惣谷から惣谷山と魚谷山  Mt. Sotani and Mt. Iodani from Sotani 雲ヶ畑・白梅橋〜惣谷〜惣谷山〜魚谷峠〜魚谷山〜柳谷峠〜芹生峠への尾根道〜滝谷峠〜貴船〜鞍馬山〜鞍馬駅

 魚谷山にはこの一週間前に中津川、直谷をさかのぼって初めて登りました。クリンソウなど花は素晴らしいルートでしたが、眺望はありませんでした。そこで、今回は魚谷山からの眺望が期待できる、惣谷沿いの林道から魚谷峠を目指すルートで登ってみました。途中、惣谷山にも立ち寄りました。また、魚谷山・山頂からは柳谷峠を経て、直谷に下らずに北東にあがる尾根道を進み、標高822mほどの最高点を越えて芹生峠の手前まで行き、そこで尾根を南下して滝谷峠に、そこから貴船の谷に下りました。貴船神社の奥社と本殿に参拝後、鞍馬山を越えて鞍馬寺、最後は鞍馬駅で電車に乗りました。写真タイトル横のピンク色の番号は、最後のルートマップのピンク色の丸数字に対応しています。また今回のルートはピンク色のルートです。赤いルートはこちらへ。


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山行写真
撮影日:2015/5/10 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



白梅橋バス停 @
今日も雲ヶ畑にもくもく号に乗ってやってきました。この日は27人待ち。一週間前より10人減りました。



惣谷林道の入口 @のすぐ東
バス停から少しだけ戻ると、山に入る細い林道。入るとすぐにゲートがありますが、開いていました。右が惣谷。



惣谷林道を上がる @-A
惣谷は短い谷です。先週歩いた出合橋からの中津川沿いの林道に比べると、登り勾配が明らかに急です。このあたりは舗装されています。



クリンソウ A周辺
あまり期待していなかったのですが、惣谷でも咲いていました。しかも、歩き始めてから
わずか15分で最初の花を見ました。これは、先週よりずっと早く見られたということです。




その先の惣谷林道 A
林道の両側は北山杉の美林です。よく整備されていることが素人目にもわかりました。舗装が簡易舗装に変わりました。



谷から離れるカーブ B
Bの急カーブで林道は谷から離れ、山腹を稜線に向かいます。



ここにもクリンソウ B
何回見てもきれいな花です。



稜線に出る B-C
林道はその先で稜線に出ます。ここで左の稜線沿いに、標高633mの惣谷山の山頂に寄り道します。



稜線の道 B-C
踏み跡はあまり濃くありませんが、テープがあって迷うことはなさそうです。



惣谷山・山頂 C
やがて山頂です。広場の真ん中には三等三角点「惣谷」、標高632.9m。



北摂の峰 D
林道に戻り、尾根上を少し進むと、南の見晴らしのきく場所に出ました。遠方に小塩山やポンポン山といった北摂の峰が見えています。



沢山 D
その左手には沢山516mです。ちょっと見下ろす感じです。こちらが標高650mほどあります。



少し下る林道 D-E
その先で林道は尾根を左に外れ、P711を巻きます。その際、なぜかけっこう下ります。計70m下って、
570mぐらいから登りなおします。簡易舗装は尾根に乗ったあたりからなくなりました。その後は地道です。




イワナシの実 D-E
右に岩壁のあるところでは、イワナシが若い実をつけていました。



見晴らしの道 E
Eで、林道は西方向の見晴らし最高の場所を通ります。



桟敷ヶ岳 E
ここからは、なんといっても桟敷ヶ岳896mが大きくて印象的です。右端が山頂です。方向は北西。



竜ヶ岳と地蔵山 E
南西を見ると、竜ヶ岳(左)921mと地蔵山947mです。手前の峰は、半国高山670mです。



愛宕山 E
さらにその左には愛宕山924m。



鷲峰山 E-F
もう少し先に進むと、林道は東に曲がり、南が見えてきます。今日はほんとにいい天気。はるか遠方に、宇治の鷲峰山682mが見えました。ほぼ40kmの距離です。



林道の様子 E-F
このあたりの林道の状況です。



魚谷峠 F
その後、左に祖父谷に下る林道を分け、さらに少しだけ進むと、三叉路の魚谷峠です。左前方が
石仏峠に至る、右が中津川のAに下る林道です。登山道は正面の尾根を右方向に登っていきます。




魚谷山への道 F-H間
惣谷山の往復以来、1時間ぶりの山道です。林道歩きが多かっただけに、なんだかうれしくなります。



山頂三角点 H
でも、すぐに先週も来た魚谷山の山頂です。先週は小雨が降ってきましたが、今日は良いお天気です。



ヤマツツジ H
山頂のヤマツツジもきれいに咲きました。



柳谷峠 G
柳谷峠に来ました。今日はここから芹生峠方面の尾根道を行きます。小さな看板が方向を示してくれています。



P822 G
最初の峰が、地理院地図で測定すると標高822m。つまり、魚谷山より6m高い峰です。
魚谷山の山頂から400mちょっとしか離れていませんが間に柳谷峠をはさんでいます。




尾根のルート G-H
だいたいは尾根上を進みましたが、この写真のあたりは、尾根上が藪がきつく、少し左の浅い谷のほうが歩きやすいところでした。



蓬莱山 H
芹生峠に下る少し手前Hで、植林の関係で見晴らしのすばらしいところがありました。まず正面には比良の蓬莱山1143m。



焼杉山 H
こちらは大原の焼杉山717mです。



魚谷山とP822 I
Hからは芹生峠に下らずに、滝谷峠に続く尾根を歩きました。P760あたりで右手に、魚谷山(左)と
P822が並んで見えました。間が柳谷峠です。どちらも、新緑に覆われた、素晴らしい山です。



尾根上の道 I-K間
この尾根上のルート(柳谷峠〜滝谷峠)は、地図にはほとんど描かれていませんが、全般的になかなか素晴らしいルートでした。眺望も良いですし。



滝谷峠への下り I-K間
尾根道は急に下り始めました。間もなく滝谷峠のようです。



滝谷峠 K
先週はユリ道で帰りましたので、今日は貴船谷に下ります。



滝谷峠からの下り K
下りは、谷沿いの道です。



左岸を下る J
谷道の上部は安定した道ですが、Jあたりで、虎ロープが取り付けられた、ちょっと危ない所が2,3箇所あります。右の谷に落ちないよう、慎重に下ります。



滝 J-K
ほぼ下りきったあたりで右岸に渡り、滝が見えます。



滝のアップ J-K
滝谷の名の所以となっている滝でしょう。



貴船神社・奥社 K
やがて貴船川沿いの舗装道となります。今日は上流から降りてきたので、最初に奥社に参ります。観光客がいっぱいいて、早めに抜け出しました。



連理の杉 K
杉と楓が和合した珍しい樹です。



貴船神社 L
こちらが、貴船神社、本殿。



参道を下る L
貴船神社の表参道を下ります。観光客とはまったくの逆コースです。



鞍馬山へ L-M
このまま貴船口駅に下るのも少し物足りないので、最後に鞍馬山を越えて行くことにしました。愛山費300円が必要です。



最後の登り M
最後にきつい階段です。この先、標高490mほどの尾根を越えます。



鞍馬寺・本殿金堂 N
少し下ると、鞍馬寺の本殿金堂です。



鞍馬寺・仁王門 N-O



鞍馬駅にて O
出町柳行きが入ってきました。


山行記録:日時−2015年5月10日、天候−晴れ。8:30 北大路駅のもくもく号乗り場着。9:17 雲ヶ畑・白梅橋バス停@を出発、10:03 B、10:21 惣谷山・山頂C、10:34 D、11:27 魚谷峠F、11:37 魚谷山・山頂三角点H着。休憩後、11:56 同所発、12:00 柳谷峠G、12:11 P822G、12:44 眺望のいい尾根H、12:59 P760I、13:17 滝谷峠K、14:00 貴船神社・奥社K、14:11 貴船神社L、15:00 鞍馬寺・本殿金堂N、15:17 鞍馬駅O着。

二週続けて魚谷山に来ました。先週は眺望があまり無かったので、今週は眺望が期待できる惣谷からのルートを使いました。花は期待していなかったんですが、クリンソウは惣谷にもかなり多く咲いていました。惣谷山は、林道が尾根に乗るポイントからは尾根上をわずか8分で着きますので、ぜひ立ち寄りたい三角点です。眺望は
E周辺が素晴らしいです。なんといっても桟敷ヶ岳。そして愛宕山〜竜ヶ岳〜地蔵山。これらが手に取るようです。魚谷山の山頂Hから柳谷峠G、ここから尾根道を通って芹生峠方向をめざしました。この尾根道はエアリアマップ、その他一般のガイド本にはまったく載っていないルートなのですが、鈴鹿の尾根を歩いてきた自分にとっては、素晴らしく歩きやすい、快適な尾根歩きでした。もちろん、踏みあとはほとんど無いのですが、尾根筋がはっきりしていて、しかも尾根が大きく南に折れる場所にはたくさんのテープがありました。Hでは比良や比叡山などの眺望にも恵まれています。ここからそのまま芹生峠にも降りてもみたかったのですが、それよりもP760Iからの眺望に引かれて滝谷峠Kまで尾根歩きとしました。P760からの魚谷山はほんとうにきれいでした。


ルートマップ


この地図は国土地理院発行の地理院地図をベースに作成いたしました。

ピンクのルートが今回のルートです。図中の番号(ピンク、黒)は上の写真と対応しています。赤いルートはこちらへ。