十三石山から城山、釈迦谷山を経て沢山へ Mt. Juusangoku to Sawayama via Shiroyama & Shakataniyama
雲ヶ畑市の瀬バス停〜十三石山〜満樹峠〜氷室〜城山〜京見峠〜釈迦谷山〜鷹峯〜上ノ水峠〜沢山〜鳴滝・三宝寺バス停

撮影日:2015/10/25 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5


 京都北山の三角点峰である4峰をいっきに踏破するルートです。まずはもくもく号に乗って雲ヶ畑へ。雲ヶ畑の入口ともいえる市の瀬で降りて、鴨川を渡り、南へと十三石山の尾根を登ります。三等三角点のある山頂からは満樹峠を経て氷室へ。さらに南下して城山の頂に立ち、京見峠へ。ここから沢山に行くなら京都一周トレイルのルートを行けば近いのですが、このときちょうど秋の松茸シーズンで通行止め。それならと、釈迦谷山の三角点を通っていったん鷹峯に下って、沢山に登りなおすことにしました。沢山からは南に下って鳴滝に下りました。結果的に、4つの三角点峰に寄るルートとなりました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

寺山中腹の展望台からの眺望へ
ルートマップ




もくもく号で市の瀬へ @
もくもく号、といってもこの日はそこそこ乗客が多くて、後続の代替タクシー車両で市の瀬に着きました。



市の瀬橋 @-A間
府道のすぐ下には鴨川を渡る市の瀬橋。これを渡り、十三石山に向かいます。



早刈谷林道のゲート @-A間
「山と高原地図」では、この道を早刈谷に沿って進み、満樹峠に登ってから十三石山に戻るルートが紹介されていますが、時間節約のため
十三石山の北尾根から直接十三石山を目指します。橋を渡って間もなく、林道の赤いゲートがあります。その先の左カーブを少し進むと・・・



谷への下降ポイント A
尾根の先端に取付くために早刈谷を渡る下降ポイントには黄色や赤のテープが。
斜面は急ですが、谷まではズルズル滑っても危険なほどの高度差はありません。



早刈谷を渡る A
樹に付いた赤いテープを見てそちらに向かいます。



十三石山北尾根への取付き A
そこが尾根への取付きでした。ここから、杉林の中のジグザグ登りが続きます。



尾根に乗る A-B間
尾根の芯に乗りました。あとはこの尾根芯を登るだけです。



尾根の様子 A-B間
この尾根、登り口が頼りない割には、踏み跡がしっかりあります。



竜ヶ岳と地蔵山 A-B間
基本的には眺望のない尾根道ですが、時折樹々の間から周囲が見えます。これは西の方向、竜ヶ岳921m(左)とモヒカン頭のような地蔵山947mです。



尾根芯を外れる A-B間
尾根道が、少し左にずれて尾根芯を外れました。まもなく山頂分岐です。



山頂分岐 B
山頂分岐に到着です。左が山頂。右が満樹峠への尾根道。



十三石山・山頂 C
分岐から1分ほどで三等三角点のある山頂です。点名は「十三石山」。標高は495.3mです。



比叡山 C
山頂からは南東だけが切り開かれています。正面には比叡山848m。立派な姿です。



大文字山と音羽山・千頭岳 C
手前が東山の大文字山465mです。その後方に京滋境の音羽山593m(左)と千頭岳602m。



愛宕山 B-D間
山頂から下り、Bから満樹峠Dを目指します。途中右手に愛宕山924mが見えました。



満樹峠への下り B-D間
山頂から峠までは標高差80mほどの下りです。きれいな二次林の尾根道です。



桟敷ヶ岳 B-D間
樹々の隙間から、今度は桟敷ヶ岳896mの姿です。ほぼ真北です。



満樹峠 D
標高414mの鞍部、満樹峠です。



先の尾根道 D
満樹峠からは、北西方向に早刈谷に下る広い道に導かれますが、ここは南へ、この尾根に乗ります。



寺山分岐 E
満樹峠からここまではほぼ尾根上を来ましたが、ここで尾根道と分かれて左の山腹道へ。右へ尾根を進むのは、寺山に向かう道です。




寺山中腹の展望台Fからの眺望


東の眺望
Eの分岐から山腹を進むと、再び道の集まるところに出ます。今進んでいる満樹峠から氷室に向かう道と小峠から寺山に直登する道の交差点です。
ここから少し南、小峠のほうに寄り道すると、素晴らしい展望台Fがあります。交差点から1分ほどですので、ぜひ寄ってみてください。そこからの眺望です。
まず、東に目をやると、右寄りに比叡山が目に入ってきます。左に稜線を追うと、横高山と水井山。その手前に瓢箪崩山。その下の町並みは、静市市原です。



比叡山
さきほど十三石山の頂から見た時と微妙に角度が変わっていますね。



水井山と横高山、瓢箪崩山
左が水井山794m。右が横高山767m。手前が瓢箪崩山532mです。



小野山と箕ノ裏ヶ岳
遠方が小野山670m。その二つ手前に箕ノ裏ヶ岳432m。



翠黛山と金毘羅山
大原を取り巻く山々も見えています。左が翠黛山577m、ひとつおいて金毘羅山573mです。



焼杉山
少し樹が邪魔ですがこれが大原の北の峰、焼杉山717mです。



如意ヶ岳、太神山、笹ヶ岳
手前に横長の如意ヶ岳472m。その左後方は湖南アルプスの太神山600mです。その右後方、はるかに遠いのは信楽高原の笹ヶ岳739m。43kmほど距離があります。



鷲峰山
こちらも33km離れた、鷲峰山682m。手前は醍醐山周辺です。



賀茂川の流れ
手前の京都の町中に目をやると、鴨川の下流・賀茂川が少しくねりながら下っています。





杉丸太の道 F-G間
元の道に戻り、氷室への下り。ガイド本には杉丸太の道が紹介されていますが、いまでは
このように朽ちて苔も生え、歩く人はいないようです。横にはよく踏まれた道ができていました。




杉の美林を下る F-G間
氷室が近づいてきました。やがて京都一周トレイルとも合流して氷室の集落へ。



氷室集落 G
のどかで静かな氷室です。



前方を左へ G-H間
この分岐は左に進みます。城山の山頂部が見えています。右に行けば杉坂に下ります。



氷室神社 H
集落の南にあります。寄り道してお参りしました。



車道を登る H-I間
城山に向かって車道を南に登っていきます。



城山への登り口 H-I間
城山に楽に登るには車道で峠を越えてから取付いたほうがいいのですが、こちらからも登れるか探ってみます。あの階段から入りました。



城山・山頂 I
踏み跡はなく、藪漕ぎになりましたが、高所を目指して登っていけば、山頂三角点に着きました。さっきの階段から8分でした。三等三角点「城山」。標高は479.6mです。



車道に戻る I-J間
南への下りは、テープもあり、あっという間に峠の少し先に飛び出しました。



京見峠 J
車道を下っていくと、杉坂に下る道との三叉路を過ぎ、ちょっとだけ登りなおしてすぐに京見峠に至ります。



京都一周トレイルを見送る K
峠の先で右に山道が入っていきますが、これが京都一周トレイルの上ノ水峠への入口です。ただ、この区間は
9月25日から11月10日までは松茸山となり通過できません。あきらめて車道を下り、釈迦谷山を目指すことにしました。



京見峠からの比叡山 K-L間
今日三度目の比叡山。今度は確実に角度が変わりました。



尾根道に入る O-P間
その後車道はしばらく尾根の左側を通りますが、車道が右に出るところで車道を離れて尾根道に入ります。こんな道を進んでいくとやがて・・・。



釈迦谷山・山頂 M
釈迦谷山の山頂に出ます。ここにも三等三角点「釈迦谷山」があります。標高は290.9mです。



車道へ M-N間
ヘアピンの角近くに出てきました。再び車道を通って鷹峯に下り、然林房の角を右折して、今度は東海自然歩道を吉兆川に沿って歩きます。



吉兆谷川沿いに登る N
こちらも車道が長く続きます。この道は東海自然歩道です。



上ノ水峠の手前 O
途中で車道と分かれますが、さすがは東海自然歩道。よく整備された道が続きます。



大文字山 O-P間
京都の町中から見上げると、大の字のすぐ上が山頂に見えますが、ここからは全景が望めます。標高465mの大文字山の山頂はもっと奥、あの少し尖がったところです。



尾根道へ P
上ノ水峠の少し手前で左に折れ、沢ノ池方面へ。(ここで、京都一周トレイルの係の方々から今日のルートなどに関するインタビューを受けました。
係の方々、こんな奥までご苦労様です。)その道が尾根を越えるポイントPで左手の尾根道に入ります。あとはひたすら尾根道を南へと登って行くと・・・



沢山・山頂 Q
20分ほどで山頂に到着です。ここには今日四つ目の三角点があります。二等三角点「鷹峰」。標高は515.6m。



南へ下る尾根道 Q-R間
山頂からも南下し、沢ノ池分岐を経て、白砂山の尾根に入ります。



岩稜を下る R
途中、土砂が流れて岩だらけになったような尾根となります。少し慎重に下ります。



巻き道となる R-S間
その後、289mのピークや白砂山は越えずに左を巻きます。



車道出合 S
やがて、未舗装の林道に出ます。ここから街中に入り、10分ほどで国道162号線に出て、左すぐに三宝寺のバス停があります。



山行記録:日時−2015年10月25日、天候−快晴。9:14 もくもく号代替のタクシーを市の瀬バス停@で降りて出発、9:19 谷への下降点A、9:20 尾根取付き、10:08 十三石山・山頂分岐B、10:10 同山頂C着。休憩後、10:17山頂発,10:38 満樹峠D、10:50-54 展望台にて写真撮影、11:02 氷室集落G、11:14 氷室神社H参拝、11:36 城山山頂I着。昼食後、11:51 山頂発、12:02 京見峠J、12:41 釈迦谷山・山頂M、12:53 車道出合、13:03 鷹峯・然林房前、13:48 上ノ水峠手前分岐、13:53 尾根取付きP、14:14-20 沢山・山頂Qにて休憩、15:18 車道出合S、15:27 三宝寺バス停着。

行程時間6時間15分、歩行時間5時間40分のルートです。歩行距離は約15kmです。もくもく号利用のルートの一つとして、なかなか面白いルートになりました。三角点を4つも見ていくのもこのルートならではだと思います。秋でなければ、京都一周トレイルの京見峠〜上ノ水峠間を使ってかなり短縮できそうです。ただ、釈迦谷山には寄れません。

MAP


この地図は国土地理院発行の地理院地図をベースに作成いたしました。