奥穂高岳、前穂高岳   Mt. Okuhotakadake & Maehotakadake 

穂高連峰は北アルプス最高にして、もっとも険しい山塊として知られています。その中でも最高峰の奥穂高岳は標高3190m、本邦第3位の高峰です。そんな穂高ですが、ぼくにとってはアルプスに足を踏み入れてから30余年、なぜか登山機会に恵まれませんでした。なぜだろうかと考えてみますと、最初に槍ヶ岳に登ったからその近くでいつでも行けるだろうという安心感、メジャー過ぎてきっと夏は混んでるだろうなぁ・・・という思い、岩の塊のちょっと近寄りがたい感覚・・・いろんな感覚が混じりあって、こうなったのでしょう。おまけに、一度1983年の秋に涸沢まで登りながら、上部が凍結してるからアイゼンなしでは無理、ということで断念したこともありました。いずれにせよ、2013の夏、いよいよ穂高にトライすることになりました。天候にも恵まれ、高山植物も予想以上にたくさん咲いていました→穂高岳の高山植物へ。眺望も最高で、奥穂高岳の山頂からは、富士山を含めた日本の3000m峰21座すべてが一望にできました。ルートは、上高地→徳沢(泊)→横尾→涸沢→穂高岳山荘(泊)→奥穂高岳→前穂高岳→(重太郎新道)→岳沢→上高地、の二泊三日です。写真後ろの番号は、最後の地図の番号と対応しています。

ルートマップ
・第一日目(上高地→徳沢)
第二日目(徳沢〜涸沢〜穂高岳山荘)
第三日目(穂高岳山荘〜奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢〜上高地)
奥穂高岳・山頂からの眺望
一等三角点・「穂高岳」について
周囲からの穂高岳
穂高岳の高山植物



撮影日:2013.8.11〜13 Photo by Minaphm, All Rights Reserved., *:by S. H., **:by T. S.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5

第一日目


にぎわう河童橋 @
沢渡に車をとめて(駐車一日500円)、上高地バスターミナルまでタクシーで来ました。メンバーは計4名なので、タクシー(4,000円)のほうがバスより安いとのことでした。
バスターミナルから河童橋まではほんの少し。この日はお盆の休みも始まる8/11。河童橋周辺は観光客でごった返していました。穂高は残念ながら山頂部がガスの中。
河童橋の標高はほぼ1500mです。ここからの穂高の眺めは、こちらをご覧ください。



梓川の流れ @-A間
梓川は水量たっぷりで流れていました。水温は手をつけて、絶対1分は無理、という温度です。



明神岳 @-A間
明神へ向かう道は、時折、土石流跡がなまなましく残っています。そんな場所からは明神岳がよく見えます。



明神 A
小一時間で明神に着きました。せっかくですから、安全祈願をかねて明神池と穂高奥宮参詣に。



明神橋を渡る A-B間
明神橋から来た方を見ると、半逆光で六百山が聳えていました。


明神池 B
拝観料を払って明神池の御神域に入ります。こんないいお天気の日でも池は神秘的です。霧の夕暮れなどはさぞかし・・・



見上げる明神岳 B
明神岳の第X峰でしょうか?とにかく池からすごい仰角で突き上がっています。



前穂高岳 A-C間
ふたたびルートに戻って、徳沢を目指します。途中、見晴らしのきく所で、明神岳方向に目をやると、明らかにさっきと違う高峰が眼に入りました。
前穂高岳3090mの山頂部と、北尾根です。ほぼ中央が前穂高。右に北尾根。左に明神岳。上部に雪渓のある谷は、下又白谷です。




徳沢ロッヂ C
まもなく、今日の宿、徳沢ロッヂに到着しました。この宿にはお風呂はありますが、携帯(SB)は既に圏外と
なっていました。標高は1560mほど。河童橋から2時間かかりましたが、稼いだ標高はわずか60mほど。




徳沢ロッヂ・夕食 C
17:30からの夕食です。なかなか豪華でした。




第二日目


朝の前穂高岳 C-D間
5:20過ぎにロッヂを出発。5:55の前穂高です。すでにモルゲンロートは消えていますが、今日もいいお天気
のようです。今日は標高1560mから2980mの穂高岳山荘まで、標高差1420mほど登らなければなりません。

この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
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横尾到着 D
やがて横尾です。



横尾からの前穂高岳 D
明日あの頂に立つはずの前穂高岳。まだまだ高いです。
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横尾からの屏風岩 D
まだ屏風岩の横顔といった位置ですね。後方に、主稜の雪田がかすかに望めます。



横尾の案内板 D
シールで張っているのが最近発生した事故。赤いマークが死亡事故とのこと。少し身の引き締まる思いが・・・。



横尾大橋を渡って D
いよいよ涸沢に向かって出発。



屏風岩(1,2、3) D-E間
横尾から涸沢へのルートは、屏風岩を半周まわります。角度がどんどんと変わっていきます。
1と3は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
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北穂高岳 E
屏風岩に気をとられていると、前方に別な秀峰が現れました。望遠で撮ると、山頂に小屋があります。北穂高岳3106mと北穂高小屋です。
上の写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
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本谷橋 E
まもなく、本谷橋。いい休憩所です。



南岳 E-F間
本谷橋でゆっくり休憩をした後歩き始めると、いきなりの急登。涸沢まででも、最もきついところです。沢筋を離れて右岸の山腹へと登ります。振り返ると、右後方に南岳3033mが。



トリアシショウマ E-F間
涸沢へのルートは、だんだんと高山植物が増えてきました。これはトリアシショウマ。高山植物はこちらへ。



吊尾根 E-F間
前方に吊尾根が見えてきました。前穂高(左)と奥穂高(右)をつなぐ、天空3000mの稜線です。



沢筋に出る E-F間
本谷橋以来、久々に沢筋に出てきました。水は氷のように冷たいです。上にまだ大きな雪渓があるからです。


奥穂高岳 E-F間
奥穂高岳3190mの全容が見えてきました。ただ、ほんとうの山頂は少し奥まっていて、ここからは見えません。
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涸沢岳 E-F間
その右側に、涸沢岳3110mが出てきました。右端によく尖った涸沢槍です。
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白出乗越と穂高岳山荘、そしてザイテングラート E-F間
奥穂高岳と涸沢岳の鞍部が白出乗越。そこに建つ穂高岳山荘がちょっとだけ見えてきました。今晩の宿です。
その下の岩稜がザイテングラート(側稜の意)。かなりの数の登山者が登ったり下ったりしているのが確認できます。




小さな雪渓 E-F間
小さな雪渓を越えていきます。けっこう滑りやすい、と思っていたら、誰か転びました。右端に大穴が口をあけています。



大きい雪渓 E-F間
やがて大きな雪渓も現れました。上部では歩きやすいように、階段状にステップをつけてくれていました。



涸沢ヒュッテ到着 F
雪渓が終わると涸沢ヒュッテ。標高は2310mほど。まだ10時前ですが、ここでお昼にします。



涸沢ヒュッテのテラスにて F
お昼にはカレーと生ビール!どちらも800円。カレーは本格的。ここでこんな値段で・・・感服します。



テントサイトと涸沢小屋 F
ヒュッテと小屋の間には、たくさんのテントが。



奥穂高〜涸沢岳〜北穂高 F
涸沢からの典型的な風景で、よく見る構図です。秋の紅葉シーズンが多いですが、雪渓の残る真夏もいいですね。
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涸沢岳 F
何度見てもすばらしいです。涸沢槍の右下に獅子岩。その反対側の緑濃い尾根がザイテングラートです。
獅子岩の下から斜め左にトラバースしながら登っていくのが、ザイテングラートに取り付くルートです。

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ザイテングラート望遠 F
アップで見ると、その斜面を斜めにトラバースするルートを大きな列で登っていく人たちが見えます。


吊尾根 F-G間
いよいよ涸沢ヒュッテを出発。テントサイトから見上げる吊尾根です。



北尾根 F-G間
その左、前穂高岳・北尾根です。



涸沢小屋のテラスから G
涸沢小屋のテラスからは、また一味違った吊尾根が楽しめました。涸沢カールも全景を捉えられます。



登りが始まる G-H間
小屋を過ぎると、いよいよ本格的な登りにかかります。最初は大きな岩を乗り越えながらのルート。ビールも回って、息が上がります。



見下ろす涸沢ヒュッテ G-H間
さっきカレーを食べていたテラスが一望です。ここからだと雪崩よけに作られた石垣がよくわかります。



まもなく雪渓上端 G-H間
涸沢ヒュッテから見えていた浅いU字型の雪渓の右上端部に到達です。そこから、斜面を斜めにトラバース。



トラバースルートとザイテングラート G-H間
一つ前の望遠版。ザイテングラートが近づいてきました。



イワヒバリ G-H間
目の前にイワヒバリが飛んできました。こんな至近距離から見るのは初めてです。


常念岳 G-H間
振り向くと、梓川の谷の向こうから常念岳2857mの秀麗な姿が見えてきました。涸沢では屏風ノ頭の後に隠れていたので、今回初の対面です。ごぶさたです。
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蝶ヶ岳 G-H間
その右に、高原のような蝶ヶ岳2669mです。左端のでっぱりが蝶槍。かわいらしい「槍」です。
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涸沢槍 G-H間
目の前の「槍」は、より鋭く、天を突いています。



ザイテングラート取り付き H
ここからいよいよザイテングラートです。



ザイテングラートの登り(1) H-I間
中央の岩の上がルートです。ペンキの指示に従って登ります。



ザイテングラートの登り(2) H-I間
この辺がかなり急なところ。落石注意です。



ザイテングラートの登り(3) H-I間
狭いステップ上を鎖をつかんで登ります。



ザイテングラートの登り(4) H-I間
核心部は過ぎたようです。涸沢がさらに小さくなりました。



北穂高岳 H-I間
北には北穂高岳3106m。



近づく白出乗越 H-I間
もう少しです。でも、息が上がっています。


穂高岳山荘 I
やがて、今日の宿泊地、穂高岳山荘に到着です。標高はほぼ2980m。涸沢ヒュッテから670mほどの標高差。



穂高岳山荘から見下ろす涸沢、屏風ノ頭 I
横尾からしばらくはあれほど高かった屏風岩のてっぺんがはるか眼下です。



常念岳I
常念岳でさえ、見下ろす角度になっています。それでも、素晴らしい山容です。
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奥穂高方面 I
穂高岳山荘から南、つまり奥穂高方面を見上げたところです。天を突くような峰はもちろん前衛峰の一つ。山頂はまだまだ奥です。
突き上げた先に三日月がかかっています。手前の岩には奥穂高に向かう人々がはしごなどを登っていく急な岩場。

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岩場の登り I
その急な岩場を望遠で見たところです。明日の朝、ここを登っていきます。はしごが2基。その前後もなかなか急そうです。



翳る涸沢 I
涸沢は西に穂高連峰がありますから、早いうちに日が翳ります。



前穂高・北尾根 I
山荘から見た前穂高と北尾根です。険しさがよくわかります。左後方は大滝山2616m。
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山荘裏から、笠ヶ岳 I
山荘の裏の飛騨側(西)に出てみました。こちらは蒲田川谷を隔てて、笠ヶ岳2899mです。こちらもぼくに
とっては懐かしい山です。逆光で笠ヶ岳特有の色合いは見えませんが、それは明日に期待です。




山荘裏から、ジャンダルム I
そして裏からは奥穂高の山頂を通り越し、さらに南のジャンダルム3163mが見えます。すごい高度感です。ちなみにジャンダルムとは前衛峰の意味。
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穂高岳山荘・夕食 I
今日はかなり満杯です。お盆前ですから、仕方ないですよね。夕食も、3組目でようやく
いただけました。全部で5組になったようです。寝室も、基本布団一枚に2人です。




笠ヶ岳への落日 I
夕食が終わって西を見ると、まもなく日が笠ヶ岳の右に沈んでいくところでした。明日もお天気よさそうです。この夜、ペルセウス流星群が
極大に。空も素晴らしく、最微星はじゅうぶん6等超え。3時過ぎからついつい見とれてしまいました。流星を10個近く数えました。




第三日目


穂高岳山荘・朝食 I
早起きしすぎてちょっと眠いです。上のほうに写っているのは、朴葉味噌。火であぶると、香ばしいかおりが漂っていました。



常念岳からの日の出 I
ご来光は常念岳の右から。下に雲があったので、5:08でした。



朝の岩場 I
日の出まもなく、登る人でいっぱいです。われわれもぼちぼち・・・山頂まで標高差は210mほど。



岩場を登る I-J間
というわけで五時半過ぎ、いよいよ穂高岳山荘からすぐ南の急な岩場に取り付きました。
はしごやくさりはしっかりしていますが、足場が狭いところが多いので、要注意です。




岩場の登り I-J間
ここまで来ると、傾斜もずいぶんとましになってきました。右から北穂高岳が現れました。もう標高3000m超えでしょうね。



白山 I-J間
もう少し登ったところで、周囲の山々が見えてきました。ちょっと一服して、撮りまくりました。まず西方向、
はるか先に加賀の名峰・白山2702mの姿が捉えられました。ここも今年は雪が多く残っています。



笠ヶ岳 I-J間
白山の右手には笠ヶ岳2897m〜抜戸岳2812m。笠ヶ岳はぼくの大好きな山の一つです。
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黒部五郎岳 I-J間
抜戸岳の稜線を右にたどっていくと、稜線の上方にカールを抱いた峰が現れます。黒部五郎岳2840mです。手前は大ノマ岳(左)と弓折岳。



双六岳、三俣蓮華岳 I-J間
さらに右に目をやると、なだらかな双六岳2860m、その右奥には黒部源流の三俣蓮華岳2841m。



薬師岳 I-J間
そしてその右手後方には、巨大な薬師岳2926mです。



槍ヶ岳 I-J間
そして、北穂高の右手に槍ヶ岳3180mの勇姿です。左遠方は立山3015mとちょっとだけ剱岳2999m。
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近づく山頂 I-J間
奥穂高岳の山頂が近づいてきました。左奥の方です。もう少しです。


ジャンダルム(1) I-J間
山頂の少し手前で、目の前にジャンダルム3163mが飛び出してきます。思わず息をのみます。
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ジャンダルム(2) I-J間
右手の急崖はいっきに何百メートル落ちているのでしょうか?とにかくすごい迫力です。



ジャンダルム(3) I-J間
それにしても、結構な数の方が登っておられました。



山頂・展望図 J
奥穂高岳3190m。本邦第3位の高峰。やっと登頂です。山頂にある展望図。伊吹山も描かれていますが、残念ながら薄雲のため同定できませんでした。



奥穂高岳・山頂Jからの眺望
(北から、時計回りに東、南、西、そして北へ)


槍ヶ岳
ほぼ真北に位置する本邦第5位の高峰・槍ヶ岳3180mです。どこから見ても秀峰ですが、奥穂からも、さすがに絵になる山です。
槍から手前に目をやると、ちょっと左に大喰岳3101m、鞍部を経て中岳3084m、岩が出てきて南岳3033m、大キレットをはさんで北穂高岳(山頂はもうちょっと右)、左手前に涸沢岳3110m。

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針ノ木・蓮華と後立山連峰
槍の右後方。左から、まずは黒く尖ったのが針ノ木岳2821m。その右に大きく蓮華岳2799m。その後方は右端の爺ヶ岳2670m、
左後方に向かって双耳峰の鹿島槍ヶ岳2889m、丸っこい白馬鑓ヶ岳2903m、ほぼ中央・最奥の小さな三角形が白馬岳2933m、その左に旭岳2867m。

最も手前の右手に、北穂高岳3106mの山頂。何人か人が立っていますね。なお、五竜岳は鹿島槍の左に、わずかだけしか見えません。



唐沢、燕、大天井
左端後方は先ほどの爺ヶ岳。その手前右に唐沢岳2632m。その右、手前に燕岳2763mと後方に餓鬼岳2647mが重なり合っています。
右端に大きく大天井岳2922m。その左手前は赤岩岳2769m、西岳。燕岳〜大天井岳〜赤岩岳〜西岳は、表銀座ルートの山々。




東天井、横通
大天井岳から右に続く、常念山脈の東天井岳2814mと横通岳2767m(右)。手前は中山2492m。



常念岳
そして常念岳2857m。山頂から右に前常念への尾根が見えてきました。



前穂高、明神
真東を過ぎて少し南に振ってくると、吊尾根の先、これから向かう前穂高岳3090mと、その先の明神岳2931mの荒々しい稜線が。



富士山、甲斐駒ヶ岳
南東方向、はるかに富士山3776m。その右には南アルプスの甲斐駒ヶ岳2967m。このあと、右手に南アルプスの峰々が続いていきます。
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富士山〜南アルプス
その南アルプスをパノラマで。クリックすると拡大されます。本邦第2位の高峰・北岳3193m、奥穂高と同じ第3位の間ノ岳3190m、第6位の悪沢岳3141m、第7位の赤石岳3120mなど。



中央アルプス
その右手には中央アルプスの山々です。中央右寄りの最も高いのが、木曽駒ヶ岳2956m。その右、後方から頭を出すのが空木岳2864m。



上高地
ほぼ真南を向きました。上高地・俯瞰です。赤い建物が河童橋周辺。その後方左に六百山2450m(手前)と霞沢岳2646m。
中央後方は御嶽山3067m(奥)と乗鞍岳3026m。右手前に焼岳2455m。霞沢岳の左上にかすかに、恵那山2191mの姿も。




御嶽山と乗鞍岳
この二山を望遠で。どちらも火山らしい、伸びやかな線を持っています。乗鞍の手前は十石山2525m。一番手前が安房山2219m。
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焼岳
この写真を撮るほんの少し前まで噴煙が見えていましたが、今は消えています。
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西穂高・ジャンダルム
山頂からは、さっきまで見えていなかった西穂高岳2909mがジャンダルムの左に見えてきました。
ジャンダルムも少し角度が変わりました。あいかわらずたくさんの人が乗っかっています。


このあと、視野を西(右)に振ると、白山、笠ヶ岳、抜戸岳、大ノマ岳、弓折岳、黒部五郎岳、双六岳、三俣蓮華岳、薬師岳が見えてきますが、
これらはすでに穂高岳山荘〜奥穂高山頂間(I-J間)で写真を出しましたので、省略させてもらって・・・


鷲羽、水晶、赤牛
薬師岳の右に見えてきましたのは、鷲羽岳2924m。その右に水晶岳2986m。さらに右奥は赤牛岳2864m。手前を左に下っていくのは、槍ヶ岳の西鎌尾根。
水晶岳は別名を黒岳といいますが、確かにほかの山に比べて黒いのがわかります。赤牛岳は名のとおり赤っぽいですね。鷲羽岳は白っぽいし。

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立山、剱、野口五郎
いよいよ槍ヶ岳のすぐ左まで戻ってきました。遠方は立山3015mです。立山は3つのピークがあり、左から尖った雄山、最高峰の大汝山、
右端の富士ノ折立ですが、その大汝山と富士ノ折立の間から頭だけ出しているのが剱岳2999mです。ちょっとわかりにくいのですが・・・
また、立山の右には剱岳から東に伸びる八ツ峰が尖った峰を見せています。その手前は野口五郎岳2924m。さらに手前は大喰岳3101mの稜線。






吊尾根を下る J-K間
さて、奥穂高の山頂にはいつまでもぐずぐず居たいところですがそうもいかず、吊尾根を下って
前穂に向かいます。まず向かうのは前穂直下の紀美子平。バックは蝶ヶ岳(左)と大滝山。




岳沢と涸沢 J-K間
吊尾根はみごとな痩せ尾根ですから、同じ場所から右を見れば岳沢(上)、左を見れば涸沢(下)が見えるポイントがあります。


見えてきた紀美子平 J-K間
吊尾根の最低部(鞍部)が近づいてきました。そこからは稜線をたどらずに、トラバースになります。
そのルートの先、白っぽい猫の額ほどの広場にたくさんの人が見えます。あれが紀美子平です。




重太郎新道が下る尾根 J-K間
少し引いて撮ってみると、後方に明神岳が入ってきました。また、紀美子平から下に伸びる急な尾根に道が
付いているのがわかります。あれが後で下る、重太郎新道が通る尾根。あまりに急なので、目を疑いました。




前穂高岳 J-K間
間近から眺める前穂高岳3090mの勇姿です。まさに岩の塊。山頂に数人が立っています。
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振り返る奥穂高岳 J-K間
振り返ると、いま下ってきた奥穂高岳3190m。左には針のように細くなったジャンダルムとその右に存在感を増してきたロバの耳。



西穂高 J-K間
その左手にカメラを振ると、西穂高岳2909mの全貌が。緑に覆われている端整な峰が西穂高。その右に間ノ岳、天狗ノ頭。
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紀美子平 K
やがて、紀美子平に到着です。ここにザックをデポして前穂を目指します。標高は2920mです。



前穂高の登り K-L間
いきなりの急登です。ザックをデポしたのに、体が重いです。山頂まで、標高差170mを登ります。



前穂高岳。山頂* L
急登をあえぎながら登ってくると、やがて前穂高の山頂。標高3090mです。


一等三角点・穂高岳 L
山頂には一等三角点があります。奥穂高には三角点がなかったので、今回最初で最後の三角点です。点名は「穂高岳」まあ、これは許せるかもしれませんが、
西穂高岳になぜだか「前穂高」、涸沢岳の山頂の北に「奥穂高」、南岳に「北穂高」があるのは、??ですね。三角点好きの中では有名な話ですが・・・。
最新の測量では標高は3090.5mで、一等三角点としては、赤石岳の3120.5mに次ぐ標高となっています。前穂高の標高も、3091mと変更したほうがいいかもしれません。




前穂高からの奥穂高 L
やっぱりここからが奥穂高のベストショットでしょう。重量感があります。それにジャンダルムもロバの耳もよく尖っています。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
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穂高岳山荘と涸沢岳 L
前穂高岳からはゆうべ泊まった山荘も、意外に近くに見えます。



前穂高からの槍ヶ岳 L
少し霞んできましたが、まだ槍は存在感たっぷりです。山頂周辺の3つの小屋も確認できます。


再び紀美子平 K
紀美子平まで下ってきました。



穂高岳山荘のお弁当 K
まだ11時ですが、紀美子平でお昼にしました。大きな朴の葉で包まれたちらし寿司でした。なかなかGoodでした。



重太郎新道の下り K-M間
さっき眺めたあの急な尾根を下ります。転落事故の多いところなので、慎重に。たしかに、この先の
ように岩場の両側が切れ落ちていたり、茂みの先が絶壁だったりといったところが数多くありました。




高くなってきた明神岳 K-M間
さっきまでは見下ろしていた明神岳がいつの間にか視線の上に。



ホシガラス K-M間
岳沢パノラマにて、ホシガラスが数羽遊びに来ていました。



岳沢パノラマ K-M間
ずいぶん下ってきましたが、まだ岳沢の小屋は遥か下です。



長いはしご K-M間
このようなはしごもいくつかありましたが、これが一番長いはしごです。このあと傾斜は緩くなり、大きなお花畑を通って、岳沢小屋へ。



岳沢を渡る K-M間
岳沢は南向きの沢。涸沢と違って、雪渓は小さくなっています。



岳沢小屋 M
岳沢小屋で一息。標高は2170mです。徳沢からずっと圏外になっていたぼくの携帯に、突然メールやらなんやらが入りだしました。下界に近づくのが、少し寂しい一瞬です。


上高地を見下ろしながら M-N間
あとは岳沢沿いの道をのんびりと下っていきます。2時間程度の道のりです。時折正面に六百山と霞沢岳、下に河童橋付近を眺めながらの歩行です。



風穴 M-N間
途中、風穴があります。確かに、穴からどんどんと涼しい風が流れ出てきます。ついつい10分ほど休んでしまいました。



林道出合 N
上高地の林道に出てきました。



きれいな流れ N
林道に出たところには岳沢を下った水が池に流れ込んでいました。水がすごくきれいです。



見上げる六百山 N-@間
河童橋までぶらぶらと散歩気分で遊歩道を歩きます。河童橋の近くにこんなきれいな景色があったんですね。



河童橋 @
2日ぶりの河童橋。



「上高地のおみやげ屋さん」のソフトクリーム** @
河童橋の前。ソフトクリームが体に染み込みます。


ルートマップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(穂高岳)をベースに作成いたしました。

山行記録:日時−2013年8月11日〜13日。天候−3日とも晴れ。上高地→徳沢(徳沢ロッヂ泊)→横尾→涸沢→穂高岳山荘(泊)→奥穂高岳→前穂高岳→(重太郎新道)→岳沢→上高地。


穂高岳の高山植物へ


周囲からの穂高岳


立山からの槍・穂高連峰
立山の一の越から。槍ヶ岳と奥穂高。左は野口五郎岳。2006.8.19。



剱岳からの槍・穂高連峰
剱岳の山頂から。左から、前穂高岳、槍ヶ岳、奥穂高岳、ロバの耳、ジャンダルム。手前は立山の一角。2010.8.22。



爺ヶ岳からの槍・穂高連峰
爺ヶ岳から。左から、前穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳。吊尾根がみごとです。1980.8。
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笠ヶ岳からの穂高連峰
笠ヶ岳の山頂より。左から、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、ロバの耳、ジャンダルム。2004.8.10。



常念岳からの穂高連峰
常念岳・山頂より。左から前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳。1999.8.21。



河童橋からの奥穂高岳と吊尾根
上高地散策、2005.5.21。
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大正池からの穂高連峰
左から、西穂高岳、奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳、明神岳。上高地散策、2005.5.21。
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秋の涸沢
このときは、涸沢から上は断念しました。1983.10.10



四阿山からの穂高〜槍連峰
四阿山の小四阿付近より。左から、前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、大キレット、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳。2005.5.14