表銀座から槍ヶ岳(北アルプス)   Mt. Yarigatake from Omote Ginza Route 

槍ヶ岳のメインルートの一つは表銀座と呼ばれる中房温泉から燕山荘を経て大天井岳、東鎌尾根を通るルートです。途中、大天井岳から西岳を通る喜作新道もその一部です。この年はシルバーウィークが5連休となる年で、混雑は覚悟の上、秋の表銀座を歩きました。初日は大天井ヒュッテ、二日目は槍ヶ岳山荘泊。下りは新穂高温泉へ。ごく一般的な行程です。実は38年前に一度歩いていますので、中房温泉から槍までは二回目。前回は上高地に下っています。高校生になりたてで初めてのアルプスを歩いたコース。ぜひもう一度と思っていました。写真後ろの番号は、最後の地図(ルートマップ)の番号と対応しています。

燕山荘からの眺望
2日目(大天井ヒュッテから槍ヶ岳山荘まで)
ビックリ平とその周辺からの眺望
3日目(槍ヶ岳山荘から穂先往復、その後新穂高温泉下山)
槍ヶ岳山頂からの眺望
ルートマップ
周囲からの槍ヶ岳



撮影日:2015/9/20-22 Photo by Minaphm, All Rights Reserved, *:by T. S.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5

(1日目:中房温泉から大天井ヒュッテまで)


中房温泉バス停付近にて @
まず一台の車を新穂高温泉(鍋平)にとめた後、もう一台で松本平に移動し、穂高駅近くの駐車場を4:48に出るバスで中房温泉に着きました。
さすがはシルバーウィーク。すごい人出です。この列はトイレ(中央の建物)待ちの列です。9月下旬とはいえ、けっこう冷えているのが皆さんの服装で
わかると思います。下は登山口の標識。標高は既に1462mあります。燕山荘(えんざんそう)はほぼ2700mですから、まずは標高差1240mほどを登ります。



急登 @-A間
6:46に登山口を出発。7時になると日差しが差し込んできました。北アルプス三大急登の一つだけあって、さすがに急登です。



ゴゼンタチバナ @-A間
針葉樹林をひたすら登ります。苔むす林床にはゴゼンタチバナの赤い実が。



ナナカマドの紅葉 @-A間
富士見ベンチを過ぎたあたりから紅葉がみごとになってきました。赤いのはウラジロナナカマド。黄色いカエデ科の葉もきれいです。



青空と紅葉 @-A間
とつぜん空が抜けるような青空に。雲の上に出たようです。



ウスノキの紅葉と果実 @-A間
真っ赤な実が目に付くのはツツジ科のウスノキ。葉の紅葉もきれいです。



合戦小屋 A
やがて合戦小屋に到着。10:08ですから中房温泉から休憩入れて3時間20分。まぁ、のんびり来たのでこんなものでしょう。
ちなみに「合戦」とは、小屋にかかる説明文によると桓武天皇の御代、有明山に住む悪い鬼と坂上田村麻呂の合戦だそうです。




今と38年前の合戦小屋前の指導標 A
合戦小屋前の案内板(上)。なんとなく見覚えがあったので、38年前(1977年)の写真を探してみました(下)。色が違うので、
一瞬別ものかと思いましたが、木の節や傷をよく見てみると、間違いなく同じものですね^^。いや〜、長いことご苦労様。
そして、お久しぶりって、ちょっと感動しました。標高が変わっているのは、きっと測量が新しくなったからでしょう。面白いの
は、所要時間がすごく変わっていること。昔の人のほうが足が早かった?今ある後ろの大きな木はまだ無かったようです。




スイカ A
合戦小屋の名物だそうです。飛ぶように売れていました。



雲海を見下ろす A-B間
雲海がきれいです。



大天井岳 A-B間
雲海の上に大天井(おてんしょう)岳2922m。今日はあの峰の右裏手まで行く予定です。



槍ヶ岳 A-B間
そして、その右にめざす槍ヶ岳3180mが見えてきました。小槍、孫槍も一緒に。手前の尾根が
あとで歩く燕山荘から大天井岳への尾根で、ちょうど「大下り」の鞍部になっている部分です。



三角点 A-B間
見晴らしの良い尾根の突端に三角点があります。三等三角点で、点名は「濁沢」。標高は2488.2m。



三角点から燕山荘と燕岳 A-B間
ここで、稜線上左寄りに赤い屋根の燕山荘、右端に白い燕(つばくろ)岳の山頂が初めて見えます。



餓鬼岳 A-B間
北には餓鬼岳2647m。右が山頂です。



鹿島槍ヶ岳 A-B間
もう少し進むと、餓鬼岳の左後方から鹿島槍ヶ岳2899mの双耳峰が雄姿を見せてくれました。その左に頭を出す峰は、旭岳2867mです。



燕山荘 B
お昼前、燕山荘に着きました。標高はほぼ2700m。中房温泉からは1時間ほどの休憩を入れて5時間あまり。生ビール飲んで昼食です。



燕山荘Bからの眺望


燕岳
燕山荘からの燕岳2763m。山頂に人が見えます。



中岳、大喰岳、槍ヶ岳
めざす槍ヶ岳3180mと、その左に中岳3084m、大喰(おおばみ)岳3101m。



双六岳、三俣蓮華岳
左寄りが双六岳2860m。右端が三俣蓮華岳2841m。黒部川源流の山です。



鷲羽岳
鷲羽岳2924m。その右の鋭鋒はワリモ岳2888mです。



水晶岳
黒岳とも呼ばれる水晶岳2986m。





イルカ岩を見ながら出発 B
13時、いよいよ燕山荘を出て、大天井岳に向かいます。これが有名なイルカ岩。確かにイルカです。その右下のはアザラシに似てますね。



ライチョウ B-C間
今日もライチョウに会えました。この夏、サルに襲われる件が話題になったので、よけい愛おしく感じます。



これから歩く稜線 B-C間
午後になり、少しガスが上がってきました。左前方が大天井岳。



針ノ木岳 B-C間
振り返ると、燕山荘からは見えなかった針ノ木岳2821mです。かっこいい山です。



蛙岩付近 B-C間
このあたりが蛙岩。でも、奇岩がいっぱいで、どれが蛙なのかよくわかりません。



大下りと鞍部 B-C間
蛙岩を過ぎると、登山道は急に下り始めました。いわゆる大下りで、あの先の鞍部までほぼ100mの標高を下り、
その後また100m登ります。さっき、三角点付近から槍ヶ岳が望めたのは、この凹みのおかげです。
こういうところは風の通り道。冬に西から強い風が吹きつけ、樹形がこのようになってしまったのでしょう。




再び平坦な稜線 B-C間
大下りを過ぎると、再び平坦な歩きやすい稜線です。



切通岩 C
目の前に大天井岳が近づいてくると、平坦な尾根は終わり、急な岩場になります。
切通岩です。最も下ったところの小さな広場に、小さなレリーフが見えています。



喜作レリーフ C
このレリーフが喜作新道を作った小林喜作のレリーフです。お久しぶり!



ウラシマツツジの紅葉 C-D間
切通岩を過ぎて少し登ると、大天荘や常念岳方面の道が分かれ、大天井岳の右山腹を巻き始めます。
このあたりで、草地が真っ赤に染まっていました。ウラシマツツジの紅葉です。みごとな赤さです。




ガス湧く槍ヶ岳 C-D間
濃いガスが一瞬晴れて今日最後の槍ヶ岳の姿が見えました。



滑落注意 C-D間
右山腹の巻き道は、一部ですが少し危険な場所も。喜作新道は確かに大変なところにつけられています。



大天井からの尾根 C-D間
天を斬るのこぎりの刃のようです。



秋のコマクサ C-D間
大天井ヒュッテの上の斜面に出ました。ここは夏、コマクサの群生が知られている場所のようです。こんな季節に最後の一花が待っていてくれました。



常念岳と蝶ヶ岳 C-D間
常念岳2857m(上)と蝶ヶ岳2677m。今回の山行で初めてこの二山が見えました。今までは大天井岳の後ろに隠れていました。



大天井ヒュッテ D
16:39、着きました。今日の宿、大天井岳と牛首の鞍部に建つ大天井ヒュッテです。予想通り、よく込んでいて、基本布団一枚に2人でした。


(2日目:大天井ヒュッテから槍ヶ岳山荘まで)



赤岩岳と穂高 D
朝、ヒュッテ前の広場から。中央が今日越えていく赤岩岳2769m。後方は穂高連峰で、左が前穂高岳3090m、
赤岩岳のすぐ右が奥穂高岳190m、右端が北穂高岳3106m。その間からジャンダルムが姿を見せています。
このヒュッテから槍ヶ岳は残念ながら見えません。日の出の槍を見たい人は、牛首といわれる展望台に登ります。



南岳、中岳、大喰岳 D-E間
6:30に出発して20分ほど歩いてきました。槍ヶ岳はまだ見えませんが、その南に続く3000mを超える3つの峰が見えてきました。



南アルプス北部 D-E間
南東遠くに南アルプスの峰々が。左端が甲斐駒ヶ岳2967m。右へ離れて尖った北岳3193m、ギザギザの頭を見せる仙丈ヶ岳3033m、右端が間ノ岳3190m。



ビックリ平 E*
大天井ヒュッテから左山腹を歩いてきましたが、初めて稜線に乗りました。ここがビックリ平です。確かに眺望が一気に広がりびっくり!?



ビックリ平Eとその周辺からの眺望


鷲羽岳
鷲羽岳2924mとワリモ岳(右の鋭鋒)2888mです。鷲羽のカールも見えてきました。手前は硫黄岳2554m。



水晶岳
その右です。水晶岳2986mの角度も、燕山荘から見たのとずいぶん変わってきたのがわかります。



野口五郎岳
さらにその右には野口五郎岳2924mです。左手前は真砂岳2862mです。



立山と剱岳
さらにその右、三ツ岳からの稜線が下がっていく上に、黒く見えています。左が立山3015m。右が剱岳2999mです。昨日も雲の隙間
からちらちらと見えていたこの二山でしたが、今日はまだ朝なのでガスが何とかかからずに、素晴らしい姿を見せてくれています。



槍ヶ岳(1)
ビックリ平から少しだけ進むと、今度は西〜南がすっきりと見えてきました。雪渓の残る天上沢と槍ヶ岳。槍が最も
素晴らしく見える場所のひとつだと思います。これから登る東鎌尾根に、北鎌尾根の険しさもよく見えます。



槍ヶ岳(2)
少しズームしてみました。何度見ても見飽きない姿です。



槍ヶ岳(3)
もう少し進むと、肩に今日泊まる槍ヶ岳山荘が見えてきました。ここまでズームすると、山頂にたくさんの人がいるのもはっきりわかります。






クロマメノキの果実と紅葉 E-F間
今回の全コースに亘って一番よく出会った植物のような気がします。これもツツジ科の植物。葉は上にあったウラシマツツジほど葉脈が目立ちません。



奥穂高岳と北穂高岳 E-F間
朝、ヒュッテ前の広場からも見えていた奥穂高岳3190m(左)と北穂高岳3106mが近づいてきました。その間から
ロバの耳とジャンダルムが姿を見せています。北穂高のドーム、その下に広がる岩壁は圧巻です。



ヒュッテ西岳 E-F間
赤岩岳を越えて進むと、赤い屋根のヒュッテ西岳が見えてきました。



お昼弁当 F
ヒュッテ西岳で大天井ヒュッテのお弁当を開けて早い昼食。まだ10時前なんですが・・・。
それでも既に3時間ほど歩いてきたので、待てませんでした。槍を見上げながらの最高のロケイション。



ヒュッテ西岳からの大槍 F
また角度が変わって、小槍はもう見えなくなりました。そのかわりに槍ヶ岳山荘が全貌を現しました。手前に延びる
東鎌尾根。その左端の岩峰の上にはヒュッテ大槍の建物も確認でしました。あいかわらず穂先は大賑わいのようです。



水俣乗越への急降下 F-G間
10:10、ヒュッテ西岳を出発し、東鎌尾根を目指します。その前に、西岳と槍ヶ岳の鞍部・水俣乗越まで急降下。標高にして210m、時間にして1時間の下りです。



紅葉 F-G間
水俣乗越の手前にて。



東鎌尾根の登り F-G間
水俣乗越Gの少し手前から見たところです。斜めに設置された梯子が尾根上を登っています。この
あたりは38年前とずいぶんルートが変わった気がします。かつては右の山腹を回りこんでいたような・・・。




水俣乗越 G*
標高は2470mほど。ここから槍ヶ岳山荘までは標高差610mほどです。



氷河地形 G-H間
水俣乗越を過ぎていよいよ東鎌尾根を本格的に登ります。左には槍沢を挟んで、氷河地形がよく見えます。右上は南岳。



近づく槍 G-H間
東鎌尾根のようすです。



ブロッケンの妖怪 G-H間
とつぜんガスが湧き、おかげで久々に妖怪に会えました。



大槍 G-H間
ヒュッテ大槍のすぐ手前にて。もう少しです。



大槍の下を通る G-H間*
最後は東鎌尾根から外れて穂先の真下をトラバース。



間もなく槍ヶ岳山荘 G-H間*



槍ヶ岳山荘到着 H
午後3時半、山荘に到着です。標高は約3080m。でも、当然そうとうな混雑で、夕食は5組目ぐらい。ありついたのは7時前でした。



見上げる穂先 H
このとき、穂先への登りはこんな感じ。ちょっとショッキングなほどの行列です。
降りてきた方から3時間かかったとの情報も。今日はあきらめて、明朝登ることに。


(3日目:槍ヶ岳山荘から穂先往復、その後新穂高温泉下山)


日の出前の常念岳 H
しばらくは日の出前の槍ヶ岳山荘からの眺望です。まずはピラミッド型の常念岳



富士山、甲斐駒ヶ岳 H
中央に富士山3776m。右端が南アルプス最北の甲斐駒ヶ岳2967m。



北岳、仙丈ヶ岳、間ノ岳 H
南アルプス北部です。左から尖った北岳、すぐ右に仙丈ヶ岳、少し離れて大きく間ノ岳



塩見岳、悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳 H
南アルプス中〜南部。左から塩見岳、悪沢岳荒川岳赤石岳、聖岳。



日の出と浅間山 H
浅間山の右から太陽が昇ってきました。



モルゲンロートの薬師岳 H
中央奥が薬師岳2926m。右は北薬師岳。手前は祖父岳2825mです。



黒部五郎岳、双六岳、三俣蓮華岳 H
左後方が黒部五郎岳2840m。その手前が双六岳2860m、右端に三俣蓮華岳2841mです。



槍の穂先へ H*
昨日の午後に比べればまだすいています。急いで準備をして、槍の穂先を目指します。



肩分岐 H*
時計は5:55。山頂までの距離の表示は0.2km、つまりたったの200m。標高差は100mです。つまり登山ルートの平均斜度は30度ってことですね。



行列の最後尾へ H-I間*
いよいよ取り付きです。そこが行列の最後尾。




槍ヶ岳山荘を見下ろす H-I間
まだこれだけしか登ってません。寒さはかなりきつく、ウィンドブレーカーの内側に薄手のダウンを着てきて正解でした。手袋も必須。


八ヶ岳 H-I間
雲上に八ヶ岳連峰が浮かんでいます。左端に北八ツの蓼科山2531mです。右には南八ツの盟主赤岳2899mをはじめとした山々。



なかなか進まない列 H-I間
長い梯子がネックとなっているのか、列はなかなか進みません。寒さがこたえます。



笠ヶ岳と白山
左寄りに笠ヶ岳2898mです。中央手前には抜戸岳2813m。後方ははるかに白山2702m。距離は80kmあまりです。



小槍 H-I間
大きな岩を乗り越えて、やっと小槍が見える側に出ました。後方には左から薬師岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜立山。




最後の梯子 H-I間*
この二本の梯子を登りきると、いよいよ山頂です。


槍ヶ岳・三角点 I
やっと着きました。目の前に三角点柱石です。時計は7:53。ほぼ2時間かかりました。わずか200mの距離ですから一分でわずか1.7mしか進んでいない計算ですね。
さて、この三角点ですが、かつては二等三角点「鑓ケ岳」だったのですが、ご覧のように柱石が傾いてしまい、三角点としての役割を果たせなくなってしまっています。
国土地理院のリストでは、「亡失」の扱い。なのに、地理院地図では三角点マークに3179.7mという三角点の標高(小数点一位まで)が記されています。不思議です。




槍ヶ岳・山頂からの眺望


白馬岳、白馬鑓ヶ岳
真北よりちょっと東に降った方向。後立山連峰です。中央遠方が白馬岳2932m。その左は旭岳2867m。右手前は白馬鑓ヶ岳2903m。
その右手前にともに双耳峰の鹿島槍ヶ岳2889mと爺ヶ岳2670m。そこから左手前方向に蓮華岳2799mと祠の後ろに、針ノ木岳2821m。



立山、剱岳、野口五郎岳
手前に野口五郎岳2924m。後方は、立山で、ほぼ写真中央上寄りが最高峰の大汝山3015m。その右に後方から覗く丸い頭が剱岳2999mです。



穂高連峰
左端に前穂高岳3090m。その右が北穂高岳3106m。その右に奥穂高岳3190m、ロバの耳、ジャンダルムです。




富士山
雲海の果てに浮かぶ富士山3776mです。南東145km。



大天井岳、横通岳、常念岳
左寄りに大天井岳2922m。昨日歩いた赤岩岳、西岳の稜線がそこから手前に向かっています。右後方には、横通岳2767m、常念岳2857mと続きます。



唐沢岳、燕岳、頚城山塊
手前の稜線の右端が燕山荘のある峰。そこから右は一昨日歩いた稜線です。その左手には燕岳2763m。さらに左の一段後方が餓鬼岳2647mと唐沢岳2633m(左端)。
さて、その後方には長野と新潟の県境に横たわる頚城山塊。左端から右へ、雨飾山1963m、焼山2400m、火打山2462m、妙高山2454m、高妻山2353m、黒姫山2053m、飯縄山1917m。




大槍・小槍の影
千丈沢に影を落としていました。






下り道 I-H間
登りは2時間もかかったのに、下りはあっけなく20分ほどでした。



槍ヶ岳山荘から H
まだ登りはけっこう混んでいるようです。ヘリは報道のものでしょうか。すぐに去っていきました。



常念岳を見ながら H
下りの準備に入ります。見えている小屋はヒュッテ大槍。



新穂高温泉方向を見下ろす H
いよいよ9:30に下山開始。指導標によると新穂高温泉までは14.4km。なかなか長い道のりです。焼岳(左端)の尾根が達する白い河原のあたりが新穂高温泉。



飛騨乗越 J
ここから槍平方向へ下ります。



この沢を下る J-K間
沢といってもまだ源頭部ですが、これを下っていきます。



鏡平を見下ろしながら J-K間
写真のほぼ中央に赤い屋根の鏡平小屋。その右後方は弓折岳2592mです。弓折を斜めに下って鏡平に達する道は、いつか、笠ヶ岳の帰りに歩いたルートです。



槍ヶ岳山荘のお弁当 J-K間
千丈分岐で10:44。おなかがすいてきたので早くもお弁当。ちまきのように巻かれたおこわのご飯がおいしかったです。



オオヒョウタンボクの実 J-K間
赤い実が二つ仲良くくっついて実ります。そういえば、花もくっついていました。



槍平 K
3時間ほど下って12:36、槍平到着です。ここでまた半時間の大休憩。ビールを飲んじゃいました。



長い道 K-L間
まだまだ長い沢沿いの道が続きます。



滝谷 L
やがて、滝谷に出合います。北穂高からいっきに落ちる岩壁、こんな季節にまだたっぷりと残る雪渓、迫力の滝。なかなかすごいところでした。



白出沢出合 M
15:29、白出沢を渡りました。ここからは林道です。見えているのは砂防工事関係者の車で、一般車は通行できません。



新穂高温泉 N*
林道を2時間弱歩いて、17:24、やっと新穂高温泉到着です。標高はほぼ1100m。



ルートマップ


この地図は国土地理院の地理院地図をベースに作成いたしました。

山行記録:日時−2015年9月20日〜22日。天候−三日ともほぼ晴れ。パーティー人数:3名。
一日目:6:46 中房温泉登山口@発、7:35 第1ベンチ、8:35 第2ベンチ、9:30 富士見ベンチ、10:08-10:36 合戦小屋A、10:57 三角点、11:54 燕山荘B。昼食・休憩後、12:56 同所発、15:38 切通岩C、16:39 大天井ヒュッテD着、宿泊。歩行距離9.7km、累計高度+1523m、-341m。行動時間9:43。
二日目:6:32 大天井ヒュッテD発、7:10 ビックリ平E、8:25 赤岩岳山頂、9:30 ヒュッテ西岳F着。昼食・休憩後10:10 同所発、11:30 水俣乗越G、14:08 ヒュッテ大槍、15:36 槍ヶ岳山荘H着、宿泊。歩行距離7.8km、累計高度+907m、-480m。行動時間9:05。
三日目:5:55 槍ヶ岳山荘H発、7:53-8:09 槍ヶ岳山頂I、8:30 槍ヶ岳山荘H着。休憩後、9:20 槍ヶ岳山荘H発、9:34 飛騨乗越J、10:44-11:10 千丈分岐にて昼食、12:36 槍平小屋K着。休憩後、13:11 同所発、14:06 滝谷出合L、15:29-46 白出沢出合M、17:24 新穂高温泉Nロープウェイ乗り場到着。歩行距離14.4km、累積高度+266m、-2254m。行動時間10:50。
三日間合計:歩行距離31.9km、累積高度+2696m、-3075m。行動時間29:38。以上、距離、累積高度は、Geographica(iPhone版)による数値です。


周囲からの槍ヶ岳


白山より
白山より。左寄りに槍ヶ岳。その右は大キレットを経て穂高連峰。2005.5。



常念岳より
常念岳山頂より。左から中岳、大喰岳、槍ヶ岳。1999.8。



笠ヶ岳より
笠ヶ岳山頂より。常念からとちょうど反対に、左から槍ヶ岳、大喰岳、中岳。2004.8。



爺ヶ岳より
爺ヶ岳より。鹿島槍ヶ岳、五龍岳の山行より。1980.8。
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剱岳より
剱岳山頂より。手前は立山の富士ノ折立。2010.8。



奥穂高岳より
奥穂高岳山頂より。2013.8。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
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