寒風から大谷山 中央分水嶺・高島トレイル〜3

 中央分水嶺高島トレイルの第3弾は、第2弾とは反対にマキノスキー場から寒風に登って、そこから稜線を大谷山へ。トレイルの公式ガイドブックではこのあと抜戸を経て、大御影山の尾根の南端に登り、近江坂を下って、ビラデスト今津に達するルートとなっていますが、この日は都合で大谷山までの往復としました。季節がGWの真っ最中で、春の花〜オオイワカガミ、カタクリ、トクワカソウ、トキワイカリソウ、そしてイワナシなど〜が咲き乱れており、これだけでも一見の価値があります。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

登山道の花へ
大谷山・山頂からの眺望へ
ルートマップへ


山行写真
撮影日:2015/5/5 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



マキノからの寒風
マキノのメタセコイア並木付近から見上げる寒風。



マキノからの大谷山
同じく並木付近から。寒風と大谷山の間には少し深い鞍部があります。その左が大谷山です。



マキノスキー場からの大谷山 P
スキー場はこの季節オートキャンプ場です。その下部から見上げた大谷山です。



寒風・大谷山の登山口 O
前回下ってきたここから登っていきます。



旧ゲレンデを登る O-N間
ここはもうゲレンデとしては使われていない斜面です。それでもきれいに除草されていて、ゼンマイがたくさん芽吹いていました。




登山道で見かけた春の花


オオイワカガミ
M-K間でオオイワカガミをよく見かけました。この登山道では花色がいろいろそろっています。一番よく見かけたのは
上の濃いピンク色。一部に、ほとんど白い花(中)も見かけました。また下のように、ツートンカラーのものも見ました。




カタクリ
LとKの間ぐらいから上で咲いていました。可憐なカタクリです。結構株数が豊富でした。



トキワイカリソウ
L-K間にて。ここのトキワイカリソウはピンクが濃いです。株数は決して多く無かったです。



トクワカソウ
K付近にて。鈴鹿などでよく見かけるイワウチワの日本海側で見られる変種です。



イワナシ
Kにて。時期的には少し遅かったのですが、イワナシが一株だけ咲いていました。ツツジ科の花です。




きれいなブナ林 K
やはりブナは新緑のころがきれいです。大木は少ないですが、本数や林の広さはたいしたものです。



大谷山・山頂 K-J間
大谷山の山頂が見えました。登山者もいます。



鞍部手前からの大谷山 A
その後、寒風を越え、大谷山方面に向かいました。マップのAのあたりから見た大谷山です。
山頂周辺の広い範囲が、風が強いせいか、樹木が育たず、草地となっています。



大御影山 A
右を向くと、大御影山950mが長い尾根をいっぱいに見せています。かなり右寄りの小さく反射板が見えているあたりが山頂です。



三重嶽 A
大御影山の長い尾根を左に見ていくと、少し標高が下がったあたりで後ろから頭を出す山が見えます。
野坂山地の、そしてこのトレイルの最高峰でもある三重嶽(さんじょうがたけ)974mです。少し残雪が見えます。



大谷山・山頂三角点 B
やがて、大谷山の山頂に到着です。三等三角点「八十千岳」、標高は813.7mです。写真ではわかりませんが、吹き飛ばされるほどの強風が吹いていました。




大谷山・山頂Bからの眺望


箱館山スキー場と比良北部
ほぼ南の眺望。写真中央で山の上に開けているのが箱館山のスキー場です。後方には比良山系の北部。手前に薄く蛇谷ヶ峰。尖っているのが武奈ヶ岳



東山と奥琵琶湖
南東です。竹生島の浮かぶ奥琵琶湖です。その手前の峰は海津大崎を作り出す東山です。手前にマキノのメタセコイア並木も。



マキノスキー場
東には出発地のスキー場(オートキャンプ場)です。



芦原岳と乗鞍岳
北東には高島トレイルの出発点の山、芦原岳(左)と乗鞍岳です。



横山岳と蕎麦粒山
乗鞍岳の右肩上部を望遠で覗くと、伊吹山地の横山岳が左右に広く見えていて、その右には鋭鋒が聳えています。美濃の蕎麦粒山1297m。



寒風
ほぼ真北には寒風です。右が山頂。



大御影山
ほぼ西には先ほども見た大御影山です。ほぼ中央が950mの山頂。



三重嶽
そして西南西あたりに三重嶽です。


山行記録:日時−2015年5月5日、天候−晴れ。10:33 マキノスキー場Pに駐車して歩き始め、10:41 登山口O、11:14 分岐M、12:44 寒風山頂J着。昼食後、13:12 山頂J発、13:42 大谷山・山頂B着。休憩後、13:50 B発、14:19 寒風・山頂J、15:18 分岐M、15:37 O、15:49 駐車地P着。

 中央分水嶺・高島トレイルの第3日目ルート(一部)です。GWどまん中の山登りとなったため、どうしても出発が10時半過ぎと時間的に遅くなり、大谷山までの往復としました。それでも、寒風の登りのブナを中心とした林は、春の花が咲き乱れ、ブナの新緑も素晴らしかったです。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(口)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。