを持つことがあります。


山行写真記
蓬莱山〜栗原から霊仙山、権現山、ホッケ山を経て、2019.5.19 (YAMAP)
蓬莱山〜栗原から霊仙山、権現山、ホッケ山を経て、2017.9.3 (YAMAP)
烏谷山、比良岳、蓬莱山 : 荒川峠で登り、金比羅道で下る、2016.6.26 (YAMAP)
花折峠から折立山を経て蓬莱山へ、2009.4.12
霊仙山から蓬莱山へ、2004.9.20
金毘羅道から蓬莱山へ、2010.5.22
ロープウェイ山麓駅から蓬莱山へ、2012.4.29

蓬莱山の山姿

周囲からの蓬莱山へ


蓬莱山からの眺望
蓬莱山山頂からの眺望へ



蓬莱山MAP

この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(花脊、比良山)をベースに作成いたしました。



周囲からの蓬莱山
滋賀の山・山姿写真集からの抜粋です)


草津からの蓬莱山、武奈ヶ岳
草津駅付近より。中央が蓬莱山。右端に武奈ヶ岳。その間は烏谷山。2005年1月10日。

三津屋からの蓬莱山
彦根市三津屋の湖岸から。2009年1月6日。


比叡山からの蓬莱山
比叡山・奥比叡ドライブウェイの展望台より。黄昏の蓬莱山。東からの山容とおおきくイメージが違います。2002年8月。




武奈ヶ岳山頂からの蓬莱山
武奈ヶ岳・山頂より。中央後方が蓬莱山1174m。その左に打見山1108m。その手前にかすかに比良岳1051m、
その左手前に烏谷山1077m。その手前近景がシャクシコバノ頭1121m。右端に白滝山1022m。2006年10月21日。



峰床山からの蓬莱山
峰床山・山頂南より。2008年5月4日。




烏谷山からの蓬莱山
左に打見山、右に蓬莱山。2011年10月2日





山頂からの眺望


武奈ヶ岳とコヤマノ岳(1)
山頂は冬はスキー場のため、きれいな芝生の草原です。その先に、霞みながらも比良の主峰・武奈ヶ岳(左)とコヤマノ岳です。2004.9.20.



武奈ヶ岳とコヤマノ岳(2)
同じ方向を日時を変えて。この日は霞が前よりは薄いようです。2010.5.22.



武奈ヶ岳とコヤマノ岳(3)
さらに別な日。春先で、まだ緑薄き頃です。ひと月で大きく変わるものですね。2012.4.29.



白滝山と白倉岳
後方に連なる山々が、白倉岳950mです。手前の丸い峰が白滝山1022m。2010.5.22.



堂満岳と釈迦岳
左寄り手前の峰が堂満岳1057m。後方中央が釈迦岳1060m。鉄塔のあるのはカラ岳。2010.5.22.



南望
南は縦走路の延びるホッケ山。その向こう遠くかすむのは比叡山。2012.4.29.



峰床山と桑谷山
こちらは、北西方向、京都北山の山々です。一番手前は江賀谷山906m、水平な尾根を越えて次にある山らしい山が峰床山970m。
その次の双耳峰が桑谷山930mです。その向こう、最遠の峰は、どうやら丹波・若狭国境西部の・頭巾山878mのようです。